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会話のすれ違いを食い止めるメタモデルって何?ツッコミましょう!

いわゆる言葉足らずでも会話は成り立っている様に見えます。しかし、それは省略された部分で誤解が生じる危険なコミュニケーション。それを食い止めるメタモデルというテクニックを紹介します。

実際の会話では言葉足らずなどによって誤解が生じているケースが沢山あります。しかし、誤解が生じているにも関わらず会話自体が成立してしまっているパターンがあります。そういう誤解が生じる理由と、その対策を紹介します。

どうして会話に誤解が生じるの?

相手「やっぱりお寿司って美味しいよね」
あなた「そうだよね!僕もお寿司は大好きなんだよ」
相手「ほんとにー!気が合うよね!今度一緒に行こうよ!」
あなた「いいよ、じゃあ来週一緒に行こう!」

一見すると会話が成立している様に見えますが、実はこれ、誤解を招く会話なんです。先ず相手が言った「やっぱりお寿司って美味しいよね」という言葉。具体的に追及していくと、どんなお寿司なのかが表現されていません。そして誰にとって美味しいのかも不明です。

あなたが返答した「僕もお寿司が大好き」という言葉もどのお寿司か分かりませんよね。ちらし寿司なのか、鯖寿司なのか、握り寿司なのか。握り寿司ならトロなのか、ウニなのか、イクラなのか、そのあたりの情報もありません。

そして、お寿司を食べに行く約束をした様ですが、ひょっとしたら相手はカウンターのお寿司屋さん、あなたは回転ずしに行こうと思っているかも知れません。そんな風に、何となく会話が成立している様に見えますが、実は誤解になる可能性を多く含んでいるのです。

メタモデルを使って対策

では、そういった誤解をなくすためのテクニックを紹介します。曖昧な部分を追及していく方法がメタモデルです。誤解に成りえる会話のほとんどが、省略されているパターンと、歪曲されているパターン、一般化されているパターンに分類出来ますので、それぞれのパターンに対して対策をしておけば大丈夫です。

省略に対しての対策

相手「最近ようやく順調になってきたよ」

この内容はとても省略された表現で、何が順調なのか分かりません。仕事なのか、家庭なのか、趣味なのか。そういう時のメタモデルは

あなた「そうなんだ、良かったね。ところで仕事が順調なの?」という様に質問しましょう。

相手「その本は皆が読んだみたいだよ」
あなた「そうなんだ、ちなみに皆って誰と誰の事?」

相手「今日は家族は旅行に行ったよ」
あなた「どうやって行ったの?電車?車?」

など、より具体的な質問をすると良いでしょう。

歪曲に対しての対策

会話の中では歪曲が起こる事もあります。

相手「来週東京へ遊びに行くんだけど、やっぱ新幹線の指定席は高いから自由席で行こうかな」
あなた「在来線の青春18切符だととても安くすむよ。時間はかかるけど、そういう旅の楽しみ方もいいんじゃない?」

これは相手が東京へは新幹線で行くのが妥当な方法で、青春18切符の存在を知らないから起こる歪曲です。こういう場合もメタモデルを使って対処しましょう。歪曲には他にもいろいろなパターンがあります。

相手「最近彼からのメールに絵文字が入らなくなったの。もう恋に冷めたのかも」
あなた「絵文字が入らなくなると、なぜ恋に冷めた事につながるの?」

相手「たまには一人で出かけたいけど、そうすると妻が大変だから出かけられないんだよ」
あなた「一人で出かける事で、具体的に奥さんがなぜ大変なの?何が大変なの?」

一般化に対しての対策

会話の中における一般化の具体例を紹介します。

相手「僕は料理が好きでよく作るんだけど、僕が料理を作っても美味しく出来ないんだよ」
あなた「今まで一度も美味しかった事は無いの?一度くらいあるんじゃないの?」

この様に、一般化してしまうと自分で勝手に制限をかけてしまうので、とても勿体ない事になる可能性があります。

相手「僕は映画を見ると寝てしまうんだよ」
あなた「今まで見た映画全てで寝てしまったの?」

相手「こういう単純作業は最後までやり遂げられないんだよ」
あなた「今までした作業と全く同じなの?やり遂げた事は一度も無いの?」

この様に、それぞれの内容にしっかりと疑問を持って具体化すると、実は言葉の表現には多くの思い込みや言葉足らずで構成されている事に気が付くでしょう。そして真実では無い事も多いのです。会話を一歩深く、注意深く検証しながら、メタモデルを使って誤解が生じない様にしましょう。

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