プロジェクトリーダーとしての仕事、きちんと出来ていますか?
ビジネスをしていて、全ての仕事を完全に自分一人だけで行うことはそうそうありません。全体的な業務の一部として自分が組み込まれていたり、時には数人の人間を集めてプロジェクトごとにリーダーを選定し、仕事するのは日常的なことですよね。
スキルや経験を持っていたりすると常に部下として誰かの指示を仰いでいれば良いというのではなく、リーダーとしてチームを纏めなさいという仕事を与えられることもあります。そんな時、プロジェクトリーダーとしてはどんな風に仕事をすれば良いのか、考えたことはありますか?
立場上誰かの上に立つというのは、一部下として働いている時とはまた別の能力が求められるのです。効率よくそして質の良い仕事、ミスのない仕事を達成するためにも、プロジェクトリーダーとしての仕事と本質を理解しておきましょう。
リーダーの仕事とは
プロジェクトリーダーの仕事とはどんなものなのでしょう。他の社員と同様にプロジェクトの作業を受け持つことでしょうか。
それとも他の社員に仕事を割り振ることでしょうか。確かにそういった仕事も重要なのですが、一番理解していなければならないのは、リーダーは自分だという自覚なのです。
プロジェクトチームはリーダーの指示に従って仕事をすることになります。一作業員としての意識を持ったままでは、全体的な仕事の進捗や調整を行うことは出来ません。
チームが受け持っている業務を責任を持って完成させるためにも、常に自分がリーダーなのだから全体を俯瞰していなければという自覚が必要なのです。
その為、リーダーはそのプロジェクトを完遂するまで一つの作業に没頭していてはいけません。常に全体の管理を意識しておかなければならないのです。
最初にミーティングを行う
自分がプロジェクトリーダーだと言う時は、当然自分がそれぞれの社員へと仕事を振ったり指示を出したりしなければなりません。
それぞれの社員が非常に優秀で、自分が特別指示しなくても問題なく進みそうだと思っていても、しっかりリーダーとして指示を行ないましょう。
リーダーから仕事を割り振るということは、各々の社員の責任範囲をきちんと区分するということです。誰がどの作業を担当するのかを曖昧にしたまま始めると、社員それぞれの意識が不均一になってしまいますので、思わぬアクシデントやミスに繋がってしまうのです。
適切な社員に適切な指示を出すためにも、プロジェクトチームが発足したらすぐに全員を集めてミーティングを行ないましょう。きちんとチームの全員が見ている前で仕事を割り振ると、誤解などが生まれませんし、情報伝達もスムーズに行きます。
出来れば、この時にチームの人たちに自己紹介をしてもらいましょう。何となく同じ会社で働いているから顔は知っていても、どんな人なのか、どんなことが出来る人なのかを互いが理解していないと、仕事を進める上で必要な社員同士の相談が行われなくなります。
コミュニケーションが取れない状態のまま仕事を始めても、効率は上がりません。あくまでプロジェクトチーム、一個の集団として能力を発揮できるように心を砕きましょう。
一度でもきちんとミーティングの機会を作っていれば、会社員ですのでそれなりに上手くやってくれます。後は、リーダーとして細かな調整を行うようにすれば良いのです。
全体的な進捗と、個別の進捗は分けて考えよう
数人でチームを作って仕事をする時、責任を預かる立場にある、つまり更に上の上司や取引先と直接接することになるプロジェクトリーダーというのは板挟みの存在です。
リーダーは全体的なプロジェクトの進捗状況を最も把握している立場ですので、ついつい作業が遅れているところが気になってしまうものですが、全体と個別は分けて考えるようにしましょう。
実際に多くの作業を行っているのはそれぞれの部下なのですから、全体の進捗状況だけを見てせっついたりするのは避けましょう。それぞれ違う作業を行っているのですから、チームメンバーの全員が同じペースで仕事を行う訳ではないのです。
行っている仕事によって始めに時間が掛かるもの、最後に時間が掛かるもの、そして等速で作業が進展するものと違いがあります。
気になる場合はその部下へと進捗状況とスケジュールを聞いてみましょう。照らし合わせてきちんと納期までに完成するのであれば問題ないのです。
必ずしも全体の進捗を伝える必要はない
大きなプロジェクトになるとそれだけ人数も増えてきます。そういう場合は、必ずしも頻繁に全体の進捗状況を伝える必要はありません。全体的な管理はリーダーの仕事です。それぞれの社員には、任せている仕事の進捗だけを把握しておいて貰った方が楽なのです。
問題が出て来たらその度にリーダーが全体を見て調整することになります。チームメンバーのパフォーマンスを引き出すためにも、目の前の作業に集中出来る環境作りを行ないましょう。