パソコン作業の多いビジネスマンへ!腱鞘炎対策で出来ること・後編
前編でも幾つか、腱鞘炎の対策に効果のある対処法をご紹介いたしました。しかし、まだまだ腱鞘炎のために出来ることはたくさんあるのです。
腱鞘炎は一度なってしまうと完治するまで時間が掛かり、尚且つギックリ腰のように再発しやすくなってしまいます。
パソコンに一切触れない、手をなるだけ動かさないで出来る仕事というのはそうありませんので、一番良いのは腱鞘炎にならないよう予防することなのです。 もしなってしまった時にも前編後編の対策は有効ですのでご活用下さい。
リストレストを使ってみる
このリストレストというのは、自分とキーボードの間に置き、その上に腕か手首を乗せることで手首が反ったり曲がったりすることを抑えてしまおう、という目的をもった商品です。
リストレストは、場合によってはインターネットで購入した方が品揃えも良く、価格も安いことが多いので、取りあえず近くのパソコンショップか家電量販店を覗いてみて、気に入るものがあるか探してみましょう。
椅子の高さとデスクの高さが完璧に自分の身長や座高に合っていて、尚且つ姿勢が良ければ手首や腕に負担が掛かるということはそうありません。
しかし、会社にある椅子もデスクも所詮は十把一絡げの製品です。頑丈ですが全ての人のサイズに合うわけではありません。どう調整しても、手首に角度が付いてしまう、なんてこともあるのです。
そういう時こそリストレストの出番です。オススメとしては、複数個がセットになっているものではなく、幅広のものを選ぶようにしましょう。
職場のデスクは、無駄にスペースを使う程広くはありませんよね。
小さくて片腕の位置に合わせて置けるようなリストレストでは、デスクから落としてしまう可能性が高いですし、何より仕事のために忙しく腕を動かす必要がありますので、リストレストを探す手間が増えてしまいます。
幅広のものならば落ちることはそうありませんし、目立つので落としてもすぐに気が付きます。
素材は低反発のものやジェルタイプのものが人気ですが、低反発タイプのものを使い潰すのがオススメです。リストレストにある程度の硬さが無いと、しっかりと腕の重さを支えることが出来ないからです。
リストレストは是非とも使用していただきたい商品なのです。
テーピングをする
少々痛みが気になるけれど、どうしても手首に角度をつけてしまう。そんな時は、手首が動かせないようにテーピングをしてしまいましょう。
出来ればいきなりテーピングを買い込み、実践するのではなく、一度病院などに行って正しいテーピングのやり方を教わりましょう。
腱鞘炎になると、治療に数年以上掛かることもざらです。早め早めにきちんとした診察を受け、対処法や気をつけるべきことを聞いておくというのも、大切な腱鞘炎予防なのです。
また、定期的に腱鞘炎の相談に行っていれば、もし腱鞘炎にかかってしまい手が動かせない、しかしどうしても一日だけ仕事をしなければならない、という時にステロイドなどを注射してもらうことも出来ます。
テーピングのコツは、緩すぎず締めすぎずです。テープそのものは安価で販売されていますので、たくさん使って練習しましょう。
キーボードの入力方式を切り替える
この入力方式ですと、子音プラス母音の組み合わせでキーを打つため、どうしても総合的な打鍵数が増えてしまうのです。
一日に30分程度の入力ならば大したことはないと感じるかもしれませんが、文字を打つためにたくさんキーを打鍵しなければいけないということは、その分だけ腕が疲れてしまうということです。
そこで、かな入力などの打鍵数の少ないキーボード入力形式をこの機会に覚えてみてはいかがでしょう。
簡単に言いますと、ローマ字入力では「か」と打つのにkとaの二つのキーを打鍵しなければなりませんが、かな入力なら「か」のキー一つを打鍵するだけで入力が済みます。
特に入力することが多いという方は、これらの総合打鍵数の少ないかな入力や、親指シフトなどを導入してみましょう。
人によって差異はありますが、打鍵数が減るので疲れにくくなりますし、何よりタイピングのスピードも上昇します。
かな入力をマスターするための教本やフリーソフトなどもたくさんありますし、かな入力を覚えたからローマ字入力を忘れる、といったことも無いので安心なのです。