10分の細切れが6回あるより、1時間まとまった時間がある方が能率が上がる?
仕事で成果を上げるためには、細切れの時間を活用するのも一つの手ではありますが、まとまった時間を取った方が成果が上がります。10分の細切れが6回あるより、1時間まとまった時間がある方が良いのです。
仕事や趣味など、何かやりたい事がある時、ちょっとした空いた時間を有効活用する人がいます。例えば電車での移動中は読書の時間にしようとか、打ち合わせ前の30分だけ喫茶店で仕事のレポートを書こうとか。そんな風に細切れの時間を上手く使う事は、とても良い時間の有効活用です。
しかし、スケジューリングをする段階では、可能な限り時間はまとまった時間でやるべき内容を割り当てて行く様にしましょう。例えば、Aという仕事、Bという仕事、Cという仕事があったとします。趣味でやりたい事もあったとします。
そうすると、よくありがちなのが、Aをやって、Bをやって、またAをやって、そして趣味の時間を設けて、そのあとCをやる。そんな風に時間を細切れにしてしまう場合があります。
例えばAの仕事、Bの仕事、Cの仕事にそれぞれ3時間ずつかかりそうだと思い、趣味の時間は1時間使いたいと思った時、合計10時間が必要な訳です。
そんな時に、Aを30分、Bを30分、趣味を30分、Cを30分と行い、最終的に合計10時間とやるよりは、まとまった時間でAを3時間、Bを3時間、Cを3時間、終わってから趣味に1時間と、同じ10時間でも後者の方が成果が出やすいのです。
細切れの時間だと、やりたい事をやろうとしているうちに終わってしまったり、折角やる気が出てきてエンジンがかかってきたのに次の仕事に移らなければならなくなったり、プライベートモードになりかけた時に仕事をしなくてはいけなくなったりします。
ですので、例えば仕事の現場では、見積もりをする時間、外回りをする時間、電話でアポイントを取る時間、とそれぞれある場合、午前中に外回りをして、1件見積もりを出してから午後から外回りをして、帰社後に見積もりの続きをしてとするよりは、午前中から一気に外回りをして、帰社後は一気に見積もりの作業をして、そして終わってからアポイントを取るという風に、仕事をそれぞれまとめる方が良いのです。
勿論、先ほどの電車の移動中などの、自分でコントロールしにくい空き時間は有効に使うべきですので、あくまでも予定を立てる時点で、可能な限りまとまった時間を設定する方が効果的という事です。
仕事とプライベートは分けるべきか
仕事とプライベートを分けるべきかどうか、ここは人によって様々な意見があると思います。例えば自分が好きな仕事をしている人は、そもそも仕事とプライベートに垣根という発想がありませんから、そういう人は、そこに自己実現を持っている限り、仕事とプライベートを敢えて区別して分ける必要はありません。
しかし、しなければならなくてやっている仕事や、生活のためにやっている仕事、そもそもその人自身が仕事とプライベートに垣根を設けている人は、しっかりと仕事の時間とプライベートの時間は分けるべきなのです。
これは、仕事モードの時間とプライベートモードの時間がその人にとっては異なるものですから、仕事のエンジンがかかってきた時にプライベートモードの何かしらが入ってきたのでは、また仕事モードのエンジンをかけ直さなければなりません。
更に話を飛躍しますと、3つの仕事を同時進行で行うよりも、1つずつ片付けた方が効率が良いという脳の仕組みもあります。1つの仕事にエンジンがかかってきて、その勢いでやり遂げてから2つ目の仕事にエンジンをかける方が効率がいいのです。
同時進行で行うと、仕事の内容をシフトするたびにエンジンをかけ直さなければなりません。ですので、仕事モードとプライベートモードもしっかり分けて、それぞれまとまった時間を取る様にしましょう。