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戦力外通告を受けたプロ野球選手は、その後どうなるの?

プロ野球では、ペナントレースもいよいよ終盤になると、人事などのニュースがどこからともなくアナウンスされます。そんなプロ野球で最も悲惨なアナウンスは”戦力外通告”でしょう。

戦力外通告・・・つまり、クビです。プロ野球選手がクビを宣告されるということは、来年以降はそのチームのユニフォームを着てプレーをすることができないことを意味します。

家族もいる選手にとっては死活問題。戦力外通告を受けた野球選手達はその後、どのようにして食いつないでいくのでしょう。

プロ野球界に残る方法

あくまでも現役にこだわってプレーしたい人は、トライアウトを受けます。トライアウトとは、いわば入団テストです。Aというチームでは不必要だと思われていても、Bというチームでは必要な人材である可能性だってあります。

また、前のチームではコーチが潜在能力を見抜けずにいた場合などは、他のチームからは金の卵として評価を受ける場合だってあるわけで、少しでもそのようなチャンスに賭ける人達はトライアウトを受け、他チームに入団しようとします。

他チームから評価を受けて、育成枠としてでも拾われさえすれば、再び野球場というフィールドで活躍するチャンスも出てくるわけです。

意外な活躍場所もある

韓国や台湾、その他ヨーロッパのプロ野球チームに入団する人もいます。GG佐藤などは、イタリアのチーム→社会人チーム→ロッテと、また舞い戻ってきましたね。すごい根性と努力があったのだと思います。日ハムにいた芝草宇宙投手は、韓国プロ野球、解説者などを経て現在は日ハムのスカウト担当です。

ほかには、バッティングピッチャー専門になったりブルペン捕手になったりする人も多いです。基本的には選手として使えなかった人達ですので、裏方になるケースも多いようです。野球解説者に転身する人も毎年いますね。

ほか、野球関連で食っていく方法

プロ野球の12球団以外に、各地の独立リーグなどに入る人もいます。ただ、基本的にはトライアウトで失敗して、プロ野球の世界では通用しないと烙印を押された人がほとんどのようです。

球団関連の会社員になる人もいますし、スコアラーになったり球団のスカウト担当に転身したりする人もいます。もちろん、スカウトになる人は人を見る才能などが上層部に認められれば、という条件が付きますが。

変わったところでは、バッティングセンターを経営したり地元で野球教室を開業したりする人もいます。元カープにいた福井敬治選手は、なんとお笑いタレントに転身しました。

野球以外で食っていく方法

多くは、飲食店を経営したり居酒屋で働いたりといった人が多いですね。元プロ野球選手がやっている焼き肉屋や焼鳥屋など、聞いたことあるかもしれませんね。地元であれば、そのチームのファンなら名前くらいは知っているというメリットもあります。

元プロ野球選手という肩書きを利用して、保険会社や建設会社の営業に転身する人もいます。特にチームの関連会社だと結構優遇されると聞いています。理由はやっぱり、肩書きが一般人とは違って有利だからでしょう。

プロ野球の1軍で成功する人は、プロ野球選手の中でもほんの一握りです。戦力外通告というのは「お前は使い物にならない」と宣言されているわけで、脚光を浴びれば億単位のお金が手に入る業界ですが、”実力主義”という事においては一般企業よりもはるかに厳しい世界ですね。

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