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国民総うつ病の時代。部下や後輩がうつ病になった時の対処法

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メンタルケアの必要性が15年ほど前から盛んに唱えられるようになりました。1997年までは日本人の自殺者の数は2万人前後で推移していたのが、98年を境に3万2000人前後まで跳ね上がったことが大きな原因と考えられます。

自殺の理由は人によって様々ですが、背後にうつ病などのメンタル的な問題が大きく関係していることが考えられている為にメンタルケアという言葉は世間に認知されるようになりました。

確かにここ15年ほどで、グローバル化やOAの複雑化。不況などによる雇用環境の悪化などで私たちに降りかかるストレスは大きくなったように思います。このような状況では私たちの周囲の人間がうつ病にかかるリスクも増える一方といえるでしょう。ここでは部下や後輩のうつ病が疑われたときの対処方法を紹介していきます。

安易な励ましは逆効果

うつ病が疑われている部下や後輩をみかけたら、1番最善の方法は病院に連れていってあげることです。うつ病の時はセロトニンやノルアドレナリンといった脳の神経伝達物質が減少しているので、きちんと病院で薬を処方してもらうことが重要です。

くれぐれも「元気をだせよ!」とか「気合が足りないんだ」というような接し方はしないようにしてください。うつ病の症状には精神運動制止といわれる症状があり、こうなってしまうと自分の意志とは関係なく身動きがとれない状態になります。

精神運動制止中のうつ病の人は自分にたいする評価が極端に低くなっているので、安易に励ますと「気合が足りない自分はだめだ」「元気をだせない自分はだめだ」と自分を追い詰めて症状を悪化させたり、最悪の場合は自殺のきっかけになる恐れがあります。

うつ病になると作業効率が低下する上に、はたから見ていると無気力な状態に映ります。そのために一昔前はうつ病は怠け病という誤解をうけてしまい、うつ病になった本人が上司や同僚から非難を浴びて、自殺してしまうという例がいくつもありました。

自分の部下や後輩の作業効率が落ちて無気力な感じに見えるようならば、まずは叱る前に本人の状態を確認しましょう。

本人と面談をして、たまたま元気が無いだけならば話をきいてあげるだけでも効果はあります。ただし、よく眠れない。食欲がない。頭が働かない。という状態が続いているようならば速やかに病院に連れて行ってあげてください。

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