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東大を滑り止めにして海外の大学を受験する学生達の思いは?~前編~

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2013.09.01

2013年7月発表の最新版の世界大学ランキングセンターの発表によると東大は14位、京大が15位でした。前年の東大は20位、京大26位からランクアップという事で喜ばしい情報でした。

一方、同年は開成高校が大学合格者数だけでなく、その進学者数も同時に発表し波紋を呼んだのです。東大合格者170名のうち2名が入学を辞退した事がわかったからです。

さらに、開成高校は海外大学の合格実績も発表し、米イェール大学や米ミシガン大学等9名が合格しています。東大に進学しなかった2名が海外大学に進学したかどうかは不明ですが、2年前くらいからハーバード大学やイェール大等海外の有名大学に日本学生の願書が急増しているのだそうです。

大学世界ランキングで100位以内の大学の大半が米国ですから、東大確実の学生はもっと上の世界の最高峰の米国の大学進学希望者が増加するのでしょうか?

海外の大学を狙う東京大学を確実に狙える学生達の思いは?

リーマンショック以降、外資系の企業の日本進出が加速し、国内でもグローバル化が進みました。また、大企業の海外進出の躍進も目立ってきています。また、実現はしていませんが、東大の秋入学説が出た事も海外留学に拍車をかけたという説もあります。

また、世界の大学ランキングで今年は東大が14位と上昇しましたが、数年前までは50位にやっと入るレベルだったのです。そこでグローバル化が進む現在、世界には優秀な学生がたくさんいるのですから、彼らに負けないように東大確実の学力を持った優秀な学生はもっと上の大学への進学を望むのも理解できなくもありません。

知識は豊富ですが思考能力が社会に出てからついていけない日本の大学では、グローバル社会において有能な社会人になれないとの考えからかもしれません。

それに、海外の大学は学力だけでなく内面や人格も重視されますので、海外の大学を受験したい学生は、課外活動にも従事し、さらに学業もトップを狙うわけですから、寝ずに高校生活を謳歌しなければならないのです。つまり男女に関わらず精神面・体力・健康面にも優れていないとついていけません。

さらに、海外の大学生に交じってディスカッションできるほどの英語力も必要です。海外の大学では、入学試験に論文がありますので、自分の意見をしっかりと述べる文章力(英語記述力)とそれを裏付けする学力と高い一般教養も必要です。

このように、頭脳だけでなく思考力・精神力・体力・人格、全てにおいて優れた学生で、海外の大学へと進学できる経済的環境にあるなら、自分の能力を試してみたいと思うのも仕方ないことかもしれません。

それに、IT化社会によってSNSが普及し、海外の大学に進学した先輩の体験談等も簡単に教えてもらえる時代です。そのため、海外へ行った事が無くても不安を解消して海外の大学に進む決心がつきやすいでしょう。

それに、10代後半の年頃は未知な経験をしてみたいものです。日本が良いのか海外が良いのか、自分にどちらがあっているのかを実体験するのも行ってみないとわからないものですから、学力とチャンスがあるなら、優秀な学生ほど、とにかくやってみたいと思うでしょう。

大人になりきっていない若者の海外大学進学のメリット・デメリット

海外の大学への進学は人生勉強としても視野を広げるには貴重な経験でしょう。但し、まだ学生なのですから、確実に海外の思考や行動パターンに流されてしまうでしょう。優秀な学生になる事は間違いないのですが、その後の人生を別けてしまうのだけは確かでしょう。

グローバル化する社会において、ハーバードやイェール大卒業者は外資系企業において就職には困らないでしょう。そして東大を滑り止めにするくらいの世界的エリートとなるわけですから、もてはやされる事にもなるでしょう。

但し、日本人としての自分をしっかりと持った人間でなければ、外国人化した日本人になってしまうでしょう。理想としては、世界的視野を持った日本人の育成です。

ここでいう「日本人」とは、日本人が美徳とする心、すなわち慎ましやかや謙虚、謙遜といった心を維持しつつ、しっかりと自分の意思を持って、主張すべきと所は主張し、譲るべき所は譲る事のできる人を指します。

主張しない日本人は、主張できないのでは無く、思いやりとして場の空気を読んでいるだけなのです。どんなにグローバル化が進んでも「負けるが勝ち」という日本特有の心を持ち続けて欲しいものです。何でも裁判に訴え、カウンセリングに通って合理的に物事の解決を図る西欧の思考は侘び寂びを美徳とする日本人の心とはかけ離れています。

10代後半のまだ大人になりきっていない若者のうちに海外の文化にどっぷりと染まる事は、柔軟な思想で海外文化に触れしっかりとした思想を持つメリットと、日本人としての美徳を忘れてしまいがちなデメリットが生じます。

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