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今更聞けないウイスキーのなにそれ?をズバっと解決!

ハイボールの普及により、以前に比べてウイスキーはぐっと身近になったお酒です。居酒屋でも種類が増えてきたウイスキーですが、その実態を知らずになんとなく飲んでいる方ってけっこういるのではないでしょうか。

昔に比べれば安くなったとはいえ、それでもウイスキーは飲む液体としてはかなり割高な部類です。なんの知識もないまま飲んでしまってはお酒にも失礼ですし、なによりもったいないものです。

大人が恰好つけて飲むお酒というイメージは大分薄れてきた分、飲む際には最低限の知識があった方がウイスキーをより楽しめるというもの。ここでは良く耳にするけれどいまいち不透明なウイスキーのあれこれについて説明していきます。

何から作っているの?

焼酎は芋や麦、黒糖など原材料がジャンルとして広く知られているために何から作っているかはすぐにわかるのですが、ウイスキーの場合は一見したところ何が材料であるかはそうそうわかるものではありません。

そんなウイスキーですが、基本的にはから作っています。種類によって色々とありますが、細かくいうとトウモロコシや大麦麦芽、小麦、ライ麦が一般的な主原料です。長期熟成した麦焼酎は製造工程ほど異なりますが、ウイスキーに似た風味を持つものがあるのもこのためですね。

シングルモルトとブレンデッド

シングルモルト=高い、ブレンデッド=安い、という考えがありますがこれは間違いです。混ぜ物をしていない方が高いという意見はもっともらしいのですし、実際日本産の安価なウイスキーはブレンデッドであり、そのようなイメージがあるのも仕方のないことかもしれません。

ですが、有名ところですとバランタイン30年などは高級ブレンデッドウイスキーの代表格であり、バーで頼んだりした日には3000円近くとられることもザラなもの。一概にブレンデッドを安い、と思い込んでしまい口にしないのはもったいないものです。

ではそのシングルモルトですが、基本的には大麦麦芽を材料とし、蒸留したものを指します。蒸留所の個性がもっとも現れやすく、他の酒を混ぜていないことが特徴です。個性が強い分、好みがわかれやすい反面、その特徴を存分に楽しむことができるお酒です。

逆にブレンデッドはそのモルトを何種類か混ぜ、そこにグレーンウイスキーというトウモロコシや小麦などを原材料とした風味があまりない酒をくわえ、味のバランスをとっているものです。ちなみにモルトウイスキーだけを混ぜ、グレーンウイスキーが入っていないものはヴァッティングモルトと呼ばれ区別されています。

バブル期には高級ウイスキーの名をほしいままにしたジョニーウォーカー、通称「ジョニ黒」ですが、他に赤が有名ですね。赤、黒はブレンデッドですが、緑のラベルのものはヴァッティングモルトとなっているなど、同じ銘柄でも種類を変えている場合もあるのがおもしろいところです。

どこで作っているの?

ウイスキーといえばスコットランドで作っている「スコッチ」が有名ですが、他にもカナダ、アメリカ、日本、アイルランドで作っているものが有名です。もちろん、他の国でも作ってはいるのですが、この5つを総合して5大産地なんて呼んだりします。

とはいえ、この中に日本が入っているのが世界的に認められているかというとちょっと怪しいところで、世界三大美人のひとりに小野小町が入っていることを日本人しか主張していないようなものの可能性もあるので、外国の方と飲むときはちょっと注意が必要です。

ちなみにバーボン=アメリカンウイスキーという認識で大丈夫です。ウイスキーというジャンルの中にバーボンが入っているのであって、決して独立したジャンルではありません。スマートフォンというカテゴリーの中にアイフォンとアンドロイドがあるようなものですね。

基本的には加水されています

ウイスキーというと40度という高い度数を誇ることからそのままボトルに詰められている印象がありますが、実は違います。ボトルに詰めてあるもののほとんどは基本的には水を加えた状態のものなのです。

そう言うとなんだかがっかりする人が多いかもしれませんが、加水していない前の原酒のウイスキーは60度を超えることもザラでロックなんかで飲んだ日にはあっという間に潰れてしまうような代物。こんなウイスキーしかなかったら売るのは難しいでしょうね。

また、加水する目的としては大量生産のためだけではなく、味のバランスを取りまろやかにするといった目的もあります。ちなみに原酒そのものも数はあまりありませんが販売されていますので、興味のある方は口にしてみても良いかもしれません。

ウイスキーは突き詰めればキリはありませんが、このあたりを抑えておけばどんなウイスキーに対してもある程度対応することが可能です。ウイスキーを飲むときには是非思い出してみてくださいね。

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