ときには諦めも肝心?前に進むためには捨てる勇気も必要です
過去を引きずっていませんか?
今の状態が煮詰まっている……昔のことがきっかけでどうにも前に進めない……こんな経験はありませんか?時間は刻一刻とこの瞬間すらも流れており、決して逆流することはありません。
休息の時間は確かに必要ですが、いつまでも停滞していてもいいという言い訳にはなりません。
人間が背負いこめるものには限度があります。家族、友人、仕事、恋人……そしてそれぞれにまつわる色々なこと、過去と現在、未来。
全てに対して万全に対応することは人の身では残念ながら不可能です。
背負い込んだものとリュックサックに例えるとわかりやすいかもしれませんね。
つめこみ過ぎては本当に大事なものが零れ落ちてしまうかもしれませんし、なによりあまり重い荷物を持っていたら前に進む足取りも鈍くなってしまいます。
ですので、もし足取りが重くなってしまっている方に必要なことは、前に進むという決意や頑張りではなく、「重すぎる荷物を整理して捨てる」ことなんです。
捨てる、という言葉にはマイナスのイメージがあるかもしれませんが、ちょっと試してみませんか?
とりあえず、心のリュックを整理してみましょう
もし、決して落ち込んでいるわけでもないのに前に進むスピードが遅い、と感じたら、それは背負いこめるものが多くなってしまっているからです。
まずは目を閉じて、あなたにとって大切なものを思い浮かべてみてください。
パっと思い出したものにどんなものが含まれているでしょうか?それは親しい人たちだったり、仕事だったりするかもしれません。
それでは次に、その人たち、その事柄がなかったらどうなっているか、ということをシミュレーションしてみましょう。
もし、それらがなくなって素直に「絶対にいやだ!」と思えるのであれば、それはあなたにとって必要なリュックサックの中身です。
改めて大切にする意思を固めましょう。では、次にそれ以外の事柄に目を向けてみましょう。
普段の一日に思い浮かべてみてください。朝起きて出社して……色々な習慣、色々な物事、色々な人たちが浮かんでくることでしょう。
その中にあなたの心を重くしているものはありませんか?そしてそれらはなくなってらどう思いますか?
例えば人間関係。そこまで必要でもないのにあなたの心を曇らせるような人がいたら、それは捨てるべき中身と言えましょう。
もちろん過去やその他の事柄についても同じことです。どんどん切り捨てていってみてください。
いやいや、そんなに簡単に切り捨てるって言っても!
とはいえ、今まで捨てることができなかった事柄を急に捨てろ、と言われても抵抗があるかもしれません。
それに、人間は過去から現在までが連続することで形成されているものです。軽々に捨てることは難しいかもしれませんね。
しかし、何かに対して関わっている、ということは、ざっくりと言ってしまえば「勝負に首をつっこんでいる状態」に等しいわけです。
そこで金銭に限らず、何かしらの見返り、メリットがあるからこそ、人は物事に関わりを持つのです。
対象をこのように「勝負」に置き換えてみたとき、もし負けが確定しているようなものならば引き際を見誤ると手痛い思いをしてしまうのは自明の理です。
引き際を「見極め」と言い替えてもいいかもしれません。
ものごとは基本的に勝つか負けるか、得るか失うかのふたつしかありません。そして、リュックサックの中身には限界があります。
ですから、次に新しいものを入れるためには必然的に余計なものを捨てる必要性が出てくるのです。
まずは一旦、執着を捨てましょう
それでもどうしても、捨てられないものがあると思います。必要がないのになぜか捨てられない、というようなものは部屋の掃除をしていても度々出てくるものですよね。しかしその前にまずは「執着」を取り去ってみましょう。
こだわりを捨て去ったとき、そこには事象の真の姿が現れます。本当にその事柄は、あなたにとって価値のあるものでしょうか。
本当にあなたにとって必要なことでしょうか。あなたが時間をかけてまで為すべきことなのでしょうか。
これのような「客観的な目」を獲得したとき、ようやく本当に必要のないものを捨て、前に進む準備が整ったと言えるのです。
また、そうしていざ重い荷物を捨ててみると、新しい事柄がおのずとあなたに舞い降りることもあります。
昔から「拾う神あれば捨てる神あり」と言いますが、前に進むということは、過去や執着を捨て、「新しい荷物を背負う」ということなんですね。
物事というものは不思議なもので、捨てた分のものは気が付いたら補充されているものなのです。
いかがだったでしょうか?もし今、足取りが重い、毎日が辛いという方は是非この考え方を生活に取り入れてみてください。
勇気のいることではありますが、良い未来のために、今の荷物が本当に役に立つのかを今一度考えてみてくださいね!