男性だって生まれる前から育児参加しないと生まれてからが大変です~前編~
赤ちゃんが生まれてパパに抱かれたら赤ちゃんが泣くことが多いのは何故かというと、胎児の時代に赤ちゃんは外の音を聞いているのです。
聞きなれた声や音には赤ちゃんは安心しますので、微笑みます。でも聞きなれない音や声には恐怖を感じて泣いて助けを求めるのです。
他にも、味覚、歯の強さ、音感等、胎教で気を付けることはたくさんあるのです。生まれた後では手遅れなものもあるんですよ。
胎児の味覚・臭覚・聴覚
味を感じる器官「味蕾(みらい)」は妊娠8週~12周位から機能し始め15週には胎児の味覚機能は完成すると言われています。一方臭覚の方も妊娠5週~9週頃には機能し始めますが、完成は24週~28週と考えられています。
一般的に妊娠の発覚は妊娠3カ月程度が多いので、その頃には味覚は胎児のほぼ完成し、臭覚も機能し始めているということになります。妊娠に気付いたら胎児の味覚形成のために食べ物に注意しないといけません。
胎児の味蕾は成人の1.3倍はあると言われていて顔の表面から胸のあたりに広がっていて、羊水の味覚を感じとって羊水に溶けた栄養分を口から摂ります。
つまり胎児の栄養分は胎盤の臍帯血からだけではないのです。胎児の好む美味しい羊水はコンソメ味がするそうですよ。
また、母親が食事をすると羊水や胎盤血液を介して食べ物のにおいが胎児の味覚や臭覚を刺激すると医学的に証明されています。だから、母体が煙草やアルコールを摂取していると羊水が苦くなり胎児は羊水を飲まなくなると言われています。
羊水を飲まなくなると、胎児は低体重児として生まれ、病気をしたり死亡する危険も大きくなるのです。元気な赤ちゃんを産みたいなら、生まれる前から食生活に気を付けなくてはなりません。
また、食べ物の好みの趣向は、母親の味覚の趣向が大きく影響するとも言われています。母親が食事をした後に不快感を覚えた食物やその食物のにおいには、生まれた後の赤ちゃんがその母親の嫌悪感を覚えていて嫌悪するようになると言われています。ということは食事は楽しくしないといけませんよね。
また、聴覚についても似たようなことが言われています。妊娠4週には耳に溝ができ、8週頃には耳の原型ができあがり、20週までには子宮の中の母親の血液の流れや心音が聞き取れるようになり、28週を過ぎるころには、羊水を通して外の音やイントネーションが識別できるようになります。水中で聞こえるようなくぐもった音です。
胎児は案外何でもわかっています!
胎児といえどもバカにはできません。母親の感情や味覚・食べ物のにおいや外の状況も案外よくわかるのですよ。
つまり、妊娠がわかった頃から味覚や母親の感情が胎児には伝わるのですから、母親には楽しく食事をさせなくてはなりません。
夫婦喧嘩をしてイライラしたり怒りながら食事をしていると、その感情が胎児にも伝わるのです。この感情が生まれてからの赤ちゃんの好き嫌いにも影響するのです。
妊娠半年を過ぎたころからは、お腹の中でよく聞き慣れた音や声・音楽、味やにおいにも、生まれてからも安心して同じ経験をすると微笑み、お腹の中で経験の無い音を聞くと泣きます。だから生まれる前の「胎教」は重要なのです。