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部下にとって気持ちの良い上司になろう!「褒める」と「叱る」比率は6:4

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部下を持つ上司の皆さんにとって、どのようにして自分の部下を育てて行けば良いのか、というのは中々シビアな問題ではないでしょうか。

一ビジネスマンとして、仕事の出来る上司として色々な経験を積んできているとしても、それでも他人を育てるというのは非常に難しいものです。
義務教育から始まり各種の学校に通っていて、教育を受けることこそあれ、教育を誰かに与えるというのは、実際に教師をやったことがある人でないと、経験がないから難しのです。

それも、家庭教師や学校の教員のようにただ勉学を教えていれば良いというものではなく、職場での仕事の仕方を教え、時には褒め、叱らなければなりません。

部下というのはどれくらい褒めれば良いのか、そしてどれくらい叱れば良いものなのか。その按分に迷っている上司の皆様に、「褒める」と「叱る」の比率を6:4にすることをオススメさせていただきます。

教育というのは、褒めるか叱るか

誰かを教育するということは、究極的にはその誰かを褒めるか、叱るということです。ただ漫然と仕事のやり方を見せただけで、本当に人が学ぶことはありません。

きっと、その場だけはしかめつらして頷くものの、実際にやらせてみると何も出来ない、そんな部下になってしまうだけなのです。

人間というのは、物事を快か不快かで判断しています。快と感じる物事にはとても積極的になりますが、一旦不快だと思ってしまえば消極的になり、やる気を発揮してくれません。

部下を指導するというのは、この快と不快のバランスを見極めなければならないことなのです。

人間は非常に繊細、かつ複雑な精神構造をしています。快だけを与えていれば良い、不快だけを与えていれば良いというものではないのです。快をより際立たせるためには、少々の不快を与えてあげなければなりません。

部下の教育において、褒めるというのは部下のことや仕事ぶり、姿勢を認めるということです。これは非常に部下からすると快を引き起こすもので、要するに褒められるということは上司に認められることであり、仕事への意欲を燃やしてくれることです。

一方、叱るというのは部下の過ちや怠け癖、これから先のことを考えると今のうちに矯正しておいた方が良いことなどに対して行われます。どんなに正論であろうと、部下本人の間違いであろうと、どうしても人は叱られる、怒られると不快に感じてしまうのです。

仕事のことでガミガミと叱られてしまうと、やはりどうしても仕事に対するやる気が無くなってしまいます。憂鬱になったり仕事の能率が落ちたり、叱られるのを嫌がってミスをしなければ良いというような、消極的なビジネスマンになってしまいます。

褒め過ぎては調子に乗ってしまい、叱りすぎては仕事が出来なくなってしまう。そのバランスが最も釣り合っているのが、6:4の比率なのです。

6:4に秘められた適度なバランス

部下の教育をする時、もっと言えば部下と会話をする時は、10ある内の6を褒め言葉、4を叱る言葉にしましょう。

この比率を多いと見るか少ないと見るかは人それぞれですが、まずはこの比率にするのがオススメです。

それが何故かと言うと、同じ教育をするのであっても、部下の立場からすると、どの上司に言われたことなのか、ということが大きな意味を持つからです。

皆さんもこれまでの人生で、言われることは分かるが、この相手にだけは言われたくない、と思ったことはないでしょうか。これは万人に共通する考え方なのです。

特に日本人は何を言われたかよりも、誰に言われたか、ということを気にしてしまう性質を持っています。

つまり、あなたが部下から嫌われる上司として認識されてしまうと、その後どんな教育をしても部下はそれをきちんと受け取ってくれなくなってしまうのです。

逆に言えば、部下があなたのことを、この人の下で働きたい、尊敬出来る上司だ、と思っていてさえくれれば、多少のミスや行き違いがあっても教育は大いに功を奏します。

人は誰しも認められ、褒められることに快を感じます。
ですから最初からガンガンと厳しく指導をするのではなく、まずは部下から好かれる上司になるために、少し多めに褒めるようにするのです。

ただし、相手である部下もそれなりの経験を持つ大人です。褒めてばかりで良いことしか言わない相手を好むよりも、むしろ胡散臭い、本当のことを言わない人だと引き気味に構えてしまいます。

逆に叱る比率が7や8になってしまうと、体育会系で打たれ強い部下ならばそれでも良いかもしれませんが、そうではない場合はついてくることが出来ません。

上司として適度に部下を諌めるポイントは、4叱るという比率です。

もちろん部下の性質に合わせて適宜この比率を調整することも必要になってきます。しかし、部下の人となりも仕事ぶりも分かっていない時や、取り敢えず無難に部下の教育を進めていきたい場合は、この比率が一番なのです。

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