カフェで颯爽と開くノートPC~今流行の“ノマド”ってどういう意味?
「ノマド」という言葉はご存知でしょうか?ビジネス誌でよく紹介されている言葉かと思います。ノマドはもともと遊牧民を表す英語で、特定の場所を決めて仕事をしない人/働き方のことを指します。人を強調して「ノマドワーカー」、働き方を強調して「ノマドワーク」とも言います。
違った環境で新しいアイデアを!
基本的には会社に属さないフリーランサーが特定の事務所を持たないことをさすことが多いですが、会社員だって、例えば出先のついでになど、外で仕事をしてもいいタイミングがありますよね。
いつもと違った環境で仕事をするのは、気分が変わり新しいアイデアが生まれるきっかけになります。会社として許されるなら、ぜひともノートパソコンを持ち出してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ノマドが増えてきた要因とは?
昨今、ノマドワークができるようになったのは、インターネット上のサービスが充実してきたことと、インターネットに接続するモバイル通信回線のインフラが整ってきたことが要因です。この2つについて、ここで解説しましょう。
【クラウド】がノマドを実現させる
まずインターネットサービスですが、「クラウド」という言葉がキーワードになります。クラウドサービスとは、「会社のこのパソコン」というような特定のパソコンにソフトやデータを入れて管理するわけではなく、必要なデータはインターネット上のサーバーコンピュータに一括で管理させようというサービスです。
クラウドのメリットとは
クラウドサービスのメリットは大きく2つあります。1つは、例えば自分のパソコンが壊れても、新しくパソコンを買い替えれば元と同じように仕事が続けられるということです。データが壊れたパソコンに入っているわけではないからです。
そしてもう1つは、インターネットにつながる環境さえあれば、そのデータを使う場所やパソコンはどこでもどれでもかまわないということです。そもそもパソコンじゃなくてもスマホやiPadのようなタブレットでもいいわけですね。
ノマドワークじゃなくても便利なクラウド
クラウドサービスの多くは基本的に登録のみで無料で使えます。(高機能を使うにはお金を払ってください、という商売です。)代表的なものにはEvernoteやDropbox、Googleの各種サービスがクラウドサービスです。
ノマドをする可能性があるなら、普段からこれらのクラウドサービスを駆使して仕事をしておくと、いざ出先でも問題なく仕事を続けることができます。
あなたのスマホにもついている?テザリング機能
次にモバイル回線ですが、最近はこちらもずいぶんと充実してきました。基本は各社の携帯電話回線を使ったサービスです。スマホの最新機種だと「テザリング」機能がついたものが増えてきています。テザリングとは携帯電話が通信したデータをパソコンに無線で中継するという機能です。
テザリングで外出先でも自由にインターネット!
2012年から各携帯キャリアで「LTE」と呼ばれる高速通信回線サービスが始まり、パソコンで使うような大規模データ通信も比較的スムーズに行えるようになりました。そこで多くの機種に採用され始めたのがテザリング機能なのです。
テザリングの他にも、WiMAXやイーモバイルなどの携帯電話と兼用ではないデータ通信専用のモバイル回線サービスもあります。「携帯は通常会話で使うので通信には使えない」など、自分の使い方をふまえて検討すればいいでしょう。
ノマドの場所と言えば?
さて、ノマドをする場所ですが、定番はコーヒーショップと言われますが、単なるカッコつけだと思われることもあるので注意しましょう。
ファミレス、ファーストフード店も定番ですね。都市部では電源コンセントや無線LANサービスを提供するお店も増えてきました。ノマドワーカーの囲い込みが始まっています。
他のお客さんの迷惑にならないように
店側の思惑があるとはいえ、お店は公共の場であり、あなたが仕事をするための占有の場所ではないということを気にするようにしましょう。お金を払っているというのとは関係なく、社会を生きるためのマナーです。
店内が混み始めたら、他のお客さんに迷惑がかからないように場所を譲ってください。そもそも混んだ店内では集中もしにくくなります。会社や家に戻った方が効率的ですからね。