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瞬殺、戦闘機の機関銃弾はどれだけ持つものなのだろう

第二次大戦中の戦闘機

第二次世界大戦中、活躍した日本のゼロ戦の装備は20mm機関砲2門と7.7mm機銃が2門で、20mm機関砲弾は各60発、7.7mm機銃弾は各700発を積んでいました。

7.7mmはともかく20mm機関砲は機関砲の発射速度からして約7秒程度しか射撃できなかったのです。ちなみに20mmが機関砲と呼ばれるのは、弾に炸薬が入っていて、大砲の弾と同じで当たると爆発するので、威力が破格に大きかったからです。

でも、さすがに7秒程度で撃ち尽くしてしまうのは少なすぎる、というわけで小さくても弾数を持てる7.7mm機銃を積んでいたんですね。

まあ、一発必中が当たり前と考えていた、当時の軍好みもあったのですが、この少なさは箱型弾倉で大きさに限界があったのが原因でした。

その後、ベルト式給弾が開発され、ゼロ戦ではサイズの関係で125発どまりでしたが、大戦後期に活躍した紫電改では20mm機関砲4門、各250発近くあり全部で900発の機関砲弾を持っていました。

大口径の弾で当たれば必殺!という軍部に対し、現場では大口径にこだわらず、長時間集中して弾数が撃てる方が有利だという声があったようです。

ちなみに、米軍はほとんど12.7mm機銃でF6Fヘルキャットが6門で2400発、後期に活躍したP-51Dでは12.7mm機関銃が6門で各270〜400発、計1880発の弾を持っていたといいますから、簡単に計算しても、日本機よりはるかに多い弾を持っていました。

面白い話があるのですが、ドイツは米軍機が12.7mm機銃装備なのを知って、それが貫通できない防弾板をつけていたのですね、結果ドイツは機体が撃墜されても、パイロットは無傷で脱出するケースが多く、ドイツ第7位222機撃墜のエース、ルドルファー少佐は16回も撃墜されたことがあるといいます。

まるでゾンビみたいですが、もし日本のような20mm機関砲を装備していたらこのような記録は無かったでしょうね。

そしてジェット戦闘機へ

戦後ジェット機の時代となり、高速になるしたがって、弾は大口径で重くなり、弾数も持てなくなり、ほとんど一撃離脱の戦闘しかできなくなり、機銃不要論が出るようになりました。

時代はミサイルになると信じられたのですが、ベトナム戦争でミサイルが思うような成果が出せず、しかもミサイルは数もてませんから、発射後は帰還するしかない。

ミグと苦戦をしいられることになり、再び機銃を積むことになりました。F-15では20mmバルカン砲を積んで、弾は940発、最新のF-22では同じくバルカン砲で480発の機関砲弾を持っています。

空中戦は、高速で3次元に飛び回る飛行機同士での戦闘になるわけですから、照準線の中に敵機は短時間しか入りません。ですから早い発射速度で大量の弾を浴びせられるよう12.7mmの多機銃にしたり、1分間に6000発という発射速度を持つバルカン砲を装備したりするわけです。

この発射速度ですと、仮に1000発持っていたとしても10秒程度しか撃てないわけです、しかし現代の機関砲はレーダーやコンピューターでの計算で管理していて、命中率が格段の進歩を遂げています。

発射できる時間は数秒でも、十分戦闘に耐えるということなのでしょう。そうして考えると、映画でのジェット戦闘機の撃ち合いはとても長いのが多い・・・・これは、映画の演出、ということなのでしょうね。

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