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何となくでやっているなら改めよう!部下の褒め方、叱り方

部下の育成をするにあたって、上司は褒める、叱るということを行わなければならない場面が必ずやってきます。どうにも他人を褒める、叱るというのが苦手でいつも何となくやっているという方はいらっしゃいませんか?

部下を褒める、叱ることを適当にやっていては部下はついてきてくれなくなってしまいます。叱り方や褒め方は後進を育てる方法であると同時に、自分がどんな上司なのかを部下達から評価される一つの判断基準でもあるのです。

これまで何となくてやっていた部下の褒め方と叱り方をきちんと学び、指導や育成がより効率よく進められるようにして行きましょう。

何故部下を褒め、叱るのか

そもそもどうして会社の部下を褒めたり叱ったりする必要があるのか、というところから考えてみましょう。部下を褒める、そして叱るということの目的は、一重にその部下を成長させるために行なうものです。

その目的意識をきちんと持っていないと、どうしても褒め方や叱り方の方向性が定まらずにふらふらとした指導をしてしまいます。

部下を褒めるということは、相手のやる気を引き出すということです。自分の仕事を褒められて嫌な気持ちになる人はまずいません。他人から認められるというのは人間にとって非常に気持ちの良いことなのです。

褒めてあげることで部下は今のやり方が間違っていないのだと自信を持つことが出来ますし、もっと褒められるために頑張ろう、と仕事に対するモチベーションを上げてくれるのです。

一方、部下を叱るということは、仕事上のミスなどを今後起こさないように指導するということです。誰もミスをしたことに対して叱らなければ、その部下は何度でも同じようなミスを繰り返してしまいます。

本人を成長させて将来のミスを防ぐためにも、将来その部下が昇進した時に何を叱れば良いのか分かってもらうためにも、叱るということは欠かせないのです。

褒めると叱る、どちらかだけでは意味がない

世の中の部下の育成方法には、「部下は褒めて伸ばせ」「部下は叱って伸ばせ」という全く逆のことを言っているものが沢山あります。色んな部下への接し方の本を読んで逆にどうして良いのか分からなくなってしまったという方も少なくないのでは。

結論から言いますと、部下を指導し成長させるためには、褒めることも叱ることもどちらも大切です。人を育てるということは、いつの時代も基本は変わりません。

褒めるばかりで叱らないでいると、甘やかされた子供のようにわがまま放題の社員が一人誕生してしまいます。

逆に叱ってばかりで一切褒めないでいると、積極性を失ったりやる気を出すことが出来ない社員が生まれてしまいます。こうした社員を会社の戦力として扱うのは困難です。

褒めるだけで叱らない、叱るだけで褒めないという育成方針を取っているのであれば、バランス良く両方行なうように注意しましょう。

尊敬される上司になる

人はどんなことを言われたかということより、誰に言われたのかということによって言葉の受け取り方を変えてしまいます。

非常に正しくためになることを言っていても、貴方が部下から酷く嫌われていてはきちんとその意図が通じないのです。ですので褒めたり叱ったりする効果をきちんと出すためにも、普段から職場内で部下から尊敬される上司であるように振る舞いに気をつけましょう。

性格的なことではなく、部下の仕事を正当に評価することや部下では出来ないような仕事をさらりとやってのける高い実力を見せるなど、上司として尊敬を獲得する手段は幾つもあります。

どんな方法にせよ、えこひいきや不誠実な振る舞いをしないようにしていれば、大なり小なり部下からの尊敬は獲得出来るので頑張りましょう。

叱る時は感情的にならない

他人を叱るというのは、非常に難しいことです。いつも完璧に叱ることが出来る訳ではありませんので、幾つかのことに注意して叱るように気をつけましょう。

それは、部下を叱る時は感情的になってはいけないということです。例え部下の方が感情的になっていても、上司の貴方は冷静でなくてはいけません。感情に感情で対抗するとヒートアップするだけです。

叱る時に感情的な振る舞いをしたり声を荒げたりすると、部下は叱られている内容よりも上司が怒っていることの方に意識を向けてしまいます。

上司が指導したいのはどうしてミスをしたのかきちんと部下に自覚させ、これ以降同じミスを繰り返さないように言い含めることですので、感情的になる必要はないのです。

叱ることと怒ることがごちゃ混ぜになってしまっていないか、今一度自分の叱り方を振り返ってみましょう。誰に言われるかが重要なのと同じで、正しいことを言っても感情的に怒っていては相手に意図は伝わりません。

いかがでしょうか。褒める、叱るということはきちんと部下のことを見ていないと出来ないことです。それが出来るようになれば社内での貴方の評価も上がります。

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