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一流の男の優雅な立ち居振る舞いはダンサーの動きがヒントになる

一流の男は動作や身のこなしが優雅だ、と言った人がいた。そういうものかな、と思いさっそく女友達に聞いてみた。

返ってきた答えは、「一流の男の身のこなしが優雅な訳でなく、対処方法も含め、テキパキとスマートな身のこなしができる人が一流なのだ」だ。

よくわからず首をかしげていると、「一流って誰が決めるの?自分?それとも周囲の人?大概は周囲の人でしょう。周囲の人は、どうやって決めるの?学歴?きっと、自分ならモタモタしてしまうことをスマートに処理したり、考えつかないようなアイデアを出した時じゃない?」ときた。

極論に走りやすい彼女の事だが、彼女の言葉の中に得るべきものもある。それでは、とダンサーである彼女に周囲の人を唸らせるようなスマートな体の動かし方を聞いてみると、「誰でもできる三動作をやればスマートに優雅に見える」と言われた。

ダンサーの動きがヒントになるらしい。そこで、三動作を紹介してみる。

脇を空ければ大きな人間に見える

ダンサーの動作の中で、脇を空け、腕を上げる動作は多い。脇をくっつける動作は殆どない。自分を動きで表現するには、小さく見せるより大きく見せる方が良いからだ。単純に歩く時でも脇を空ければ少し優雅に見えると言う。

動作を大きく見せることは、周囲に分かりやすく、動作が緩やかに見えやすい。脇を空けることで、緩やかで大きな動きになるのだろう。

脇を空ければ、腕は自然と上がってくる。対面している人の視野は胸から上が視野に入る。この視野に腕の動きが入りやすくなるのだ。

円を描くように手首を返す

ダンスの動きは直線と円の組み合わせだと言う。特に円を描く動作は優雅に見えやすいと言う。

特に手首の返し方に気を付けると優雅に見えやすいと言う。掌を相手に向けず、手の甲を相手に向けるように動かす。掌を相手に向けると制止を促す動きになりやすいからだ。

手首を動かす時は、人は防御反応から掌を相手に向けやすいが、手の甲を向けていく。最初は意識しないといけないが、慣れれば自然に手の甲を向けるようになるようだ。プレゼンなどの多数の人前で使いたい動きだ。

肩を張って歩く

歩き方一つでも違うようだ。歩き方と言うと、背筋を伸ばして真っ直ぐ歩けば良いのだろうと思ったら、長く歩くならその通りだが、プレゼンや会議室の中では短い距離を歩く。そんな時に、背筋を伸ばす動作を加えていると、ワンクッションずれ、優雅より愚鈍な印象を与えてしまう時もある。

そこで出てきた彼女の助言は、『肩を張る』だった。背筋を伸ばす動作ほど大きい動作でなく、屈んだままでもできる動作だ。

ダンサーたちの動きが切れ味の良い動作になるかは、肩を張る動作が上手くできているかにかかっている。DVDを見て、ダンスの上手さをコメントしていたのも、肩の力の使い方で判断していたようだ。

三動作を紹介したが、他にもあるようだ。何度もダンサーたちの踊りを真似てやってみると、力の使い方や手足の動かし方が見えてくる。優雅に動けば一流の男に見えてくる。是非ともチャレンジしたいものだ。

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