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勘違いの履歴書。書類審査から面接試験に絞り込むために何を見るか?

最近、履歴書を見る機会が増えてきた。『やる気』や『個性』をPRしている履歴書が増えてきている。終身雇用制が崩壊した現在では、就活や転職で履歴書やエントリーシートを記入する事もあるだろう。一昨年あたりから、市販されている『履歴書』でなくワープロ作成されたものが増えている。毎回履歴書を見て、勘違いしているのではないか?と思う事が増えている。

勘違い(その1)長文レポートを書けば、売り込みを理解してもらえる

ワープロ作成とあって、志望動機や抱負、これまでの成果などで長文が多い。残念ながらA4半分以上のダラダラとした長文は読む事はない。他の人事担当者も読んでいないかもしれない。ダラダラとした長文は仕事に対して言い訳ばかりする人を彷彿してしまうからだ。

苦労した事や工夫した事などが項目分けされていたり、箇条書きであれば読む。一目瞭然にまとめてられていると良い。多量に書くよりも絞り込んで書く方が読まれる可能性が高い。

仕事の成果は本人の力もあるが、大半は会社の力である事が多い。だから成果よりプロセスを重視する。考え方や人柄を知り、『この人が我が社で働けば、どれだけ貢献してくれるか』の答えを探っているからだ。成果よりプロセス重視で、工夫の仕方を探る。

勘違い(その2)『やる気』を表現するためにNG言葉を多用する

履歴書を書く時のNG言葉を判っているのだろうか?人材が必要だから募集しているのだが、採用して役に立たなければ意味がない。一人の新採用者をカバーするために不足している現人材を使えば新規採用がマイナスになる。この人を採用して役に立つか?貢献してもらえるか?を採用担当者は見ている。

抱負欄や志望動機欄に『勉強させてください』『頑張ります』『共に成長していきたいです』とある。いずれもNG言葉だ。確かに『やる気』を見せないと採用してもらえないが、具体性のない言葉は見透かされている。

具体的にどう頑張るのか。成長するなら、どのくらいの期間で理想とする姿は何で、どう成長するのか。何を勉強するのか。そのスキルは持っていないのか。持っていないなら事前に考えていないのか。考えているなら準備はしなかったのか。

例えば、営業ならマメにお礼状を書いて顧客のファン化を図る。販売員なら取扱商品とその特色を一週間で全部覚える。企画ならアンテナを広げ異業種交流会と趣味にまで広げアイデアを練る。

厳しい話だが、貢献という期待を考える上では当然の事だ。仕事が始まると理想とのギャップの連続だ。ビジネストラブルもある。採用担当者は具体性のないNG言葉の羅列に何度も期待を裏切られている事を理解しておこう。

勘違い(その3)趣味、特技、スキルを羅列すれば豊かな人間性と有能を表現できる

多趣味な人は豊かな人間を表現できる、と考える人は多い。趣味としては『読書』『スポーツ観戦』『音楽鑑賞』が多かった。趣味を羅列し、数撃っていても当たらない。趣味欄の大部分は判を押したように同じ様な言葉になっているからだ。

英語が得意ならTOEIC 750点前後は欲しい。外資系企業や日常業務で英語を使う仕事なら900点以上は要る。単に英語が得意というだけでは通らない。得意なら結果として資格やスコアで示さなければ意味がない。

取得した資格も数年前であればスキルが錆びている事を疑う。資格取得後、活用していなければ、無資格と同じと判断する。あれこれスキルを並べるより使えるスキルを2,3点に絞った方が良い。

履歴書を見ていると、会社を学校か保護者の様なものと勘違いしている人が多い。会社は、仕事に役立つ人間や貢献してくれる人間を求めている。どうか履歴書を書く時には、勘違いをしないで書いて欲しいものだ。

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