無意識の日常が落とし穴!お箸の使い方マナーを学ぼう
ナイフとフォークに不慣れな人は、フランス料理を食べに行く予定が入れば、おそらく前もって多少マナーを学ぼうとするだろう。しかし行き先が日本料理だとしたら、それほど何も考えずに当日を迎えるのではないだろうか。
日本人であれば、毎日お箸を使っている人がほとんど。それだけに、自分のお箸の使い方が間違っていることに気づいていない場合も多々あるのだ。
「食べ方」はその人の「育ち」を表すものと言われ、マナー違反をすれば相手に生理的に受け付けてもらえなくなるような致命傷になることだってある。食事を共にすることは恋愛でもビジネスでも不可欠!さあ、今から自分のお箸の使い方をチェックしてみよう。
よく使う割り箸に潜むマナー
外食をすると、かなりの高確率で割り箸を使うことになる。この割り箸、実は割り方にもマナーがあるのだ。右と左に割ってはいないか?正しくは、膝の上辺りで「上下」に割るのだ。つまり割り箸を横方向に持って割るのが正解。また使い終わった割り箸は箸袋に半分ほど入れ、袋の端を折り返すのがマナー。これは使用済みだという目印にもなる。
持ち方に関する嫌い箸
お箸のNGマナーのことを嫌い箸というが、この嫌い箸は持ち方に関するものと使い方に関するものがある。持ち方に関する嫌い箸は、「握り箸」と言って、お箸を使い始めた子どもがやるように、2本のお箸を握って使うこと。このお箸の持ち方一つでアウト!となってしまうこともあるので、正しい持ち方をするようにしよう。
またお箸を握ったままの手で食器などの器を持つことも握り箸である。この行為に関しては「持ち箸」ともいう。そして複数人で大皿料理を食べる時に、マナーのつもりでお箸をひっくり返して持ち手の部分で料理を取る人が多いが、これは「逆さ箸」といってマナー違反である。
こういう場合は、お店の人に頼んで取り分け用のお箸を持ってきてもらおう。またお肉や大きいものを両手にお箸を1本ずつ持ってちぎることを「ちぎり箸」といって、これも嫌い箸の一つである。
使い方に関する嫌い箸
使い方に関する嫌い箸としてよく知られているのは、お箸で器を自分の近くに引き寄せる「寄せ箸」、お箸を舐める「ねぶり箸」、料理にお箸を突き刺して食べる「刺し箸」、どの料理にしようかと料理の上でお箸を迷わせる「迷い箸」、汁物や醤油などをお箸から滴らせて食べる「涙箸」、お箸をご飯に突き立てる「突き立て箸」などがある。
思わずやってしまいがちな嫌い箸
このようによく知られている嫌い箸とは反対に、思わずやってしまいがちな嫌い箸もいくつかある。あなたは大丈夫だろうか。実はお箸を置くときに、器の上に横にしておく「渡し箸」も嫌い箸だ。
自宅や箸置きも用意されていないような場所ではかなりの確率でやっている人を見掛ける。また話が弾む仲間との食事ではジェスチャーも入ってついお箸を手の甲より振り上げてしまう「振り上げ箸」、お箸を口よりも上にあげてしまう「上げ箸」、汁物でお箸を洗ってしまう「洗い箸」、同じ料理ばかり続けて食べる「重ね箸」などがある。
こうやってチェックしてみると、意外と無意識のうちにやっていることがある。ここで自分の間違いを知ることができたあなたはラッキー。是非今後に役立たせてほしい。