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会社に行きたくない、というフラフラ男を「仕事の鬼」にする観念形態

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2013.06.10

私が中学生の頃、将来の夢は「プロレスラー」。これはもう「やる」と決めていたし「なれる」と信じ切っていた。もちろん現実は甘くないし、ちょっとだけ告白すると、挫折してほっとしている。幼き日々の私よ、無茶しなくてよかった。

ところで、中学生男子の「将来なりたい職業」。往々にして野球選手とかサッカー選手が上位に来る。毎年、厚生労働省とか企業がアンケート調査をするが、ランキングには少々の入れ替わりがあるだけだ。また、やっぱり「ベスト10」に公務員が入る。あとは時代にもよるが芸人とかエンジニアとか。女子中学生も可愛らしい。上位には「看護師」と「保育士」が必ず確認できる。

面白いのは彼ら彼女らが高校生になると、これががらりと変化することだ。ちょっぴり大人になって現実を知るから、男子高校生の上位からはプロスポーツ選手が消える。公務員がトップに食い込み、その下には学校の先生とか警察官もくるから、かなりの割合で公務員になる。

女子高生も夢から覚める。女子中学生だった頃にはランク外に近かった「公務員」がベスト10に登場する。ここに教師が含まれるのは男子と同じ。つまり、相当な人らが公務員になりたい。

もちろん、これは全員がなれない。ならない。心変わりしたり、あきらめたり、理由もいろいろある。また、なりたくてなった公務員でもストレスから休業したり退職したりも珍しくない。学校の先生も中高生の「憧れの職業」だったはずだが、これまた現実は厳しいらしく、心を病んで現場を離れる先生が少なくない。

「理想と現実のギャップ」とひと言で片づけることもできるが、要するに「仕事や職場が苦痛になった」と判断して大過ない。そしてまた、公務員になりたかったけど「なれなかった」人らを思うと、それはもう、毎日が苦役の繰り返し、いつ終わるやもしれぬ苦行に辟易していることだろう、と察することもできる。

「好きで始めた好きなこと」でもコレだ。それなら嫌々ながら致し方なく、他に生活の糧を得る方途もないという理由から、やりたくもない、できることなら放り出したい「面白くない仕事」を「やらされている」人らは日々悶絶し、人格が崩壊するほどのストレスに曝されていることになる。これは危ない。国家の危機、亡国の兆しである。

しかしながら、この国はまだ大丈夫だったりする。明日はともかく、昨日も今日も世界は回っている。ま、なんとかなっている。なぜか。

「嫌々ながらも我慢して耐え忍んでいる人がいるから」も外れではないが、それなら日本の国はもっと後進国だったはずだ。なにしろ敗戦してからまだ100年も経っていない。それでも東京タワーは昭和33年、東京五輪はその2年後の35年だった。焼け野原から15年目にして「平和の祭典」だ。これは世界に類を見ない。すなわち、奇跡に近い。

国土は戦災だ。だから地震の被災地みたいに救助もない。義捐金もない。水や食料の援助がない。ボランティアもない。インフラもない。復興増税もない。合わせて「働き手」の多くは戦争に行ったから「労働力」がない。その上、戦争に負けて意気消沈。占領統治が7年間。心身共にへろへろだった。

そんな時代、子供らに「将来は?」と問うても「父ちゃんを返せ」とか「腹減った」くらいしか言わない。「将来やりたい仕事」どころか、いま喰っていくための仕事がない。絶対数がないから選べない。だからなんでも必死にやるしかなかった。

とはいえ、私も「だから現代の日本人は甘えているのだ」とか極右政治家みたいなことは思っていても言わない。言っても詮無いし、なんら解決にならない。ただ、それでも言えることはあって、それは

「好きなことをやる」のではなく「やってることを好きになる」

ことが肝要だということだ。会社や職業を選ぶ際もそう。短絡的な「どこでやるか」よりも重要なことは、長い目で見る「なにをやるか」。

イチロー選手は小学校の卒業文集に「大リーグで野球をやりたい」と書いた。結果は周知の通りだが、これは終始一貫して変容がない目的意識が成せる技だった。つまり、特殊で超人だ。だから結果も超人的に特殊。ちょっと信じられないほどの結果を積み上げている。誇らしいことだ。

しかし、みんながイチロー選手みたいに「特殊」ならば、日本の男性の過半はプロ野球選手かサッカー選手になる。それなら大活躍する大リーガーはたくさん排出、ワールカップは毎回優勝でも、例えば東京タワーはなかった。まあ、これもかなり「特殊」ではあるが。

ともかく、コツは「手を抜かないこと」。手を抜いてやると余計に疲弊する。疲れるから気が乗らない。気が乗らないから良い仕事がやれない。やれないから評価されない。評価されないと面白くないから手も抜く――――というダメダメなスパイラルが完成する。

そこからブレークスルーするには「入口」を引っ繰り返す。とりあえず、御託は置いて一所懸命にやる。イチロー選手じゃないから「結果」はどうでもいい。自分レベルの一所懸命でよろしい。やってみると、存外に「自分は特殊」だと気付くこともある。

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