元気に仕事が頑張れる、上手なコーヒーの飲み方!
皆さん、コーヒーはよく飲みますか?「コーヒーは体に良くないから自分はお茶しか飲まない」という人もいるんじゃないかと思いますが、果たしてコーヒーは体に悪いんでしょうか?それともいいんでしょうか?
コーヒーは世界で最も愛されている代表的な飲み物といっても過言ではないですよね。それゆえに最近はコーヒーが体に「どんないい影響を与えるか」についての研究も盛んになっています。
まず、おいしく飲むには?
レギュラーコーヒーでドリップして飲むなら、コーヒー豆は煎った瞬間から劣化が始まるので、出来るだけ煎りたての豆を少しずつ買って飲むのがベストです。
水はミネラルウォーターよりは浄水した水道水の方がマイルドになります。お湯は沸かしたてではなく、90度くらいまで冷ましてから入れます。最初にお湯を少しだけ入れて20~30秒蒸らします。その後もお湯を少しずついれます。もったいないからと最後まで出し切ると雑味が出てまずくなります。70度位に下がった頃が飲み頃です。
インスタントなら鍋にコーヒーの粉と水を入れて沸かします。沸騰しかけたら火を止めます。オフィスなど鍋が使えない場合は電子レンジで加熱してもいいです。
いつ飲むのがいい?
モーニングコーヒーを飲むと利尿作用があるので、前の晩に溜まった老廃物をおしっこと一緒に出してくれます。また、腸の動きを活発にして排便を促す作用もあるのですっきりした朝をスタートできます。ただし胃液の分泌を高める作用があるので、空きっ腹で飲むと胃炎のある人は症状を悪化させてしまいます。なので食後に飲めば消化を助けることになります。
コーヒーのカフェインが眠気覚ましに有効なことは誰でも知っていると思いますが、このカフェインが脳の側坐核(そくざかく)という所に溜まった疲労物質に置き換わってやる気を促してくれます。また、入れたてコーヒーの香りには気持ちをリラックスさせるとともに頭の回転をよくする作用があります。
それから筋肉に働きかけて疲労を緩和する作用もあるので、午後の一杯はちょっと疲れてきた心と体をリセットするのに役立ちます。
どういう飲み方がいいの?
ミルクや砂糖を入れてもコーヒーの成分の吸収には影響ありませんが、砂糖やミルクを入れるとカロリーが高くなることは言うまでもありません。
また砂糖やミルクは口臭や虫歯の原因にもなります。弱酸性のコーヒーは唾液の分泌を押さえてしまう為、口の中の細菌が繁殖し易くなります。特にミルクに含まれる蛋白質が分解する時に出来る物質が口臭の原因になるとともにコーヒーに含まれるタンニンと結びついて歯の色素沈着の原因にもなります。
これらを防ぐには何も入れずにブラックで飲むのが一番です。でも「コーヒーは飲みたいけどブラックは絶対いや」という人は、飲んだ後すぐに一度水で口をゆすいでおいて、30分くらい経ってから歯を磨くようにします。色素沈着を避けるにはなるべく口の中にコーヒーが入っている時間を短くすることです。つまり「出来るだけ速く飲む」ということです。
でもやはり健康の為には、砂糖やミルクを入れずに飲むのがいいようです。
二日酔いにいいってホント?
アルコールが分解する時に出来るアセトアルデヒドが二日酔いや頭痛の原因になるのですが、コーヒーはそのアセトアルデヒドの分解を促す作用があります。ただし、コーヒーには利尿作用もあるため、二日酔いにいいからとコーヒーだけを飲むとアルコールの分解に必要な水分が奪われて逆効果にもなりかねません。
飲みすぎたらやっぱり中毒になる?
よく飲みすぎるとカフェイン中毒になると言われていますが、カフェインは世界保健機構で中毒物質には指定されていません。つまりカフェイン中毒というのはありません。ただし、アルコールやニコチンのように中毒物質が体に入るわけではないのに中毒になる「ゲーム中毒」というのがあるように、ある種の精神的依存症になる可能性は否定できません。
コーヒーを飲むと高血圧になる?
コーヒーは血管を収縮する作用があるので一時的に血圧が上がることはあっても高血圧になることはありません。むしろ善玉コレステロールを増やして動脈硬化や高血圧を予防する働きがあります。
成人病の予防になる?
血栓が出来にくくなるので「心筋梗塞」の予防になります。コーヒーに含まれるクロロゲン酸という物質が「細胞の癌化」を抑えます。
コーヒーをたくさん飲む人は「糖尿病」になりにくいことが分かっています。ただし、ブラックで飲んでの話です。また、既に糖尿病にかかっている人はかえって血糖値が上昇するともいわれています。
カフェインとクロロゲン酸が脂肪を燃焼させ「メタボリックシンドローム」の改善に役立つことが分かっています。ただし、寝る前の缶コーヒーはメタボを更に悪化させてしまいます。メタボ改善のためにはブラックで飲む必要があります。