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現代人も学べる事が沢山!「江戸時代」ってやっぱり凄い時代だった!

日本の歴史の中で、最も良い時代はどの時代だったかと質問されると、多くの人が「江戸時代じゃないの?」と答えるそうです。

鎖国や士農工商などの身分制度があったものの、政権は安定し太平の世が何百年も続いた江戸時代は、不安定な事やおかしな事件ばかりが起こる平成の世からみると、確かに良い時代に見えるのかもしれません。

そこで今回は、江戸時代がどれ位良い時代で、どれ位凄い時代だったのかを具体的に検証し、古き良き時代とされる江戸時代から私たちが学ぶべき事が無いかを探ってみたいと思います。

エコタウン「江戸」

江戸は誰もがご存知の通り東京の昔の呼び名ですが、この江戸という町、完璧なリサイクルシステムが完備された、現代人も驚いてしまうようなエコタウンとして機能をしていた事はご存知でしょうか?

江戸は当時の世界では最大の人口を誇る大都市で、その人口は百万人をゆうに越えていました。百万人といえば今の東北一の大都市仙台と同じ人口ですから、その巨大さは相当なものであったといえます。

それだけ人口がいれば、まだゴミ焼却場などがあるわけもないわけですから、町にはゴミが溢れ悪臭が漂っていたのではないかと思えるのですが、江戸の町はとてもクリーンで、「清潔好きな日本人ここにあり!」とでも言えるような町だったそうです。

そんなクリーン都市を可能にしたのが完璧なリサイクルのシステム。壊れた鍋や陶器などを直す職人や、ロウソクや紙といったゴミになりやすいものを再利用させる技術が確立していた為、ゴミの量は人口から比しても驚くほどに少なかったそうです。

筆者もフリーマーケットが大好きなのですが、江戸時代にはすでにこのフリマが存在していて、着なくなった着物などは大部分が再利用されて、それらを捨てる人などほとんどいなかったというから驚いてしまいます。

また、昔の都市で一番問題になる人間の糞尿も(昔のヨーロッパの都市は、町中に垂れ流し!)、肥料の業者が長屋の大家の元に買い求めに来ていたと言いますから驚いてしまいます。

ものを大事にする「もったいない精神」と、完璧なリサイクル技術やシステムが確立していた江戸の町は、まさにエコタウンとでも言うべき先端都市だったのです。

「江戸しぐさ」という粋なマナーがあった!

江戸文化といえば「粋」という言葉に象徴されるように、人間の心の豊かさと関連する様々な要素が思い浮かんできますが、その中でも代表的なのが、「江戸しぐさ」と呼ばれる現代でも充分に通用する様々なマナーです。

「肩引き」や「傘かしげ」という江戸しぐさ言葉が残っているのですが、例えば肩引きは、すれ違いざまに肩がぶつかったりしないように、お互いに肩をちょっと引いて歩くようにする配慮あふれる歩き方のことですし、傘かしげは、雨の日にすれ違う時に、お互いが雨に濡れたりしないように相手とは逆側に傘をかしげて歩くようにするという、何とも日本人的な相手を思いやるしぐさの事を指しています。

横綱の白鵬が土俵下に入ってくる時に審判の前を手を出して「前を失礼します」とやるのも「横切りしぐさ」と呼ばれる江戸しぐさで、相手を常にリスペクトする江戸時代の人々の高いマナー意識が現代にまで受け継がれてきたものです。

数を挙げればまだまだあるのですが、これらの「粋」なしぐさは、現代のビジネスマナーの研修などでも広く紹介され、マナーの良い日本人を象徴する伝統として、ビジネスの世界でも重用されるようになってきています。

「江戸しぐさ」とは何とも趣のある粋な言葉で、「ああ、確かにいい時代だったかもしれないよねえ」と思わせてくれるものではありませんか!

江戸時代は教育も凄かっ

資源も国土も貧弱な日本が、近代になってこれほどまでに発展できた背景には、江戸時代の教育レベルが非常に高かったという要因があるそうです。

寺子屋という言葉を歴史で習ったのを覚えていらっしゃる方も多いかと思いますが、この寺子屋では江戸の町に暮らす庶民までもが、文字の読み書きや算術、科学的な事まで勉強する事ができ、商人としていっぱしのビジネスができるように子供の頃から訓練がなされていたそうです。

幕末に日本にやって来た多くの外国人が、口を揃えて江戸の人々の学力の高さや礼儀正しさに「エクセレント!」と連呼をしたのも、頷けるような気がしてきます。

やっぱり江戸時代はいい時代だった

こうして見てくると、江戸時代に今の私たち日本人のマインドの基礎が構築されたような気がしてきます。

もちろん、現代の方が進んでいることの方がたくさんあるのは間違いがないのですが、まだまだ江戸の人々から学ぶべき事も多くあるような気がしてきます。古き良き江戸の時代。やっぱりいい時代だったようですね。

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