マーケティングセンスを磨くために大切な10の心理とは?その3
マーケティングセンスを磨いている人は、普通にお店にいってもなぜその商品が売れていて、違う商品は売れていないのかといったことが分かり、またどうすれば売れるようになるのかが分かるみたいです。
人が商品サービスに価値を見いだすのは自分と考えていることと全然違うことがあり、たとえば1万円で販売していた宝石を10万円に上げたら飛ぶように売れたなど、売れていないものを10倍も値上げするなんて売っている側からすれば考えられないことですが、買う方はそのほうが価値を感じることもあるようです。
7.恩返しの心理
人は何かをされると恩返しをしたくなる。これは心理を知らなくても何となく「なぜ?」と思ったことがある人もいるかもしれません。これをされたからあれをしないといけない、と役割の文化になっているところもありますが、純粋に何かをしてもらった人には何かをしてあげたいという気持ちが湧いてくるものです。
これは、ビジネスの場面でも上手く使われることでより商品サービスを利用してくれる人を増やすことが出来るようです。
先に無料で試供品などのサンプルを提供したり、スーパーでも試食が出来たりと、その良さを体験してもらうことに加えて、無料でこれだけのものをもらったのだから、お金を払ってあげたいと思う人もいるでしょう。
また、無料でこれだけ良い物なら有料だともっと良い物に違いないと思ってもらうこともでき、もちろんそれを裏切るような形はいけませんが、その期待通りの商品サービスを提供出来ると相手も満足してくれるでしょう。
これもバランスが大切で、なんでもかんでも無料であげると逆に価値がないと思われることもあるので、あくまで有料で価値があるものを無料で提供されることで、それに対する好奇心や感謝が生まれ、お金という形で恩返しをされることも増えるでしょう。
8.社会の信念による心理
今、周りで食欲や性欲、金欲などをどんな人の前でも素直に表現している人はいるでしょうか。「お金欲しい」とずっと言っている人は、仲の良い人ならいいかもしれませんが、全然知らない人の前でいうといやらしいと思われたりウザがられる可能性もあります。
社会などの組織や秩序が生まれてくると、その秩序を保つために制限される行動も出てきます。その中で思考や感情まで制限されてしまうと、自分らしい人生を生きたいと思っても道を見失う人も出てきてしまいますが、それだけ社会や周りの人に批判されたくない、認められたいといった信念は根強いものがあります。
その行動をすることで法に触れるということはもちろん、それを話すだけで嫌な顔をされることを嫌な人もいて、それによって人間関係や仕事でのストレスを感じることもあるでしょう。
言いたいことが言えない人はインターネット上で顔や名前が分からないところで言いたいことを言ったり、そういうコミュニティを作るサービスが出来たり、公では発言出来ないこともそうした思いを持っている人たちが集まるところではそうした発言をしてストレスを晴らしたり、自分らしさを見つけようとする人もいるようです。
9.比較の心理
比較の心理はいたるところで使われています。1つのみかんが100円のところ、10個のみかんが500円なら、やっぱり10個のみかんのほうを買う人がほとんどではないでしょうか。
セールストークでもあるのが、その商品サービスを1日単位で考えるのではなく年単位で考えた時にどれだけお得なのかと話す人もいます。
1万円の商品を買うのは高いと感じる人でも、それが1年使っても価値あるものなら1年間で見ても、1日30円程度しかかからないことになります、といわれると安いと感じる人もいるかもしれません。お得だと思える比較であればどんな表現の仕方でも面白いのではないでしょうか。
また、この方法も強烈なパワーを発揮することもあるので、過度に期待させすぎて実はそこまで魅力がないということになったらクレームを受ける対象になるので、あくまで自分が感じている価値と他人が感じる価値を必ずしも同じだと思ったりしないほうがいいかもしれません。
10.希少価値の心理
最後は希少価値に対する心理です。人はもう手に入らないものや中々手に入らないもの、限定性のあるものなどに高い価値を感じることがあります。
たとえば、欲しいと思っていてもお金がなくてまた今度買おうと思っていたら、その商品はもう手に入らないものだといわれたらどうしてもその場で手に入れたいという気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。
これも嘘をついてはいけませんが、真実を伝えるビジネスでこの方法をやるといつまでもお客さんを魅了するビジネスに繋げることができると思います。こうした心理を理解して使うことで、ビジネスセンスがだんだんと高まってくるといえます。