自分を守っている気持ちは何か？自分の中の信念を見つける方法

人は喜びや楽しみを感じたいという気持ちは強いですが、悲しみや寂しさは感じたくないという気持ちも強いのではないでしょうか。人によってはその逆もあり、どちらにしても根底には痛みを避けて快楽を得たいという心理が働いています。

悲しみや寂しさを感じて気持ちいいわけがないと思うかもしれませんが、もし自分がその状態にいれば家族や友人が自分に優しくしてくれるという気持ちがあれば、自らそうした深い感情の中から抜け出すのが嫌という人もいるようです。

どちらにしてもそうした今の自分を守る気持ちがあり、それが理想の方向に向かっているならいいかもしれませんが、逆に自分が望まない方向に向かい、進みたい方向に進みたくても今までの自分を守りたい気持ちが強くてその状態から抜け出せない人もいるのではないでしょうか。

たとえばボーっとして大事なことに意識が向けられない人は、現実を直視してしまうと今までの自分では対応出来ないような状況が待っていると思っている人もいるでしょう。ネガティブな気持ちから出られない人も同じく、そこから出てしまうと自発的に行動しないといけない不安もあります。

逆に頑張ってガンガン進んでいる人も、そうすることで無価値感を満たすことで良いと感じているかもしれませんが、実は全くしなくてもいいことをしている可能性もあります。

無価値な自分という気持ちを感じたくないためにどんなことでも勝負する人は、それで良い気持ちを感じられるかも知れませんが、本当は無価値感によって手の上で転がされているだけかもしれません。こうした色々なパターンによって今のままの自分を守ろうとします。

ですが、その行動はいつまで続けても理想の人生にならないかもしれません。その深くに眠っている気持ち、信念は何かを見つけてアプローチすることで、その方向性を変えることが出来ます。

その方法の１つは、○○でもいいと思ってみることです。批判されてもいい、馬鹿にされてもいい、悪口を言われてもいい、など自分に言ってみて、その時にどんな感情が出てくるでしょうか。

批判されてもいいと言って「でも批判されたくない」という思いと気持ちが出てくるかもしれません。そうした感情が出てくるということは、それを感じるための信念を持っていることになります。そしてその信念がある限り、どれだけ表面的に行動してもすぐに元の自分に戻ってしまうでしょう。批判されたくないという気持ちを持ちながら批判されるようなことをスタートするのは難しいです。

これは、○○でもいいと思って心にアプローチする方法もあれば、自分や他人の行動を見てどんな信念を持っているのかを確かめることも出来ます。

歌一つとっても楽しそうに歌う人がいれば「歌は楽しい」という信念を持っているでしょうし、緊張して歌う人がいれば「歌は緊張する、下手に思われたくない」という信念を持っているかもしれません。ただ、その時に出てきた感情を無視したり振り回されたりすると、いつまでも進みたい方向に進めなくなります。

では、どうすれば感情に振り回されずに自分の進みたい方向に進むことが出来るのでしょうか。それは、感情を感じ尽くすことです。

感情に振り回されるということはある意味無視しているともいえます。それと向き合えばそこまでの感情も、それが怖い、悲しい、寂しいといった連想を思わせるため、向き合わずにずっと振り回されることになります。

無価値感１つとってもそれが出てきた時に、たとえば「自分は絵を書く才能がない」と思った時に、いや自分は出来ると無理やりポジティブに持っていったり、必要以上に悲しさや虚しさを感じたりするのではなく、無価値感を感じ尽くすようにします。

そうしないといつまでも無価値感に振り回されて、人によってはビジネスを拡大し続けいつまでも頑張り続ける人もいたり、実際それは本人からすれば生まれてきた意味を感じるライフワークではなく人を見返すために無理やり得意になったことかもしれません。

たった１つの感情でもそれだけ人生を振り回す力があるようです。そしてそれらは一度感じ尽くしたとしてもまた出てくることがあるので、感じ尽くすことを習慣に出来れば、いつまでも振り回されて大切なことをしない人生から方向を切り替えることが出来るでしょう。