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旅行ガイドブックから探る東京、意外な日本の名所から日本人を知る

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2013.08.19

外国人向けのガイドブックには、「渋谷のスクランブル交差点」が、日本に行ったら見ておくべきベスト重要スポットとして紹介されています。「信号が青になれば四方八方から人が中央にやってくるのでぶつかりそうになったら素早くよけましょう。信号が赤になると四方の角に人が整列します」と紹介されています。

日本人はせわしなく歩く印象があるのでしょうか。確かに私が大学生で初めて上京した時、信号が青の間に渡り切れず、友達のバッグを持って迷子にならないように引っ張られて走ってついて行っていました。田舎育ちの私は世界標準だったということですね。他には、カプセルホテルや町家風旅館のおもてなしも人気だそうです。海外から見た日本の特徴を考えてみたいと思います。

外国人の日本人の印象

昭和時代の外国人の日本人の印象は、メガネに首からカメラをぶら下げている黄色人種という印象が一般的でした。それから黒澤映画で忍者や武士物や切腹物、阿部サダヲの「舞妓Haaaan!!!」、北野映画、日本のホラー映画「案山子 KAKASHI」「リング」、宮崎駿の漫画、「おくりびと」等々、これらの映画が日本のイメージを作り上げています。

日本人の誇りや武士道、腹切り、忍者が現在生きていると誤解を生んでいます。舞妓さんを見に京都に来る外国人も少なくありません。また、着物・華道・茶道の文化体験を希望する外国人も多いので、旅館の浴衣や抹茶をお部屋でサービスとしてお菓子と一緒に出しだけでも大喜びされるようです。

また映画ではありませんが、須藤元気さん率いるパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」の音楽PV(集団サラリーマンの映像)が海外メディアで取り上げられ「日本のサラリーマン行進」として話題を呼んでいます。このせわしなく同じ方向に行進する他人の動きを「渋谷のスクランブル交差点」で見られるというのでしょうか。

今では映画等の影響で日本の文化を美しいものと考える外国人が多いようです。外国には無い「おくりびと」のお通夜前の納棺師の儀式、「死」というものを厳かに捉える日本の風習が感動を呼んだのだと思います。

戦後「モンキー」と言われた日本人が今や日本文化の誇りや厳かさを敬われるようになったのも映画のお陰です。しかし、現在の日本人にこれらの文化や誇りを身に付けていない若者が多すぎるように思います。

海外から見た日本の特徴

スクランブル交差点もそうですが、カプセルホテル、集団サラリーマンの行進、下を向いて携帯片手に足早に駅からビジネス街まで同じ方向に整列して歩く日本人の姿を象徴しているのでしょう。外国人からは奇異な情景に見えるのでしょう。

カプセルホテルが珍しくて連泊する外国人は、日本人からは信じられません。「わざわざ日本まで来てカプセルホテルに泊まらなくても」と思うからです。でも、日本でしか体験できない貴重な体験だとガイドブックに書いてあるそうです。

また、町家も人気があります。高級旅館でなく、窓からの眺望も普通でお風呂もトイレも共同の町家で、シェアハウスのような感じです。しかし、シェアハウスは宿ではないので家事を自分でやりますが、ここは旅館なので宿の主人が食事の準備をし、日本特有の「おもてなし」をしてくれます。この「おもてなし」に外国人は感動するのだそうです。

何故高級旅館の「おもてなし」でないかというと、町家という日本古来の生活を体験し、狭い土地に風の通り道を工夫された町家独特の造りも日本の文化の体験だそうです。陶器やヒノキのお風呂につかりながら、壺庭が見える情緒あふれる雰囲気にも外国人は日本を感じるのだそうです。

映画「テルマエ・ロマエ」の影響からか、日本の銭湯も大人気です。富士山の絵も喜ばれます。神社仏閣の仏像やお釈迦様も人気だそうです。仏像やお釈迦様のキーホルダーがお土産に人気だと聞きます。

外国人が感動する日本は、現在の日本ではなく、古来日本文化の日本人の心であるようです。でも悲しいかな、現在の日本人はあまり興味が無く、特に若者は欧米化の一途をたどっています。正座・座禅のできる若者はもはやいないでしょう。

そして、外国人が奇異と感じる珍しい光景が、現在の日本の風景でしょう。他人と同じ行動を取る「渋谷のスクランブル交差点」「集団サラリーマンの行進」や狭い空間の蜂の巣のような「カプセルホテル」です。

町家は、同じ狭い空間でも空間美を感じる町家とは大きな違いです。もはや「ウサギ小屋」とは中傷できない風情があります。日本人が忘れ去ろうとしている古来日本文化や精神は、外から見て初めてわかる日本の良さなのかもしれません。

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