音楽理論のすすめ!理論を知らなくてもかっこいいソロを弾くには?
誰でも楽器を演奏していれば、カッコいいソロを弾きたいと思うのではないでしょうか?今回はギターやベースでソロやアレンジを考えていく場合に音楽理論だけが全てでは無いということで、理論を知らなくてもソロを弾ける方法を考えていこうと思います。
ソロやアレンジは真似っこから!
カッコいいソロを決めようと思った時に、もちろん音楽理論を勉強していくのは避けて通れない道です。しかし、不思議なことにロックやブルース界の巨匠には、音楽理論をよく知らないという人もたくさんいます。もちろん、そういう人たちは天才的な資質を持っていたり、無意識のうちに基本的な理論をマスターしているということもありますが、必ずしも理論を知らないとアレンジやフレーズが作れないわけではありません。
理論は所詮、頭のいい人が理論的に説明付けるために考え出したあと付けでしかないですから、もともとはそんなものがなくとも無意識のうちに色々な音楽の暗黙のルールをマスターしていったと考えるのが普通です。理論を今すぐに勉強しなくとも、身体でフレーズやソロを覚えていきたいという感覚派の人には、まずは真似やコピーから始めるというのも一つの方法になります。すでに世の中には多くの音楽が溢れていますから、そうした先代の知恵や技術を盗むというのも、音楽をやる上では欠かせない部分になってくるでしょう。
まずは多くの曲をコピーする
まずは、ソロをとるにもアレンジや作曲をするにも、多くの楽曲をコピーするところから始まります。現在脚光を浴びているプレイヤーでも影響を受けた人はいますし、それらの真似っこから始まったのですから、コピーをすることは大切です。
現在多くの音楽シーンで活躍している多くのミュージシャンが、はじめはコピーから始まり、今もなお多くの楽曲をコピーして練習し続けているのではないかと思います。そうして自分のインスパイアを受けたジャンルやアーティストをたくさんコピーしていくことで、プレイヤーとしても成長していくのです。
オリジナル曲でバンドをやっている人からすれば、コピーなんて初心者がやることだと思う人もいるかもしれません。しかし、そう思っているうちは失礼ですが、まだまだ初心者レベルのプレイヤーです。コピーバンドを組まなくとも、常に多くのアーティストの楽曲に触れて勉強することはとても大切です。そして、多くの曲やフレーズをコピーしているうちに引き出しが増えていきます。
音楽理論を学ばなくとも、無意識のうちに無難な音使いがわかってきますし、音を外せばすぐにわかるようになります。ソロをとる上で一番残念なのが、無意識に音を外すことです。それが狙ったものであればカッコ良くもなるのでしょうが、狙った外しかたと無意識の外しかたはまったく違います。
好きなプレイヤーのソロをコピーする
いろいろな楽曲をコピーしはじめると、おのずと自分の憧れるプレイや理想のプレイが見えてきて、その分野のソロミュージシャンに憧れを抱くようになります。
コピーは慣れです。慣れてくれば今までもの凄く時間がかかっていた1曲のコピーが、ものの数分でできるようになります。そこまでコピーが堪能になったら、いよいよフリースタイルなソロをコピーしていくための実力や耳は十分に持っているでしょう。
好きなプレイヤーのソロをコピーしていってみてください。音使いは無限にあるように見えて、不思議とそのコード進行での定番のフレーズなどがあります。コピーをたくさんしているうちに定番にもたくさん触れるでしょうから、理論を学ばなくともおのずとこの進行ではこれが当てはめられるというのが、少しずつですがわかってきます。だんだんとソロが弾けるようになってきたら、そのプレーヤーの手癖や音使いをもっと詳しく研究してみてもいいでしょう。
譜面?耳コピ?
先ほどからコピーコピーと言っていますが、練習方法には大きく分けて譜面と耳コピの2種類があるでしょう。これらにはそれぞれ、賛否両論あります。耳コピで十分だという人もいれば、耳コピじゃ細かい部分の譜割をコピーできないから譜面でやるべきだという人もいます。
筆者からいわせてみれば、両方とも大切です。耳コピは一番手っ取り早く多くの曲を効率的にコピーしていけます。それも慣れてくれば、譜面よりも正確にコピーできるようにもなります。譜面をおこしているのはたいていプレイヤー本人ではなく、結局誰かが耳コピして譜面におこしています。実をいうと、カラオケのBGMなども全部そうです。
とはいえ、譜面の方がより詳しく譜割や構成を把握することできますし、目で見て覚えることができるため、より確実であることは間違いありません。耳コピはより効率的に多くの曲をコピーしていけますし、耳で聴いて判断できる能力は、今後の音楽人生でもとても重要になりますから、やっておいた方がいいです。そして、余裕があれば譜面も時間をかけて練習していくといいです。
余談ですが、TAB譜という弦楽器用の特別な譜面がありますが、あれはバンドでしか使えない譜面ですし、あまり参考にならない部分も多いのでやめた方がいいです。それであれば、各フレットやポジションではなくちゃんと譜割で示してある譜面を見るか、あるいは耳コピした方がよほど力になります。
引き出しを拡げていく
プレイヤーとしての人生は、コピーやインスパイアの連続です。そして、よりたくさんの曲をコピーしていった方が引き出しも広がりますし、この曲はこのリズムでこのフレーズというような定番もたくさん演奏できるようになるでしょう。あとは、その定番に自分なりのアレンジを加えたりしてオリジナリティを出していくことで、より自分のプレイとして使うことができるようになってくるのではないかと思います。
そのうち、どのような曲を流しても適当に手癖で何かしらの音合わせができるようになってきます。理論を勉強していけば、さらにその場で初めて聴いた曲でもなんとなくあわせられたり、その先の進行が予測できるようになります。こうなっていけば、よりアドリブやソロの世界での幅が広がっていくのではないでしょうか?