成功という言葉に人生を振り回されずに自分らしい人生にするには?
「成功」という言葉は、どんな人にとっても魅力的な言葉ではないでしょうか?それは、人それぞれ求めていることが違ったとしても、この一言でそれを全てまとめることが出来る、よく自己啓発の本や教材では必ずといっていいほど出てくるキーワードだと思います。ですが、この言葉は使う側も聴く側も、注意したいポイントがあります。
曖昧な言葉
成功とはなんとなく誰もが求めているように聴こえる言葉ですが、何とも曖昧な言葉ともいえます。そして、成功という言葉の裏には失敗という言葉があるので、使い方に気を付けないとそれを聴く人から批判を受けることもあるようです。
使う側が気をつけたいのは「自分は成功した」と周りに自慢をすることです。それはどんなことで成功しているか分かりませんが、たとえばお金の面で誰よりもお金持ちになることで成功したと思うかもしれません。
ですが、成功とは本当にお金の量が増えることが成功なのでしょうか。また、自分は成功したということを話されて良い気持ちになる人ばかりではないかもしれません。
自分は成功したという話を聴くと、何となくそれだけ成功していない自分は成功していないということを周りの人が意識してしまうと、その人は賞賛されるか批判されるかは何となく分かってきます。
また、普段から人の繋がりや幸せな自分らしい人生を生きることが成功だと思っている人は、そういう人を見ると心の動きが分かるようです。書店やインターネットでも色々な本や教材を見ることが出来ますが、その中で自慢話ばかりしている本はやはり批判されることも多いようです。
それは本人がそこまで意識して使っていなくても、成功という言葉は同時に失敗という言葉も生みだすことになるので、それが強調されるとどこか聴いている方も違和感を感じるようです。
成功と聴くとお金や健康などがイメージされがちですが、そもそもそれらに良いイメージを持っていない人は、その曖昧な言葉を聴くだけで胡散臭いと感じる人もいるようです。
セールスにも注意
とかく成功という言葉を使えばセールスは簡単で有利に思えるかもしれませんが、曖昧すぎて逆に効果を発揮しないということもあるようです。成功とは人それぞれ違うため、使い方によってはみんなに響く言葉ではありますが、明確に何の成功かが分からなければ曖昧です。
セールスは、自分に足りないものや求めているものの商品サービスの価値をより明確に伝えるものですが、自分には成功が足りているか、求めているかといえば明らかに「求めてます!」と答えられる人は少ないのではないでしょうか。
というのも、人それぞれ上手くいっているところといっていないところがあり、明らかに全て上手くいっていないという人は少ないからです。また、そうした全て上手くいっていないと感じる人をお客さんにすると依存的な人が増え、それで高額なお金を払わされたと感じる人が批判につながると、大きな出来事に発展することもあるようです。
自己啓発は詐欺と思っている人もいて、それだけ成功という言葉は曖昧にしながらも誇大表現に繋がる可能性があるので、使い方に注意しないとしっかりとセールス出来ないのに加えてクレームも増えるという悪循環にもなりかねません。
なので成功とはあってないようなもので、成功を売り文句にする場合はお客さんが本当に求めているものがしっかりリサーチ出来ていないかもしれません。この言葉を使う側にもこうした注意点があるようです。
聴く側も注意が必要
人の心は動きやすく、時には落ち込んだりネガティブな状態から抜け出せなくなることもあるかもしれません。そうした時にこうした曖昧な成功という言葉が目につきやすいようです。成功や幸せという言葉は素敵ですが、その使われ方や誰が使っているのかをしっかり把握しないと、悪徳商法のような悪用をされないとも言いきれません。
成功を追い求め続けると常に失敗から逃げるような形になったり、光が強いと影が強くなるように、成功にはバランスが大切で、その1つの基準になるのは自分らしい幸せな人生かどうかということではないでしょうか。
沢山のお金を得ることが幸せなら、誰もがもっと多くのお金を求めて毎日活動しているはずですが、お金の量に比例して幸せな気持ちが増えるかといえばそうではないようです。もちろんある程度のお金は人を幸せな気持ちにしたり安心感を与えますが、贅沢な暮しをすることが自分らしさや幸せに繋がるわけではないようです。
そう考えると、成功という言葉の使われ方を見ても、それが自分らしい人生に繋がるものでなければいくらお金が稼げたり健康になったとしても、それは成功といえるでしょうか。
健康も自分らしさを欠いて苦しいダイエット生活が続くなら、それは健康にはならないかもしれません。こうした見極めが出来るようになると、実はそこまで成功を求める必要もないのかもしれません。