通夜や葬儀はいつも突然!恥をかかないように葬儀のマナーを知ろう
大人になって歳を重ねるごとに増えていく冠婚葬祭に関わる機会。その中でも通夜や葬儀といったものは、何の前触れもなく突然にやってきます。
社会人になって5年10年となってくると、会社関係でのつながりで参列する場合も多々。そんな時に恥をかかぬよう、そして不手際のないよう、予め通夜や葬儀に関する知識を知っておく必要があります。
コトがコトだけに、お祝いの席での失敗のように笑って済まされない場合もありますので、一つ一つ頭に入れていって下さい。ご存知の方も確認の意味も含めて、是非チェックを!
お別れにふさわしい服装で
まずは服装です。通夜や葬儀の前に弔問する場合は、地味目の平服でOKです。キッチリしすぎても逆に喪服は不幸を予期していたようで失礼に当たりますので注意しましょう。通夜や葬儀は礼服で、ネクタイと靴下は黒を着用します。
しかしこちらも、例えば出掛けた滞在先や出張先で礼服が用意できない場合は、地味目の平服で参列し、ご遺族に「急なことでしたので・・・」と一言添えておくと安心です。
また可能であれば、会社に黒のネクタイ・靴下と数珠は準備しておくといつでも安心です。弔問では「この度はご愁傷様です。心よりお悔やみ申し上げます」と一声掛ける
どう言えばいい?
弔問や通夜・葬儀などでは、肩を落とすご遺族にどう声を掛ければいいのか、悩まれる方も多いと思います。
弔問や通夜等の受付では、「この度はご愁傷様です。心よりお悔やみ申し上げます」(キリスト教の場合は「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」)とお伝えしましょう。
月並みな言葉かもしれませんが、気の利いたことを言おうと、変にご遺族の気持ちを逆撫でしてしまうようなことを言ってしまうよりよっぽどいいです。
お別れの直後は、ご遺族はいろいろなことで頭がいっぱいであると思われますので、軽く一言で済ませましょう。もちろん、肩を落としたご遺族がいろいろと話し掛けてこられたら、その時は静かに悲しみの気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
香典について
香典の相場についてですが、大まかには血縁以外は5千円、親族1万円、兄弟3万円、両親10万円ぐらいが平均です。しかし血縁以外の方については、その付き合いがどの程度のものだったかによって変わってきます。
ご近所の挨拶程度の方なら3千円という方もいれば、親友や恩師であれば1万円ということもあります。香典袋は、包むのが5千円程度であれば印刷の水引、1万円以上であれば本物の水引のついたものを選びましょう。
表書きは、全宗教・宗派OKの「御霊前」がオススメです。筆ペンは必ず薄墨の方で書いて下さい。
また新札を使うと、これもお別れを想定して予め用意しておいたように見られることから、古いお札を使用するのが常識です。万が一新札しか用意できない場合は、一度折り目を入れましょう。
通夜
通夜の後など、「ちょっとお食事も用意しておりますので・・・」と声を掛けられると、何となく気を使って「いえいえ、結構です」と言ってしまいがちですが、通夜振る舞いは亡くなった方の供養の一つですので、少しでも箸をつけるのが礼儀です。
お酒も勧められたりしますが、だからといって深酔いしたり騒いだりせず、早めに切り上げて帰りましょう。
仏教の場合のお参りの仕方
当日焼香場所が屋外の場合は、お焼香の時のみ、冬場はコートやマフラー・手袋は脱ぐようにします。動物の皮革製品は殺生になるので着てはいけません。
お焼香の順番が来たら、台の手前でご遺族と僧侶に一礼し、その後台の前に進んで遺影を見てから一礼します。続いてお焼香をしますが、1回~3回などの回数ややり方は宗派によって違いますので、できれば最初に僧侶が行うのを見ておくといいでしょう。
数珠は両手を合わせて、親指と人差し指の間に掛けます。合掌した後は遺影に一礼し、またご遺族に一礼してから戻ります。
通夜や葬儀が終わったら
冠婚葬祭の機会では特に久しぶりの人に会ったりすることもありますが、ここは悲しいお別れの場。大きな声を出したり、笑顔いっぱいで話すことなく、通夜振る舞いなどを特にご遺族から進められることがなければ速やかに会場を離れましょう。
久しぶりの人との再会で長話になりそうな時は、一旦会場では挨拶だけ済ませ、会場を離れてから会話するようにしましょう。
突然の永遠のお別れは人の心を動揺させるので、行き帰りの事故などもよく聞く話です。マナーを含め、冷静に落ち着いて行動するようにしましょう。