一仕事は25分サイクルで!「ポモドーロテクニック」に学ぶ効率的仕事法
仕事漬けの日々の中にあって、出世欲や収入アップを目標にしている、もしくは今よりももっと効率よく時間を使って、仕事が出来るようになりたい、と思っている方はいらっしゃいませんか?
仕事を効率良く行なうために必要なのは、なによりもまず目の前の仕事に対する高い集中力にほかなりません。
ただ、一日は24時間であり、フルタイムの勤務でも実働8時間だと言われていますが、実際には8時間ずっと集中して仕事をしていられる人間なんていませんよね?
集中している、のっているという時はすらすらと仕事が進むのに、肝心要の大事な仕事の前に頭の回転が鈍くなってしまっている、なんて経験をして困ったことのある方もたくさんいるでしょう。
一日の終わりにもなると、どうしても頭がぼんやりとしてきたり、疲れを感じて仕事の効率は大きく落ちてしまうものです。数日ならば大丈夫という方でも、連日連夜頭を酷使していればいつかは限界がやってくるのです。
そんな毎日の仕事の中で、仕事のやり方にちょっと気を使うだけでより効率よく仕事に集中することが出来る効率的仕事法が存在します。
それが、「「ポモドーロテクニック」」なのです。
人間の集中力は有限です
仕方のないことですが、上でも書いたように人の集中力には限度というものがあります。それはどんなに仕事が出来る人でも、体力がある人でも、才能のある人でも関係なく、人間という生物の限界が存在するということです。
通常、人間の集中力は最大で90分しかもたないとされています。90分を越えるとどうしても集中力は切れてしまい、効率が下がってしまうという訳です。
大学の講義が一コマ90分に設定されているのは、実はこうした人間の生理的な限界に配慮してのことなのです。小学校、中学校、高校でも、ニコマ続けて休憩なしで授業を行なうことはありませんよね。
あれは、まだ未発達な子供の能力では、それ以上集中し続けることが出来ないからです。もちろん他の理由も色々と存在するのですが、集中せずただ聞き流す勉強に意味がないからこそ、そうした時間管理が行われています。
学生時代、ついつい授業中に居眠りをしてしまっていた、なんて方なら良く分かるのではないでしょうか。それ程、人間の集中力には限界があるのです。
これは、人間は適度に休憩を挟まなければ集中を維持することが出来ないということでもあります。しかし、仕事中に何度も何度も席を立ったり、昼の休憩でも無いのに食事をしたり昼寝をするという訳にはいきません。
そして、いくら限界が90分だからと言って、90分間フルに集中し続け、同じパフォーマンスを発揮するということが難しいことは想像に難くありません。
ビジネスマンは外回りか社内での仕事を行う訳ですが、こと社内で仕事をしている時は、上司から呼び出されたり後輩からヘルプの声が飛んできたり、はたまた同僚からこっそり話しかけられて作業が中断してしまうのは当たり前の風景です。
何度も何度も仕事を中断していては、その度に集中し直さなければならず、結果的にかなり疲れてしまいます。
だからこそ、この「「ポモドーロテクニック」」をご紹介するのです。
「ポモドーロテクニック」を取り入れましょう
ポモドーロテクニックの由来や開発者については、ここでは触れません。重要なのはより仕事を効率良く進めることが出来るというその中身ですよね。
「ポモドーロテクニック」というのは、「30分を1セットにし、30分単位でタスクを切り替える」という方法です。
人間の集中力は最大で90分ですが、実際には集中し始めてからの10分から20分程度をピークにして、それ以降はどうしても集中力が落ちてしまいます。
そこで、一番集中出来る時間である20分に更に5分というあと少しだけ頑張れそうな時間を付け足し、そこで一度仕事から手を離すのです。
残りの5分を休憩にあて、合計30分が経過したらまた次のタスクに移ります。
この「ポモドーロテクニック」の良いところは、集中出来る時間と時間管理が非常に簡単になるところにあります。
前述の通り、人間が最も集中力を発揮することの出来る25分間を思い切り集中して効率良く仕事にあて、5分の休憩を挟むことで次のタスクの準備と、集中して疲れた脳を休めることが出来るのです。
90分集中しっぱなしでは脳も疲れきってしまいますが、25分ならピークを過ぎているとはいえ脳は「まだやれる!」という状態になっています。脳が疲れ過ぎていないので少しの休憩でも十分に回復することが出来ます。
また、90分単位や仕事単位で仕事を進めるよりも、30分単位で仕事をした方が予定が立てやすいですよね。「これから1時間でこれとこれの仕事をして、それから外出だ」などと言うようにです。
急に別の仕事が入っても調整をしやすくなります。
適度に休み、集中して効率の良い働き方をする。その上スケジュール調整も容易。それが「ポモドーロテクニック」なのです。