今すぐ始められる、部下達からの信頼を勝ち取る行動とは!?
部下のこれまでの失敗は忘れ、自分が至らなかったと反省しよう
貴方は恐らく人の数倍努力し、創意工夫して仕事に取り組み、休みの間も仕事の事を考えたり業務にあたったりして今の地位・役職を掴んだのだろうと思料する。また、中にはあまり努力せずにその優れた人間力や天性のスキルで上がってきたという人もいるだろう。
どちらの人も人・物・金の管理に従事し、それに付随した様々な責任を背負って鋭意努力してきた結果だ。しかし、地位・役職を手にいれたが、こう思っている人はいないだろうか?
「何故自分の言う事を聞いてくれないんだ!」
「何度も同じ事を言わせやがって!」
「どうせあいつらには、俺のしんどさはわからない」
どうだろう?遠かれ近かれ、こんな思いが常に頭の中でグルグルと回転し、変わらない部下や環境に疲れ、答えが出ない日が続き、「何をしても同じだ・・・」と、何もしないままでいるのではないだろうか?その背景には、
「結果を出さないといけない」
「これが出来ないと自分の存在価値がなくなる」
「なんとか自分の評価に繋げたい」
等の想いがあると推測される。しかし、そもそも「一人」でそこまで来たのだろうか?自分だけが完璧ならそれでいいのだろうか?そんな利己的な考えで「人」が「部下」の心を動かす事が出来るのか・・・。
恐らく、無理だろう。それは貴方自身が一番良く分かっているはず・・・。何故なら、貴方の脳裏に浮かんだその人は、恐らく「利己主義」の人だからだ。自分が「利己主義」である限り、他の利己主義の人間を動かすのは、無理だろう。
仮に動かせていると豪語しても、それは「権力」で動かせている様に見えるだけだ。「心」が付いて来ていないから、上辺だけの仕事しかしないし、そんな様ではいい結果は出ない。
まずは、そんな自分の「自己主義」を「利他主義」に変える必要がある。だって貴方一人だけでは地位や役職なんてものには就けないからね。部下がいてくれるから自分がそこにいる事が出来るんだから・・・。部下を始め、周りの人達に生かされている事をどんな時も決して忘れてはならない。
全ての部下に隔たりなく、平等に対等に同じ「人」「仲間」として接する
自分の言う事を聞いてくれる部下、自分を慕ってくれる部下等、自分に都合がいい部下にばかりフォーカスをあてて、それ以外の人には目もくれず、心配りもない状態ではないだろうか・・・。そんな上司は間違いなく人が付いて来ない。そして、自分に付いて来てくれていると思っていた部下でさえも離れていく。
何故だろうか?それは貴方自身に付いて来たのではなくて、貴方の地位・役職に付いて来ていただけだという事だ。本当に貴方に人を動かす力・リーダーとしての資質があるなら、貴方がその地位・役職を失っても「人」「部下」は貴方に付いてくる。それは、地位・役職は失っても、貴方という「人柄や人間性」は失われたり、消えたりしないからだ。
貴方が華やかで力強い王様を振舞っていても、本当に力を持った人間程、その人達は「はだかの王様」だとして貴方を見ている。それに気がつかず、権力や職権を利用しているなら、貴方はもはや「使われている側」だ。
やる時はやる!休む時は休む、しっかりメリハリをつける
よくあるのが、これが曖昧模糊な状態である事だ。その内その境界線が無くなり、それぞれの場面で本来あるべき行動が取れなくってしまう。自分がマズい!と気が付いた時に行動をしても、それを「許してきた者」が何を言っても誰も聞く耳をもたず・・・もはや死に場所となった職場を変える事は出来ない。
それを未然に防ぐ為には、しっかりとどんな環境でも揺るがされる事のない基準を持ち、その線を越える者にはしっかりと相手の話を聞いて、何を思って行動し、それに伴いどんな結果が出たかをしっかりと確認してあげて、同じ事を起こさない様に道を正してあげる必要がある。誰だって迷うものだから・・・。
何事も自分が「率先垂範」し、情熱を持って周りを引き込む
口だけで何もしない上司には、言うまでもなく誰も付いて来なくなる。というか、いつだって自分にこれでいいのか?と良い意味で疑問を持っていないといけないと思う。
リーダーが勇気を持って物事に対して「率先垂範」する事で、それを見た部下が熱いものを感じたり、自分も一員なのだから何か出来るはず!等、各々の責任感や仲間意識を引き出す事が出来るのではないだろうか・・・。誰だって出来る事に立ち向かう事は怖い・・・。失敗するかも知れないし、恥をかくかもしれない。カッコ悪い思いをする事もあるだろう。
でも、どうだろう?例え失敗して、恥をかいて、カッコ悪い思いをしたとしても、「何もしないより随分とカッコ良いと思う」その失敗し、恥をかいても、何とかしようとしている者の「姿」に人は心打たれるんだから。
もし、どうしても一人で戦う勇気が湧いて来ないなら、お願いして部下に勇気を分けて貰えばいい。「そんな事、カッコ悪くて出来ない!」「俺のプライドが許さない!」という声が聞こえてくるが、一人で出来る事なんて限られている。皆がいる事を忘れて、自分のプライドを優先して守ろうとしている者に、誰も本当のプライドを教えてはくれない・・・。
どれも基本的な事を述べたが、今何かを変えたいと思っているのなら、今がその時!恐れは部下から嫌われる事なんかじゃない、恐れは自分の心の中にあるのだ・・・。それを払拭出来るのは、貴方自身と一緒に働く仲間達しかいない・・・。