賢いお金持ちはお金よりも○○を残す、子孫にとってお金より大切なもの

少しイメージすると面白いのが、普段からお金を自分で稼がないで親からもらっていたら、どんなイメージになるでしょうか。

もちろん働かなくていいのでもらったお金で遊んだり好きなことに使ったり、また無くなったら親からもらえばいいかもしれません。

そして、そんな生活を何年も何十年も続けていき、ずっと働かないできたとして、突然そのお金がもらえなくなったらどうなるでしょうか。

今までずっと仕事をしてこなかった自分が急に仕事をやろうとすると、どうやってやればいいか分からない、やっても上手くいくか分からない、そもそも自分は何をやれば上手くいくのか、何をやりたいのか分からない、そんな不安や怖れが出てくるかもしれません。

お金をもらうことに良い悪いはありませんが、それによってお金がもらえなくなった時に自分でお金を稼ぐという活動が初めてなら、それを始めるのに気持ちがブレーキをかけることもあります。

お金をもらうことにずっと依存していれば、お金で自立する時にしんどい気持ちを感じることが多く、それも思い切り自立しようとすると今までの自分を認められなくなり、昔の自分のようにお金に依存している人を見ると嫌な気持ちが出てくることもあります。

なので、お金をもらっている自分も認めつつ、与えてくれる人にも感謝しつつ、これだけのものをもらって感謝する気持ちが増えるほど、自分も何かを与えたいという気持ちが強くなってくるでしょう。

それも、これをしないといけない、これをしないと愛されないといった怖れからの与える行為ではなく、これだけしてもらって心から満足、感謝している、ここまでしてもらえるなんて、と思う気持ちから、じゃあ自分もこれをやりたいといった自由意思からの与える気持ちです。

そのためには、自分がお金を使うものに対してそれが出来るまで、自分の手元に届くまでの工程や人の繋がり、流れなどを意識してみましょう。

例えばコンビニで売っている水にしても、それを取ってきてくれる人がいて、それを安全に飲めるようにしてくれる人、機械があります。

さらにその機械を作ってくれる人がいて、それを商品にしてくれる企業があって、その企業にも沢山の人がいて、コンビニには自分が冷蔵庫のお金をかけなくてもずっと冷やして、それも２４時間も保存しておいてくれるところがある。

そうやって考えると、１００円くらい払うだけで自分一人じゃ到底出来ないような流れや工程、そして保存しておいてくれる水を手に入れることが出来る、水１本でそれだけのことをしてもらっているなら、他のことでも沢山の頑張りや労力、人との繋がりが分かるかもしれません。

そう考えると、お金持ちが子孫や周りの人にお金を残すことは、もちろん周りのためになることもあるでしょうが、遺産相続などでトラブルになることもあります。

お金のために周りとの関係が悪くなることは、短期的なお金のために長期的に大切なものを逃すかもしれません。

人は人と支え合えるものであり、お金も人との間でしか使えないことから、人よりお金を優先すると、その場はお金持ちな気分になるかもしれませんが、人との繋がりが薄れるのはどうでしょうか。

お金に依存させず自立させること、それでいて人生を素敵なものにしてもらいたいと賢いお金持ちが残すものは、お金よりも人との繋がりのようです。

お金持ちの繋がりは、やはり色々な分野で有名な人、お金持ちな人もいて、その人たちと関係を築けるスキル、人間性などを身につけることは、限りあるお金にしがみついているより自由な人生になるのではないでしょうか。

やはりどれだけお金があっても人間関係で依存と自立のバランスが取れないと、人と接するのが嫌になったり上手く関係が築けなかったりします。

ですが、周りの人と良い関係を築けるスキルや人間性を身につければ、お金持ちの人から色々教わったり、自分らしい人生にしていくことも出来るでしょう。

食べ物に困ってお金もない時、そういう人にサポートしてもらい色々なことを教えてもらったり、仕事のお手伝いをさせてもらうことで、気持ちのバランスが取れている人と接して仕事も楽しくなるかもしれません。

お金と人の繋がり、長い目で見たらどちらが自分の人生にとって大切でしょうか。