デザインはただのデザインじゃなく、大きな付加価値になる理由
マーケティングの中で言われていることは、デザインよりも文章が大切という話を聞くことがあります。確かに、ダイレクトメールの中にきれいなデザインや斬新なデザインがあっても、文章の説明がないと何か分からないかもしれません。
車や家、アパレルなどのデザインに惹かれるものでも、やはり文字は大切で、人の感情を動かすようなコピーライティングも重要視されています。ですが、デザインを加えることはただの味付け程度ではなく、それそのものが本質的な価値になるようです。
デザインが持つ価値
商品サービスの価値を伝えるのは文章ですが、デザインがあるのとないのとでは違った印象を与えます。ダイレクトメールのようにデザインも白黒になったり、チラシでも商品サービスによってデザインに限りがあったり、そもそもそこまでデザインが必要ない商品サービスもあるかもしれません。
ですが、ホームページのように一度見るだけでそのブランドイメージを印象付けるようなメディアの場合、デザインは特に重要になるかもしれません。高級車や高級ブランドのホームページが明らかに素人が簡単なホームページ作成キットのようなもので作ったホームページだったら、どういうイメージを持つでしょうか。
これは素人が作った紹介ページだなと思っても、ドメインを見たらしっかりそのブランドのドメインになっていれば、そのブランドがホームページに対して意識が低かったりあまり意識していないことが分かるかもしれません。
ブランドを確立するブランディングは大切で、売り上げを上げることばかりに目がいっていると、すぐに結果は出るかもしれませんが、長い目で見てだんだんと売り上げが下がり、それもどうやって対応すればいいか分からなくなるのはブランドがしっかり出来ていないからかもしれません。
たとえば、高級バッグを扱っているブランドは、その信頼を使ってアパレル、小物、グッズなどを作ることも出来るでしょう。そのジャンル、たとえばお洒落ならバッグもアパレルも一緒ですが、そうしたジャンルが近いものなら大丈夫なこともありますが、あまりにブランドイメージを崩すようなことをすると、信頼を使って売り上げを上げる変わりに信頼が減っていくこともあります。
「このブランドは高級バッグのブランド」というイメージが「このブランドは色々な商品を出している何のブランド?」というイメージに変わってしまうとどうでしょうか。
デザインはブランドイメージを作る
ブランドとは、その商品サービスに求めている気持ちの変化、価値を求めている通り、それ以上の提供を約束してくれるものです。その気持ちの変化はホームページやチラシなどオンラインオフライン問わず、一貫して信頼出来るもの、デザインもその一部ではないでしょうか。
たとえば、スピードといえばこの車というブランドのホームページが、ゆっくり走る車を思わせるようなデザイン、文章、イメージなどがあったらどうでしょうか?
そのブランドに興味のない人は何も思わなくても、そのブランドに思い入れがある人は「なんだこれ?」と思ったり、クレームをつける人もいるかもしれません。
その商品サービスを愛している人同士で集まる会などもあり、それだけ商品サービスに対する思い入れは強いものがあります。それなら、短期的な売り上げのためにその思い入れを弱めるようなことをすると、ブランドイメージが崩れてしまいます。
デザインの持つ力
逆に、信頼性のない商品サービスがところどころにあるジャンルでは、デザインを良くするだけで売れるようになるものもあります。それは逆に信頼性を弱めることになり、デザインが良いから中身も良いと思って買ったのに全然だめじゃん!とクレーマーを作ることにもなりかねません。
ですが、ダイレクトメールやホームページなど、文字やデザインなどで伝えるものの場合、デザインがそれだけ大きな力を発揮するのも事実です。また、その力の強さから興味のないお客さんを集めたり、逆に興味のない人でもこれだけ信頼あるデザインや文章なら、ここを紹介してあげようと思うかもしれません。
変な形で巻き込まれた人、たとえば何らかのキャンペーンであまり興味がなくてもセールスで買ってしまったりすると不満が発生しますが、そのブランドが好きで興味がある人は、デザインを見るとさらに信頼性が高まったり、新しいニュースにわくわくするかもしれません。
そう考えると、デザインは単なる画像やフラッシュではなく、デザインそのものに付加価値があり、あるのとないのとでは違う結果に繋がることもあるようです。