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宇宙までの距離って何キロ!?いろんな高さをイメージしてみよう

高さ634mの東京スカイツリーは日本で一番高い建造物なわけですが、実際に近くで見るとその大きさにはかなり圧倒されます。とはいえ「超高い!」というのは感覚としてはわかるのですが、具体的にはどれくらい高いのでしょう。

人間は水平方向の距離感より、高さの距離感を認識するのが苦手です。進化の過程で高さからの攻撃を受けることが無かったからかと考えられます。

というわけで、世の中の「高い」と思われているものが具体的にはどれくらいの高さ(距離)にあるものなのか、リンゴ(直径約13cm)を地球(直径約13,000km)の大きさだと仮定したときの縮尺と、水平距離のイメージで感じてみましょう。

富士山

誰もが認める日本一の山、富士山は高さ(海抜)3,776mです。これがリンゴなら表面から高さ0.038mmになります。おそらく手で触れただけでは感じられない程のでこぼこです。3,776mは約3.8kmということですね。水平の直線距離だと東京駅から上野公園くらいの距離に当たります。

雲、旅客機

雲にはいろいろ種類があり、それによって高さは変わります。どんよりとした雨雲は約200mほど。高層ビルより低かったりします。高いのは入道雲の頂上です。最大で10,000m以上に達します。10,000mはリンゴなら表面から0.1mmくらいやっと赤い皮の厚さくらいでしょうか。

10,000mは10kmです。東京駅からは葛西臨海公園〜東京ディズニーリゾート辺りまで達することになります。旅客機は離島便等の近距離なら高度3000m程度、距離があるときのジェット旅客機だと10,000m程度です。雲の高さとほぼ同じです。

宇宙

なんだか身近なところだとリンゴの皮レベルしかないので、一気に遠くっぽいところへ行きましょう。宇宙の高さはどうでしょう。宇宙の定義は曖昧なのですが、空気がほぼ無くなる大気圏外という意味では約100km上空です。この高さまで上がれば空の青さは無くなり、真っ暗な宇宙に浮かぶ地球の丸いふちが見えます。

リンゴの大きさだと表面から1mmです。あれ?意外に表面ですね。地球上の生物が自由に活動できる大気圏は意外と薄っぺらいものです。
100kmは直線距離だと東京から東であれば千葉の銚子、西なら富士山方面まで到達します。

国際宇宙ステーション

日本の実験棟「きぼう」もあり、定期的に日本人宇宙飛行士も滞在している国際宇宙ステーション。高度は随時変わりますが、ざっと高度400km上空にあります。リンゴの表面からだと4mmです。やっと目に見えて高くなってきました。水平距離だと東京〜大阪がちょうど400kmに当たります。

国際宇宙ステーションは人間が行き来しやすくするためにこの高度に設定されています。他にも地上を観測する目的の人工衛星は300km〜500kmの比較的低い軌道を取ることが多いです。

気象衛星・放送衛星

気象衛星「ひまわり」やBS、CSを送信するテレビ放送用の衛星はその役割上、地球上空の常に同じ位置にないといけません。地球から見て止まって見えるので静止衛星と呼びます。

静止衛星になる軌道高度は物理的に決まっています。約36,000km上空です。突然桁が変わりました。リンゴだと表面から36cmも離れてしまいます。

水平距離だと東京から南に地球を縦にぐるりと回って南極、大西洋、北極を通り過ぎ、樺太島方面まで達します。北海道までもうすぐです。同じ「人工衛星」と言っても、高度は様々なんですね。

それじゃあ月、太陽は?

もうイメージできる距離ではなくなっていますが、最後に月と太陽の距離を。月までは約38万kmです。リンゴだと約3m80cm先になります。水平距離で考えると地球をぐるぐる約9周半しちゃいます。

そして太陽はまたかなり遠いです。その距離は約1億5千万kmです。さらに桁がおかしなことになりました。リンゴだと1.5km先です。東京駅に置いたリンゴが地球なら、太陽は霞ヶ関方面にあります。ちなみにその太陽の大きさは約1m40cmです。リンゴの表面に暮らしている我々は、なんとちっぽけな存在なんでしょうね。

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