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大人になった今だからこそ!正しい歯の磨き方と注意点

歯はとりあえず磨いておくもの

小学校のときにしっかりと歯を磨くことを教えられた記憶はあるものの、実際にそれを今まで行っている人は稀だと思います。とりあえず外に出る前には歯を磨く、それができなきゃガムでも噛んでおけばいいか、なんてことをしていませんか?

しかし、歯磨きの本質とは口臭を抑えることだけではありません。とりあえず口臭を抑えるためにタブレットをポリポリしているのは平安時代に風呂に入る習慣がなかった人達がお香をたいて匂いを誤魔化していたようなもので、なんら根本的解決にはなっていません。

歯の重要性は今更論じるまでもないことですが、大人になったいまだからこそ、これから先まだまだ続いていく人生のためにもしっかりとした歯の磨き方を見直してみるのはいかがでしょうか。

基本はまんべんなく!

時間のないときの歯磨きはどうしても雑になりがちです。雑になるということは口をイーっとしたしときに見える前歯の前側や奥歯などをゴシゴシするだけ、ということになってしまいます。これではきちんと歯磨きをしたとはいえませんよね。

ですので、普段なんとなく歯磨きをしている方は、「普段磨いていないところを磨く」という意識を持つことが大切です。奥歯の奥、歯の裏側、歯の根元部分なんかもかなり見落としがちなポイントですのでしっかりと磨くようにしましょう。

あまり力を籠めずに歯ブラシの先を小刻みに動かすことがポイントです。ありがちなのが力を入れてまとめてガシガシと磨いてしまうやり方ですが、これはNG。これをやりすぎると歯の表面がすり減ってしまうことすらあります。時間はかかりますが、できれば一本一本丁寧に磨くことが望ましいでしょう。

こうしてしっかり歯を磨くと5分ほど時間がかかってしまうことでしょうが、できれば歯を磨くことは髭剃りと同じくらいに大事なことだという意識を持って時間を取るようにした方が良いでしょう。

特に、コーヒーや煙草をたしなむ方は自分が思っているよりずっと口臭がひどくなりがちです。コーヒーや煙草による臭さは奥歯の奥のようにたまっていることが多いので、そこもしっかりと磨くことで根本的な口臭ケアをすることができますよ。

歯ぐきから血がでるときは?

久々にしっかり歯を磨いたら血がでた!なんて経験は多くの方がしているのではないでしょうか。これはいわゆる歯周病というもので、日本人なら大概の人にその症状が見られる生活習慣病です。ですが、血が出てしまうと果たして歯を磨いでも良いの?という疑問がでてきます。

口の中に広がるはがれた歯垢と血の味はなんとも形容しがたく、その時点で歯磨きをやめてしまいたくなってしまいますよね。ですが、この血は出してしまった方がよいのです。というのも、歯磨きをした程度で血が出るような歯茎は弱り切っているからなんですね。

歯茎は刺激を全く与えないとどんどん弱っていってしまいます。歯周病とは歯茎が炎症を起こしている状態ですので、つまり血がたまっている状態なんです。無理にガシガシとやる必要はありませんが、血が出てしまったからといって歯磨きはやめずにある程度は血を出してやった方が良いんですね。

歯周病は口臭の原因だけではなく、最悪歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。日々歯磨きをすることで徐々に歯茎は鍛えられていくものですので、積極的に血を出していきましょう。でも、健康な歯茎を無理に傷つけて血を出すことはもちろんNGですので注意しましょう。

歯磨き粉は必要?

歯磨き粉のCMは必ずといっていいほど毎日流れていますよね。「これで磨くとすっきりしてプラークが云々で歯周病の予防になる!」という文言を聞かない日はありません。しかし、歯磨きには決して歯磨き粉が必要なものではないのです。

というのも、歯磨き粉の一番の欠点は「長時間磨けない」ということです。普通に歯ブラシ全体に歯磨き粉を付けた状態で一本一本丁寧に磨いていると口の中がすぐに泡だらけになってしまい、とてもではありませんが途中でやめてしまいたくなります。

特に強いメンソール感があるものはその傾向が顕著で、しっかりブラッシングをする際には不向きです。口の中がスースーするのですっきりしますし、磨いたような気分にはなりますが、実は根本的な解決になっていないことがほとんどです。

逆に言えば時間がないときには非常に便利な代物ですが、「この歯磨き粉を使ってれば大丈夫!」という考え方は危険です。それでもあの清涼感は捨てがたいものがあるのも事実ですよね。なので、使う場合は最初は歯磨き粉をつけてザックリ磨き、その後は一本一本丁寧に磨くというのがベストです。

いかがだったでしょうか。たかが歯磨き、されど歯磨き。歯と歯茎の健康と口臭予防のためにも、なんとなく歯を磨いていた方はこの機会に歯磨きを見直してみることがおすすめですよ!

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