細胞を元気にするレスベラトロールって何だろう?
フレンチパラドックスという言葉を知っていますか?フランス人はバターや生クリーム、チーズにチョコ等の脂質がたっぷり含まれた食事を好んでいるにも関わらず動脈硬化などの病気にかかりにくいことが健康化学の分野では大きな矛盾として研究されていました。
この矛盾の答えとして赤ワインがクローズアップされ、赤ワインに含まれるポリフェノールは健康に良い成分として一躍ブームになりました。ここでは赤ワインに含まれてるポリフェノールの1種で最近脚光を浴びているレスベラトロールについて紹介していきます。
レスベラトロールにはどんな効果があるか?
1990年代後半にエイジングに関わる研究でにわかに注目されだしたレスベラトロールの効果として、ガン細胞の抑制や認知症の予防、寿命を延ばす効果などが多くの研究者の報告によって示唆されてきました。
レスベラトロールはポリフェノールの1種なので強力な抗酸化作用があります。その点がガン細胞の抑制や寿命を延ばすことに関係していると思われていましたが、2000年に発見されたサーチュインという長寿遺伝子をレスベラトロールが活性化させることが分かり、アメリカでレスベラトロールは大ブレイクしました。
本当に長寿効果があるのか?
2006年にアメリカで肥満マウスを利用した実験によると、肥満マウスにたくさんのレスベラトロールを与えたところ肥満が悪化するどころか寿命が延びたと発表されました。この実験結果を背景に日本国内でもレスベラトロールは積極的に販売されています。
レスベラトロールの寿命に関する研究対象は人ではなくマウスが主なので確実に寿命が伸びるかは疑問がのこりますが、細胞の活性化や健康に役立つ成分であることは間違いないでしょう。
赤ワインでレスベラトロールを摂取して細胞を活性化させてみるのはいかがでしょうか?