仕事のうっかりを綺麗に無くす!今日から出来る指差し確認の効果とは
皆さん、仕事をしていてついうっかり、ということをやってしまったことはありませんか?
ついうっかり必要な書類を家に忘れて来てしまった、職場の自分のオフィスに作った資料をそのままにしてしまった、携帯電話の充電をし忘れていて大変なことになった。
もしくは、取引先に電話しないといけないことをすっかり忘れていて、相手方から連絡が来て平謝りをした。人間ですからついうっかりするということは誰にでもありますよね。
しかし、そうしたうっかりが職場や仕事上での評価を失墜させてしまうのもまた事実です。出来ることならミスやうっかりなんていうものは一度も無い方が良いに越したことはないのです。
何とかうっかりを無くす方法が無いものか。そういうふうに悩んでいる方に向けて、今日から出来る指差し確認をご紹介させていただきます。
どうして人はうっかりするのか
人間の記憶力というものは、決して完璧なものではありません。記憶というのは短期記憶と長期記憶に分かれており、まずは短期記憶のところにインプットされ、その後反復し睡眠を取って脳の中で記憶の整理が行われ、少しずつ長期記憶として保存されていきます。
それほど複雑な人の記憶というものですが、ついうっかりしてしまうのは一体どうしてなのでしょうか。
多くの場合は、前後の順番が入れ替わってしまうことによってうっかりを起こしてしまうというパターンが多いのです。
人は、何かをする時無意識の内に行動の順番を作っていきます。朝起きたらまず目覚ましを止めて、伸びをしながら水を一杯飲み、それからトイレに行って歯磨きをする、というようにです。
この一連の行動の流れというのは、長期記憶という訳ではなく、あくまでのその時の自分の気分によって何となくルーティンになっている短期的な記憶にすぎないのです。
そしてこのルーティンというのは、一つでも順番を飛ばしたり何か変化があると、途端に虫食い状態になってしまいます。
先程の例で考えてみましょう。朝起きて目覚ましを止め、伸びをしながらリビングに向かう時たまたまメールが来ました。そうすると取り敢えず携帯電話をとりに寝室に戻りますよね。
携帯を開いてメールチェックをし、その流れでトイレに行ってしまう。メールの返信を終えてトイレから出てきた時に、あれ、何か忘れてしまっているような気がする。
これがうっかりの正体なのです。本来のルーティンの順番で言えば、携帯を取りに行ったとしてもまずは水を飲むはずですよね。しかし、何となく決まりきっていたルーティンの中にメールが来る、携帯を取りに寝室に戻るというアクションが挟まってしまったため、それ以降の行動が滅茶苦茶になってしまうという訳です。
もしくはこういう例で考えてみましょう。自宅や職場にいて、ふと携帯をどこにやったか分からなくなってしまった、という経験はないでしょうか。
いつも携帯電話を置いている場所を見てもそこに携帯が置いてない、いつも携帯を入れているポケットを探っても何も入っていない。あれ、もしかして無くしてしまったのだろうか。
大抵の場合、携帯を弄っている時に声を掛けられたり、何か別のものに意識が移ってしまったがために、携帯のことを忘れてしまい、いつもの場所に戻すのではなくその辺に適当に置いてしまうのです。
このように、人間は自分で立てた超短期的なルーティンを崩された時にうっかりを発動させてしまいます。
うっかりを防ぐために効果的なのは、短期記憶を鍛えること、そして自分が何気なくやっている行動をきちんと意識することなのです。
指差し確認で自分のやっていることを意識しよう
短期記憶を鍛えるのはすぐに出来ることではありません。暗算を繰り返したりといった地道な努力が必要なので時間が掛かってしまいます。そこで、指差し確認をオススメするのです。
上の二つの例で言えば、例え少々忘れっぽい人であっても水を飲むということをしっかり意識していたり、携帯を弄っている、携帯を置いたということを意識していればうっかりすることは防げますよね。
そのために出来る最も簡単、なおかつお金も時間も掛からない方法が、指差し確認なのです。特に職場で何かをする時は、必ず一つ一つの自分の行動に対して指差し確認をするようにしましょう。
携帯を置いたら携帯を指さし、今ここに置いた、ということを自分で意識する。朝出社する前に忘れ物がないか、ひと通り指差して確認する。
こうして徹底しておけば、うっかりというのはかなりの割合で防ぐことが出来ます。出来れば、小声で良いので声に出して指差し確認をしてください。
声に出さないと、自分では意識しているつもりでも実は気もそぞろになっており、やっぱりうっかりを発動させてしまうのです。
自分のやったこと、やりたいことを指差し確認でチェックする。これをやっていればもううっかりに悩まされることは殆どと言って良いほどなくなるのです。