仕事の価値は社外にある!仕事の意味を高い視点から見出そう
社内で仕事をしていると、どうしても思考が内向きになります。といいますのも、いつも同じ職場に出社して、同じメンバーと同じ様な仕事をしているうちに、その職場での社風が出来あがります。社風だけであればいいのですが、仕事観や価値観も似通ってくるケースが多いのです。
そして、その会社独自の風土を「社会に出ている」と勘違いしてしまう人もいて、それ以上の発展に歯止めをかけている人もいらっしゃいます。社風や会社での価値観などは、他所の会社に電話をしたり、他所の会社に訪問をすると面白い事に気が付かれるのでは無いでしょうか?
例えば、A社に電話をした時、誰が出ても同じ様に明るく、何となく社名を名乗るイントネーションも似通っているかと思えば、今度はB社に電話をすると、誰が出てもおしとやかな雰囲気で、同じくイントネーションも似通っている。そういう経験ってどなたでもあるのではないでしょうか?
また、訪問をしてみると、何となく楽しい雰囲気を醸し出している会社や、何となくジメジメした会社、何となく力がみなぎっている会社と、それぞれの訪問先ごとに異なったイメージを持たれるかと思います。そしてその中で勤めている人々が、様々な個性を持ちながらも、どこかその会社の雰囲気との統一感があると思われる事も多いのではないでしょうか?
実は人は環境に左右されやすく、感化されやすい動物です。ですので、そういう社風や会社の中での価値基準と同じ発想になりがちなのです。ですので、仕事を考える意味において、社内に目を向けていると、実はとても狭い世界となってしまうのです。
仕事の意味合いを広い視野で考えるためには、外に目を向ける必要があるという事です。では、ビジネスマンが外に視野を向けるとは具体的にはどの様にすれば良いのでしょうか?
先ずは仕入先や顧客へ目を向ける事が一つの方法です。同じ業界の仕入先にも関わらず、全く異なった社風や価値観を持っています。その仕入先の担当者の考えを知ったり、会社ごとの理念や雰囲気を学ぶと、それぞれの考え方を吸収出来ます。
顧客に対しても同じで、顧客の価値観や基準、担当者の考え方など、千差万別だと思います。そして、顧客にはエンドユーザーが付いている場合もあり、その考えも口伝えで学ぶ事だって出来るのです。
しかし、これらは仕入先とやりとりをする購買部門や、顧客とやりとりをする営業部門の話で、それ以外の外部との接触の薄いセクションの人たちは、どの様に外に目を向ければ良いのでしょうか?
最近は様々な交流会が増えています。そんな交流会に積極的に出席したり、同じくらいの世代か、一回り上の人が習っている習い事に積極的に参加をする事がオススメです。そういう風に、仕事を離れた場所での出会いは、仕事での成長よりも遥かに学びを提供してくれるでしょう。
仕事では会えない様な他社の偉いさんと友達になれたり、全く異業種のお友達が出来て、自分の中で斬新な価値観が芽生えたり、様々なメリットがそこにはあります。
また、そういう場にしょっちゅう出ていると、段々場馴れしてきて、普段の仕事の態度に良い方向付けが出来たり、人脈が広がる事によって、様々なチャンスも増えていく事でしょう。そういうコミュニティーの場に出る事を続けていると、気が付けば、今度は自分がコミュニティーを主催しているというケースもあります。
自分自身のステージをどんどん広げてくれる社外の場にはどんどん出て行くべきだと考えます。そして外に目を向けるという事は、人脈に目を向けるという事になります。
人脈は価値観の裾野です。人脈を広げるという事は裾野を広くする事。その中で、自分が何かを取り組んだり、出会った人脈の人と一緒に何かを生み出す事は高まるという事。外に目線を向けて高い山を築きましょう。