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仕事のミスで真面目な謝罪ができない若手が増えたと嘆く前に…

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2014.08.12

昨秋は、『土下座』という言葉が流行った。大ヒットとなったTVドラマ『半沢直樹』でも土下座は見られる。映画『謝罪の王様』でも見られる。評論家の意見で、社会的変化で、ミスに対し相手への攻撃性が増したからだと言う意見も出ている。

そこで周囲の様子を見ると、土下座をするような事はなく、攻撃性が増したというより及び腰の姿勢が多いようだ。土下座はドラマ・映画・ネット上の出来事のようだ。

仕事でミスをすると相手に謝罪をしに行かなければならない。謝罪し誠意を伝えなければならないが、自分の部下たちは大丈夫だろうか?

シンプルな謝罪メールでは、誠意は伝わらない。ただ黙って頭を下げても退席時に駄目にしてしまっている。そこで前職で見てきた悪い例を挙げ、誠意の伝え方をまとめてみる。

遅刻を謝る態度に目が泳いでいるO君

学生気分が抜けない後輩のO君。夜遅くまで部屋でくつろいでいるためか、いつも遅刻寸前だった。同じ寮なのだが、朝食前に起こしても起きない。朝食を済ませて起こして起きない。私達が出勤した後に起き、追いかけるように出社していた。

そんなO君だが、遂に遅刻した。課長から大目玉を喰らっていた。課長の席の前で神妙な面持ちで少し俯いている。課長の小言が1分も過ぎた頃だ。怒鳴られる事が辛くなったのだろう。O君の目が泳ぎだした。すると課長の怒りは、ますます激しくなっていった。

ここで気を付けたいのが、『謝るなら心から謝れ』と『相手の目を見て謝れ』だ。一回の遅刻と軽い気持ちがあったのだろう。

確かに一回の遅刻だが、前兆は数多くあった。そのいずれもが根本から直さなければならない事だと気付いていない。軽いミスも、周囲から見れば根本的なミスなのだ、と気付かなければならない。

謝る前に言い訳が多いK君

最近の若手に多いパターンだ。K君も口達者な新人君だった。会議で使用するデータの計算ミスがあった。課内の会議ではない。管理職も列席する大きな会議だ。使用するデータのインプットミスに計算ミスが加わった。

会議の席上でミスを咎められ直属の上司である課長が平謝りに謝った。会議後、課長にK君は呼ばれ、ミスを指摘された。

K君は複数の仕事を抱えている事や取引先との打ち合わせがあった事など、いくつも言い訳をしていた。言い訳を聞かされた課長は「もう、いい」と言って引き下がってしまった。

ここで勘違いをしてはいけない。言い訳を認められた訳ではない。むしろ逆で、以降課長は、K君に重要な仕事は任せなくなったのだ。部下を信頼し重大な仕事を任せようにも信頼できなくなってしまったのだ。

今の若手に多い事なので、気を付けたい。言い訳より先に謝罪だ。結果は結果だからだ。結果よりもプロセスが大事な時もあるが、仕事の評価の大部分は結果だ。言い訳は責任逃れをしている、と取られがちだ。ミスの理由を言う前に謝罪を済ませてから理由を言うべきだ。

謝罪メールを送った直後に友人と談笑しているW君

隣のデスクのW君は明るく爽やかな青年だ。取引先に提出した企画書に誤字が多く、『誤字が多い。次から気を付けてください』とメールで指摘され、詫びメールを入れていた。この企画書は先方が取締役に見せる予定の企画書だ。先方は、紙ベースの文字を再入力し企画書を作り直したようだ。

メールを送信した後、W君はジョーク交じりで話しかけてきた。先方の手間の程度を理解できていない様子だったので、注意した。W君は、「ここは自社内で取引先のいない場だから大丈夫です」と言っていた。

ミスを深刻に考える必要はないが、最近は軽く見る傾向にあるようだ。W君の場合も先方がいない場だから大丈夫で要領よくやれば良いのだろう。

しかし軽く見た物は、どんなにうまく取り繕っても表面に出てしまう。表面に出た時には、それこそ深刻な問題になってしまいがちだ。どんな場であろうが、詫びるなら最後まで詫びろ、だ。

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