自分の性格で嫌いな部分ほど会社では役に立っているって本当?
自分が嫌だと思う性格ほど人からは好かれてる?
誰にでも、自分の性格の中で「この部分は嫌だな~」と感じるところがあると思います。 ところが、自分は嫌いにも関わらず、なぜか会社ではその嫌な部分が役に立っているということが、意外にもあったりするのが不思議なものです。
たとえば、「どうも自分では必要以上に外面をよくしようとする傾向があり、自分に嘘をついているようで嫌だな」と思っていたとしましょう。しかし、その部分が会社では「愛想がいい」と評価されていて、「腰が低くていい人だ」という印象を持っている人も多いなど、役に立っている場合もあるでしょう。
他にも、自分では性格の暗い部分が嫌だと思っているのに、なぜか会社では「落ち着いていてしっかりしている」と思われていたり…「そんなつもりではないんだけどな~」と思っても、他人が勝手に思うことを止めることはできませんので、「何となく違うんだけど」と思ってみたり。
このように、自分が「嫌だな~」と思う性格の部分であっても、人からの評価は逆になるという場合も多々あります。そして、なぜかその嫌いな部分のお陰によって、会社でもスムーズに人間関係が回っているというケースもあったりします。
他人は自分の性格を映す鏡?
自分では納得できない嫌な部分というのは、実は、自分が嫌っているだけかもしれません。性格は鏡には映りませんので、なかなか客観的に見られないということもあるのでしょう。これは、人からの評価や印象というものが、むしろ自分の性格を映す鏡になっているのかもしれません。
「これは本当の自分ではない!」と思っているかもしれませんが、なぜそう思ってしまうのか?ということを考えてみましょう。自分が嫌がっている性格の部分というのは、実は自分の汚い部分だと思っていないでしょうか?「偽善的だな」とか、「自分には裏表がある」とか。
しかし、偽善的だと思っている場合でも、たまには本心からそうすることもあるでしょう。偽物が本物に変わる瞬間というか、そういったことも含めると、性格の嫌な部分というのは昆虫でいうとまだサナギのようなものかもしれません。
もっと正直な裏の部分もあるという場合もあるかもしれませんが、実は嫌いな表の部分と合わせることによって、パズルのように完成するのかもしれません。自分で、自分の中の嫌な部分を受け入れるというのは難しいことですが、自分を絵にたとえるとまだ未完成だと思いましょう。
人間は、自分の性格は自分が一番よく知っていると思いがちですが、実は自分が一番見えていなかったという事もよくあります。他人からの良い評価は、素直に受け入れて、その部分もじっくり育ててみてはいかがでしょうか?