頭を使っている時ほどアイデアが出ない脳のメカニズムとは?
「さぁ、今日も仕事頑張ろう!」と意気込んではみたものの、意外と先に進まない、先に進んだと思ってもその場の満足で後から振り返ると大した意味はなかったことはありませんか?
意識的に意気込んだことよりも無意識でなんとなくやったことのほうが結果が出たりします。
アイデア脳になる為にそのメカニズムを知っておきましょう。
アイデアはセンスでは無く組み合わせ
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
かの有名なコピーライターである彼が、衝撃的な名言を残しています。アイデアはセンスでは無く自分の知識の豊富であれば誰にでも優れたアイデアが出せるというもの。
「なんとなく」が大切
また、もし出たとしてもそれは意識が無理やりひねり出したアイデアで、潜在意識からのひらめきのようなアイデアではないかもしれません。
アイデアは体を動かしていたり、なんとなくボーっとしている時にパッとひらめいたり、それが良いアイデアに繋がることがあります。
意識は無意識のヒントをガードすることが出来るため、多くの人が直感を活かすことなく生活しているかもしれません。
なぜなら、それだけ無意識はこれまで蓄積してきたデータから答えを導き出すので、それも自分にとって良い方向にヒントを出してくれることがほとんどです。
無意識もその人の体の中にあるものですし、その人がより痛みよりも快適さに向かうようにヒントを与えてくれることが多いようです。
過去になんとなくで成功した事ありませんか?
また、なんとなくやってみたことで運よく良い方向に進んだ経験をした人も多いのではないでしょうか。
なんとなく宝くじを買ったら当たった、なんとなく友達に誘われたら理想の恋人に会うことが出来た、なんとなく行きたい公園に行ったら今まで思い描いていた理想の場所だった・・・。
そんなちょっとしたことがなんとなくという感覚で起こるのは、意識的には大したことがないと思っても無意識のヒントだとすれば、それは膨大なケースから導き出されたヒントといえます。
「痛み」を伴うアイデア自分では選ばない
とても良いアイデアであっても自分に何かしらの痛みを伴うアイデアは、自分では選びにくいと考えられています。リスクだったり、作業が増えるなどを考えてしまうのが原因でしょう。
人は自分をごまかすことが上手で、それは無意識の働きでもあります。無意識の働きは基本的に痛みと快楽に基づいていて、自分にとって痛みを感じるような方向へはヒントをくれないようです。
ですが、直感的なヒントが怖かったり、そんなこと出来ないというようなことであれば、それは長期的に見れば気持ち良さをもたらしてくれることかもしれません。
たとえば、急に「起業したい」とひらめいても、今の仕事を辞めた時に感じる痛みによってそれは出来ないという結論になるかもしれません。
ですが、今の仕事も面白くなくやりたくないことであれば、起業したてのころは新しいことだらけで混乱するかもしれませんが、それを続けていくと自分らしい人生に辿り着くこともあるかもしれません。
そういう意味の無意識のヒントを意識でガードするということはありますが、それは今の自分を意識的に変えようとするとそれは無意識でガードすることがあります。
たとえば、自分は正しいと思えないようなところでも自分は正しいと思ってしまうのは、意識よりも深い感情がそれをしたくないからではないでしょうか。
これは過去に経験したことが無意識に痛みと快楽でデータ化されていて、それをやると痛みを感じるから避けるようにしようという機能が働いています。
これがひらめきや直感をガードすることにもなり、そのまま実行すると良い結果になるかもしれないのに出来ないのは、過去にそれをやると上手くいかなかった痛みがあるからかもしれません。
大抵の場合、自分は正しいと思っていればそれは何かの概念やルール上では正しいかもしれませんが、人間関係が上手くいかなかったりその概念やルールを超えると間違っていたりします。
その自分を正しいと思いたいという気持ちも過去の経験によって生まれたものだと考えることも出来るでしょう。
気を動かす
人はずっと同じところにいて同じことをやって、同じ生活を続けていると気が動かないためにアイデアもひらめきも出てきにくくなるようです。
その生活に幸せや自分らしさ、心の平安を感じるならいいかもしれませんが、気を動かすなどして今までの自分の人生のパターンを固定化しないことで安定から抜け出したくないというパターンを作らないことにもなります。
日頃からアイデアやひらめきを大切にしている人はなおさら大切で、自分の安定の幅を広げていきたいなら対応出来る不安定な領域を安定の領域になるように経験するといいでしょう。
それが、無意識と意識の働きの繋がりになるようです。