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戦争絶対だめ!!宗教抗争がなくならない理由!!

世界で戦争が起こる理由は様々あります。その中でもそれぞれの宗教が原因の一端を担っていることも多いです。ではなぜ宗教抗争が起こるのでしょうか?その理由はそれぞれの宗教の起源にあります。今回はユダヤ教、キリスト教、イスラム教の関係について考えてみましょう。

同じ神。でも違いがある。

まず、この三つの宗教において世界を作った創造主は同一です。それはキリスト教とイスラム教はユダヤ教が元となっているためです。ユダヤ教で言う創造主「ヤハウェ」が三つの宗教での創造主となっております。しかし、聖なる神の名前を安易に口にだしてはならないということでそれぞれ呼び名が変わっているのです。

ユダヤ人の民族宗教として生まれたユダヤ教。それに異を唱えたのがイエスでした。そこからキリスト教が生まれさらにキリスト教からイスラム教が生まれたのです。この三つの宗教の違いは様々ですが大きな違いは「聖書」と「予言者」または「救世主」のとらえ方でしょう。

ユダヤ教で聖書と言えば俗にいう「旧約聖書」のみです。そのためユダヤ教の方は旧約聖書という言い方はせずにただ聖書と言います。キリスト教の聖書は創造主について書かれている「旧約聖書」とイエス・キリストについて書かれている「新約聖書」があります。イスラム教ではさらに増え「コーラン」という聖書も追加されております。

ユダヤ教にとっての聖書は一つであるため、自身が源流となっている宗教であるキリスト教とイスラム教は自分たちの教えに背く異端であるということです。キリスト教やイスラム教からしても自身の信ずるものを認めないものですので仲がよいわけがありません。

予言者に関しては元々旧約聖書に乗っている「アブラハム」「ノア」「モーゼ」などがユダヤ教の預言者であり、キリスト教はここにイエスが加わり、イスラム教はここにムハンマドが加わります。

ここについても双方認めていないことが事実です。ユダヤ教は「イエス」も「ムハンマド」も認めておらずキリスト教は「ムハンマド」を認めておりません。イスラム教は全ての預言者を認めておりますが最大最後の預言者はムハンマドでありイエスに関しては一預言者であり救世主ではないという認識をもっております。

各宗教がお互いを認めない一番の理由は、それぞれ形は違えど唯一神教であるということが原因です。唯一神教というのは、神は唯一無二の存在であり信仰する対象は一つであるという考え方の宗教です。

そのためユダヤ教にとってしてみれば予言者とも認めていない人物を讃えているキリスト教が許せないのでしょう。またキリスト教内でも同様の理由で仲たがいをすることがあります。カトリックとプロテスタントの違いですね。同様のキリスト教ではあるのですがカトリックは聖母マリアを崇拝するような儀式などがあります。その行為はプロテスタントにおいてはキリストへの裏切りであるように感じるのです。

多神教から一神教へ

一神教と対比されるのが多神教です。神という存在はたくさんいるという考え方ですね。日本がいい例です。八百万の神という考え方は多神教の考え方がよく表れた言葉です。一神教からすればこれもまた面白くはない考え方なのでしょう。しかし、もともと人類の歴史で最初にでた宗教は多神教です。

古来の宗教は食物などを恵んでくださっている神へ感謝しなければならないという考え方が主流でした。しかしその後、辛い世の中だがいつか救ってもらえるという救済思考が芽生え、一神教が生まれていったのでしょう。

こういった解釈の違いや信仰の違いで各宗教は仲が悪いといえるのです。全く起源が違うのであれば問題なかったのかもしれませんが、起源が同一であるからこそお互いの信仰の違いが浮き彫りになってしまっております

私は無神教です。しかしもしも神がいるとするならばこのような宗教抗争を見てどう思うのでしょうか?崇めるに値すべき神であればきっとこのような抗争は望んでいないはずです。無くすことは難しい宗教抗争。何を信仰しようと自由ではありますが、それが原因で戦争が起こってしまうのであれば宗教は元も子もないのではないでしょうか?

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