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音楽理論のすすめ!スケールを覚えて思い通りのソロやアレンジ力を!

音楽理論のすすめシリーズですが、今回はスケールを覚えて思い通りの演奏やアレンジを自由自在にできるようにしていきたいと思います。

ソロや曲中での演奏は、いくらアドリブといえども好き勝手に弾いていいわけではなく、皆暗黙のルールを守って演奏しています。それがスケールです。

音には使い方のルールがある!?

音の使い方にはルールがあります。そしてこの暗黙のルールが音楽理論を勉強することで理解することができます。

もちろん、そんなものを勉強しなくとも自然とルールに沿った演奏ができているプレーヤーも非常にたくさんいます海外のブルースギタリストなどでは、ろくな理論も知らずに素晴らしい演奏をしている人がたくさんいますが、そのように理論を学ばずして神がかりな演奏ができるようになるには膨大な時間と血のにじむような努力と、そして他の人にはない天才的なセンスがあってこそのものです。

たいていの人はそんなものを持ち合わせていないと思いますから、すばやく思い思いの演奏をこなしていくには、まず音楽のルールを知ることが大切です。

そして、音楽理論の深みにはいっていくには、まずは音楽の基礎となる音符の長さであったり、譜面の読み方などの基礎的な部分から学んでいく必要があります。

基本となるスケールは全部で7つ!

では、スケールの話しに入っていきましょう。スケールは簡単にいうと音の並び、つまり音階のことで、スケールと言うとさも難しい決まりのように思いますが、何も難しいことではありません。

音のコードやキーに沿ったそれぞれの音の並びがあるだけです。スケールには細かいものや上級なものを入れるとたくさんの種類がありますが、まず基本となる音の並びは7つだけです。

誰でも知っている音階を並べると「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」になりますが、はじめのドとオクターブ上のドは同じ音ですから、それを除くと7つになります。つまりこれら7つの音にそれぞれ対応したのが基本となるスケールです。

そして、もっともよく知られているこのドレミファソラシドの音というのは、正確にいうとキーがCメジャーの時の音階となっており、キーがCメジャーの時に使える基本となる音は、この7つのみとなります。

そして、キーがCメジャーのときのドの音に対応するスケールがよく知られているCメジャースケール、正式にいうとCのイオニアンスケールになります。これはそのままドレミファソラシドの音がCイオニアンスケールになります。

そして、レ(D)の音に対応するスケールが、Dドリアンスケールになり、音の並びはレミファソラシドレになります。このように基本となる7つのスケールは、どれも全て使っている音自体に代わりはありませんが、音の並びが一つずつズレていくことになります。

ミ(E)の音のときは、ミファソラシドレミのEフリジアンスケールとなり、基本的な7つのスケールは「イオニアンスケール・ドリアンスケール・フリジアンスケール・リディアンスケール・ミクソリディアンスケール・エオリアンスケール・ロクリアンスケール」の7つとなっています。

キーに対応するコード一発取りで弾く!

ソロをとるときの、もっとも初歩的なものとして、キーのスケール一発取りがあります。これは、たとえばCメジャーキーの曲であれば、Cに対応するイオニアンスケールでソロをとり続けることができるというものです。

ジャズなどの複雑なコードを使ったものでなく、ロック系の曲であれば、ほとんどの場合でこの一発取りが使えますし、どのコードに行っても同じスケールで弾き続けたとしても違和感なく演奏することができるのです。

そしてこのスケールを単純化したものが、このあとで説明するペンタトニックスケールというもので、ブルースやロックなどでソロをとる最も初歩的なものは、このキーに対応するペンタトニックスケールの一発取りです。

本来は、それぞれのコード進行にあわせてそれぞれのスケールの音を織り交ぜていくのがソロの決まりで、ジャズなどのように複雑なコード進行や転調などが多い曲調では、これが基本となり、さらにより複雑なスケールも多く織り交ぜていくことになります。

ペンタトニックスケールとは?

ペンタトニックスケールは、少し前段階で触れましたが、スケールの基本となる7つの音から更に簡略化して5つの音だけで構成されるスケールです。

例えばCメジャーキーで一発取りをする場合は、Cのイオニアンスケールでとりますが、これをペンタトニックで簡略化すると、「ド・ミ・ソ・ラ・ド」の5つの音になります。

コードの主要な音となるのは、トニックと言われる一番てっぺんの音と、メジャーの響きなのかマイナーの響きなのかを左右する3度目の音、更には5度目の音が最悪入っていれば、コード感は出せます。

ジャズの場合、さらに7thの響きなども大切になってくるのですが、それはまた置いておいて、まず簡単にアドリブやソロをとる場合は、ペンタや一発取りで取っていって少しずつ使える音や指使いを増やしていくといいでしょう。

また、ソロはいくら音楽理論を頭に叩き込んでも、実践で使えなければ意味がありません。つまり、実践で使えるようになるにはそれなりの練習が必要になるということです。はじめのうちは、好きなプレーヤーのソロなどをコピーするなりして、指使いを習得していくといいでしょう。

そのうち、このコード進行ではこれが使えるというようなものが自然と身についていって、それが手癖となり、その人の個性ともなるわけです。

可能であれば、そのプレーヤーのコピーしたソロを譜面におこしてみるなりして、どういう進行でどういう音使いを使っているかを研究していくと、より早く上達します。

音楽のような実践で大切なことは、理論のように頭で覚えることと、耳コピや実践などのように身体で覚えることのバランスをうまく取っていくことです。

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