車用の12Vで光るLEDライトの配線方法と自作ランプの作り方【その2】
作成したLEDスタンド・サインランプにメッセージやイラストを彫る方法を解説します。
今回のメッセージを彫るという作業では特別な道具などは使用しません。マスキングテープと紙だけで行える簡単な作業なので気軽に作業を進めることができます。
【今回使用する材料と道具】
・マスキングテープ
※メッセージを削る場所以外を保護する為に使用します。
・紙ヤスリ
※メッセージを彫る為に使用します。
【難易度:★★★☆☆(前回の作業も含む)】
LEDスタンド・サインランプの作成に関する残りの作業は非常に簡単な作業です。デザインを決めカッターで切り取り紙やすりで削るというのが一連の作業です。
【サインランプの解説】
ライトの光をプラスチックやアクリルボードに反射させるサインランプの仕組みは“光ファイバー”の仕組みに非常に似通っています。
前回作成した上の写真の状態ではLEDユニットから出た光は上部に進み正面への光は目立ちません。そこで、今回の作業ではフォトスタンドのプラスチック部分を“磨りガラス”のように削ることで光が乱反射しメッセージ部分は光を放つという仕組みです。
【デザインの決定】
サインランプへ写すメッセージのデザインの制約はありません。
余程複雑なデザインでなければ、どのようなデザインでも構わないので自分の好みのデザインを選びましょう。
今回は自動車で使用することのできるサインライトなので“車のデザイン”に“ENJOYという文字”を組み合わせたもので作成します。
【メッセージの加工】
フォトフレームはプラスチック2枚で構成されているので、重なった内側にメッセージを彫ります。
加工するプラスチック板にマスキングテープを張ります。
これは、表面の保護に加えてメッセージ加工の中心となる作業です。
マスキングテープは2~3mm重なるように貼り付けます。
全ての面にマスキングテープを貼ったのが上の写真です。
作業のプラスチックの保護という目的もあるのですが、メッセージはマスキングテープに写し取って削ります。
メッセージやイラストを背面に置きマスキングテープ上に写し取ります。
マスキングテープの種類にもよりますが、多くが半透明のものなので下に置いたメッセージやイラストなどを簡単に写し取ることができます。
メッセージを写し取ったのが上の写真です。
※今回シャープペンによる写し取りをしたので見え難いのですが、作業効率を考えて油性ペンによる写し取りを行うというのも一つの方法です。
メッセージの切り取りにはデザインナイフを使用します。
下のプラスチックが傷付いてしまいますが、もともと削るメッセージなので気にせず作業を進めましょう。
※アウトラインの乱反射を抑えたいという場合にはできる限りマスキングテープだけを切り取るのがポイントです。
デザインナイフを使用して丁寧に切り取ります。
マスキングテープの仕上がりがサインランプの仕上がりに直結するのでここは慎重に作業を行いましょう。
作業を円滑に進めるためにはプラスチック板を動かし常に作業しやすいようにするのがポイントです。
デザインの切り取りは、面積の小さいものから行いましょう。
上の写真のように中心が残るような部分が多いデザインの場合には切り残しのないように注意して作業を進めましょう。
※余談ですが、切り取ったマスキングテープを剥がすという作業が今回の作業で最も楽しい瞬間でした…
【デザインを削る作業】
続いて、切り取ったデザインを紙ヤスリで削ります。
※今回のLEDスタンド・サインランプは削ったデザインがLEDの光を乱反射し浮かび上がるという仕組みです。
紙やすりを使用してプラスチックを磨りガラスのように削ります。
※仕上がりを良くするためには目の細かい紙ヤスリを使用して軽い力で時間をかけて磨くというのがポイントです。
強い力で紙ヤスリをかけてしまうとマスキングテープが剥がれ手しまう可能性があります。
マスキングテープに逆らわないように方向からヤスリをかけるようにしましょう。
全体を紙やすりで削った写真です。
正面から見ると全体的に削れているように見えるのですが、裏から見るとマスキングテープとプラスチックの境目が磨けていません。
特にY字のあたりが磨けていないのが上の写真でも分かります。
複雑なデザインを加工する場合には、このように裏から確認して磨き残しやムラなどが無いかを確認することが必要です。
磨き難い部分は上の写真のようにヤスリを細く丸めて磨くのがポイントです。
デザインを磨く作業が終わったらマスキングテープを剥がします。
デザインが全体的に薄く削れていれば光によって浮かび上がります。
削った部分はフォトフレームの内側に挟むようにすることで表面削った表面が汚れることを防ぎます。
LEDユニットとフレーム部分を組み合わせればLEDスタンド・サインランプは完成です。
上の写真は点灯確認をしたものです。
明るい部屋で点灯しているので分かり難いのですが、文字の下部が明るく光を反射しているのが分かります。
【薄暗い部屋での撮影】
薄暗い部屋では上の写真のように文字が浮かび上がって見えます。
【暗闇での撮影】
自動車など周囲に光の少ない環境では上の写真のように非常に明るく感じます。
自動車で使用する場合、光が強すぎるという可能性もあるので、その場合にはLEDのプラスチック部分を紙ヤスリで軽く磨いて光の加減を調整することができます。
【完成写真】
【まとめ】
今回作成したLEDスタンドは12v用ということもあり部屋のコンセントなどで使用することはできません。しかし、シガープラグの代わりにACアダプタなどを使用しすれば家庭用でも使用できます。
12vの電源を使用したLEDとCRDを使用した発光回路は簡単で様々な電飾などで応用可能なので是非サインランプを作成してみましょう。