ありがとうを使いこなして、周囲の人から好かれる人間になろう
貴方は同僚や上司部下、取引先の相手、家族、友人といった自分の周囲の人たちから好かれている自信がありますか?
恐らくですが、間違いなく好かれている自信があるという人はそう多くはないのではないでしょうか。他人から自分に向けられる感情というのは中々に推し量りにくいものですから当然です。
ただ、出来れば自分の身の回りの人、周囲の人たちから嫌われるよりも好かれる方がずっと良いというは分かりますよね。
世の中には他人から好かれやすい人、嫌われやすい人というのがいます。貴方がどちらに属するかは分かりませんが、もしも今よりももっと好かれる人間になりたいということであれば、たった一つの魔法の言葉を覚えましょう。
それが「ありがとう」なのです。
「ありがとう」ってどんな言葉?
ありがとうというのは、漢字で書くと有り難う、つまりこんなに嬉しいこと、貴方からしてもらったことは滅多なことではないのだから感謝しますという言葉です。
おはようございます、ありがとうございます、失礼します、すみません。おあしす運動などと言った形で殆どの人が家庭でしつけられ、また小学校などで積極的に使い方を覚えたこれらの言葉です。しかし、ビジネスマンになるといつの間にかこの中の特定の言葉ばかり使ってしまうようになっている人が多いのです。
自分の普段の生活を思い返してみて下さい。よくよく考えると、申し訳ございません、失礼します、挨拶はいつも言っていても、ありがとうの言葉を余り使わなくなっていませんか?
ありがとうという言葉は、他人に感謝を示すと同時に、自分が他人に感謝を示すことが出来ますよということをアピール出来るとても手軽な手段なのです。
ありがとうというのは非常にポジティブ、プラスのイメージを持つ言葉ですので、ありがとうと言われてイヤな気持ちになる人は中々いません。ありがとうと言ってみて、自分がイヤな気持ちになることもまたありません。
言った人も言われた人も嬉しくなる、それが「ありがとう」という言葉が持つ力なのです。
ありがとうを使いこなすということ
そんな便利な魔法の言葉であるありがとうですが、口癖のように猫も杓子もありがとうというのでは、周囲の人から好かれる人ではなくただの「いつもありがとうが口癖な人」にしかなれません。
もちろんいつも怒っている人よりかは好かれやすいのですが、ありがとうを使いこなすことで、もっと好かれる人間になることが出来るのです。
重要なのは、ありがとうをどんな時に使うのか、どういう風に使うのか、そしてどんなことに気をつけて使うのか、という三つのポイントです。これからそれをご説明しましょう。
第一のポイント、ありがとうはどんな時に使うのか
ありがとうを使うということは、非常にお手軽に周囲の人たちから好かれる方法です。しかし、折角そんな良い言葉を使うのであればもっと効率が良くなるように考えるべきなのです。
ありがとう、と誰かに言う時は、基本として誰かに何かをしてもらった時にしましょう。どんな些細なことでも構いません。とにかく他人から何かして貰った時は必ずありがとうと言うように心がけるのが大切です。
落ちたものを拾うのでも、道ですれ違う時に軽く避けて場所を作ってくれた時でも、誰かに何かをしてあげている人というのは貴方のことを何となく意識している状態です。
人は何かをしてもらった時よりも何かをしてあげたことの方が覚えているものですので、何かしてあげた時にすぐさまありがとうと言って貰うことで、強く良い印象が残るのです。
この時は言う、この時は言わないなどありがとうを出し惜しみするのではなく、とにかく誰にでも何かをしてもらったらありがとうと言いましょう。
第二のポイント、ありがとうはどういう風に使うのか
これはちょっと分かりにくいかもしれません。ありがとうなんて使い方に気を付けるところがあるのかとお思いになるかもしれませんが、ここで考えるのはありがとうという言葉の活用です。
ありがとう、ありがとうございます、どうもありがとうございます。他人に感謝の気持ちを示す時は、どうも、と言葉を濁したりするのではなく必ずありがとう、という言葉を使うことでより相手の印象が良くなるのです。恥ずかしがらずに使うのがポイントです。
第三のポイント、どんなことに気をつけるのか
ありがとうという言葉を使う時は、必ず言う相手に「自分がありがとうと言った」と気がついてもらうようにしましょう。誰にも聞かれていないありがとうの言葉はただの自己満足に過ぎません。
重要なのは、自分がありがとうと言い、何かしてくれた相手の人が少し嬉しくなり、それを聞いていた周囲の人たちがありがとうが言える人なんだと理解してくれることだからです。そのためにも、ありがとうは何か考えるよりも先にはっきりと口に出すようにしましょう。
ありがとうを使いこなして人から好かれましょう。