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今は物があふれている時代。そんな時代の心の満たし方

今は物があふれている状態で、不必要なものは売れない時代になりました。物では決して心は満たされません。こんな時代こそ、本当の心の満たし方を知る必要があるとされています。

今の日本は物があふれている状態で、戦争直後の物が無い時代を経験していない人には、物があるという感覚が当たり前の様に感じてしまいます。しかし、物がある事が当たり前という認識が間違っているという事は、震災などが起きた時に、痛烈に感じさせられます。

物がある、しかもあふれている、そのために通常の価値を売っても売れず、付加価値が必要とまで言われている時代が今の日本です。それにしても、日本は物が無い時代から物があふれている時代へと変わって来ましたが、物という事に焦点を当てると、物に対する人の関わり合いが変化をしているだけで、本来、物という概念はあまり変わっていないのです。

それは、物には売り手と買い手があるだけで、物という概念自体は不変だからです。例えば、戦後に物が無い時代に、物を売る人がどうやって売っていたかというと、ひたすら数で勝負をしていました。いわゆる足で稼ぐというやつです。供給量に対して需要が圧倒的ですから、売りに行けば行くほど売れてしまうのです。

しかし、そのうち物が満たされてきました。需要に対して供給量のバランスが満たされて来たのです。そうなると、今までみたいに数で勝負をしても売れません。売りに行けば行くほど売れるという時代は終わったのです。

そこで、物を買ってもらう様に説得をする様になったのです。いわゆる人情営業です。その物が他の物よりも優れているからと、切々と説得する様な世の中に変わりました。

しかし、今度は物があふれて余ってきました。需要に対して供給が多くなってしまったのです。人々の生活は物にあふれ、昔は一家に1台も無かったテレビが、今や一家に2台も3台もある様な状況になりました。

そうすると、例え説得をして買ってくれと言ったとしても、要らないものは要らないのです。そこで提案をして、こう使えば便利だとか、この製品だと節約になるという様な提案型の時代に変わりました。

更に時代は進み、物が更にあふれてきました。パソコンも、出だした頃には一家に1台あるか無いかだったのが、今では一家に2台も3台もあり、その上パソコンの機能に類するスマートフォンやタブレット端末まである。今はそういう時代です。物が溢れかえっているのです。そういう時代には提案をしたところで、同じ様な提案はどこにでもあります。

今はより一層意識が高い人を対象にした売り方をする事が世の中のニーズになっています。環境に対する事であるとか、物以外に価値を求めるとか。こんな風に、人は物という概念と付き合って来たのです。物という概念はいつも一定ですが、それを沢山作るのか、どう人に役立てるのか、どの様に売るのかという事は、人のさじ加減によるものです。

現在は、自分の幸せというものを意識している人が増えている傾向にあります。今まで物さえあればとか、お金さえあれば幸せになれるという風に思われていた事が、物があふれる時代になって、ようやく間違いであるという風に気づいたのです。

ですので、現在は人は自分の内面に対して幸せを見つける様になり、自分を磨く事にお金と時間をかける人が増えています。知的好奇心が旺盛になっていて、学びというニーズを満たす事が現在の売るべきものとなっています。戦後初めて、物という概念から脱却出来ている時代なのでは無いでしょうか?

物事の見方が多様化し、多角的に見られるという発想が、実は古来から様々な偉人や宗教が言って来た人間のベースであるという事に、人々が気づきだしたのかも知れません。

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