起業家の悩み解決!面倒な経理処理を自分で簡単に処理していく方法
起業し経営者となって一番面倒と感じることは何だろうか?おそらく一番面倒、一番の悩みと感じることは売上の増加だろう。当てにしていた見込顧客との取引はならず、成功するためのアイデアも肩透かしを食らってしまう。予定外の出費も重なり、頭を抱えてしまう。
目標の売上を確保することは最大の悩みだ。しかし売上を伸ばすのに、『魔法の杖』も『打出の小槌』もない。アイデアを考え、地道に模索し、開拓していくしか手はない。
売上の次の悩みは面倒な事務処理だろう。経営者の多くは、外に目を向けているためか、中の事務処理が苦手な人が多い。しかし起業当初から多くの社員を抱えて仕事をするわけではない。当初は内務事務も経営者がやらなければならない。
先々の見通しが不透明な状況下ではコスト管理も大切な管理者の業務だ。コスト管理をしていく上でも青色申告をしようと思えば、帳簿をつけなければならない。起業当初はコスト管理も神経質に行わなければ一瞬で資金不足に陥ってしまう。
経理担当者の雇用や公認会計士へのアウトソージングできれば良いが、最初はどうしても自分でやらなければならない。やらなければならない経理処理を如何に効率よく税務上問題なくやるかが課題だ。
銀行の通帳をフル活用
少数で事業を開始した場合は、銀行をフル活用すると良い。銀行を自分の財布代わりに使う。毎日の様に出入金を繰り返すが、お釣り等の小銭まで入金処理をしておく。日々の仕事なので、職場から近く利用者が少ない方が良い。順番待ちで時間をロスするからだ。もちろん個人と仕事で使う通帳は分けておく。
入金伝票は、細分した項目で入金しておく。予め所得申告に合わせカテゴリーで分けておくと良い。人件費、消耗品、交際費といった様に分けて出金伝票をする。細分化された出金からお釣りを差し引けば正味コストとなる。
パソコンソフトをフル活用
青色申告用のパソコンソフトは数多く売られている。パソコンで入出金を入力していけば自動的に帳簿が作成できるので便利だが、多忙になると入力は忘れがちになる。気付いてバックデートしたり、一か月分をまとめ入力することは多い。
パソコンソフトの中には、バックデートができないソフトもある。過少申告や二重帳簿防止のためだが、多忙な日々の中では必要な機能だ。ソフト選びでは、まとめ入力・バックデート機能・修正機能があるものを選びたい。
ルーズリーフをフル活用
レシートや領収書は残さなければならない。パソコンソフトの帳簿だけでは、申告時の税務署からの問い合わせに耐えられない。レシートや領収書は非常にかさばるので、ルーズリーフのノートに月単位で貼り付けていくと良い。
サラリーマン時代の経費処理に使われていたやり方だが、今では、貼付けられたルーズリーフと銀行の通帳があれば、一か月分の帳簿起こしは苦労しない。
スクラップブックと同様にかさばるが、月単位に数枚の領収書を一枚の紙に貼付けていく。帳簿記入後に見つかった領収書の追加もルーズリーフ式なので簡単にできる。後からの追加や訂正などの修正にも便利だ。
税務署をフル活用
公認会計士に仕事を頼む資金的余裕はないので、税務相談などで税務署には頻繁に相談に行く。無愛想な職員もいるが、大半の職員は笑顔で親切に教えてくれる。
税務署が繁忙期となる確定申告の時期より一週間くらい前に所得申告や消費税申告の相談に行くと丁寧に応じてくれる。予めネットで前年度の内容をプリントアウトし持っていくと良い。会計士たちの様に納税サイドの助言はないが、システムや仕組みを教えてくれる。