日本の成長戦略はトイレから!?劇的進化をとげる日本のトイレ事情!
日本にやってきた外国人が、ものすごく驚くことのひとつに「日本のトイレがものすごくきれいでハイテクだ」というのがあります。特にものすごく受けるのが、「シャワートイレ」
たしかに海外なんかに旅行に行くと、「わ、ありえねえ!」と思えるようなひどいトイレに出くわしたりして、逆に日本のありがたみが身に沁みたりすることがあります。
「日本はトイレ最先進国」トイレが清潔で機能的である、ということに異論を唱えるヒトはいないでしょう。誰だって、トイレはきれいなほうがいいはず。日本の優れたトイレシステム、トイレ製品を海外に売り込み普及させれば、日本経済はますます発展!未来は明るいってなもんです。
劇的に進化した日本のトイレ事情
しかし、日本は昔からトイレ先進国だった訳ではありません。今から50年前は、ほとんどの家庭のトイレは水洗式ではなく、ポットン汲み取り式。トイレの紙も新聞紙を四角く切って、それを手で揉んでやわらかくして使っていたものです。
よく、レトロ好きのヒトなんか「昭和30年代はよかった」なんて言いますけど、トイレ事情だけは別。今のギャルたちなんか、タイムスリップしてあの30年代に連れて行ったら、まずトイレとかがダメなんじゃないですかねえ。それほど日本のトイレは劇的に大進化したのです。
日本のトイレ進化の歴史は日本の発展の歴史
日本のトイレ進化の歴史を年代順にまとめてみましょう。
① 昭和30年代
ポットン汲み取り式和式便所が普通。紙は新聞紙を切って、手で揉んで使っていた。
② 昭和40年代
トイレの水洗化が進み、徐々に汲み取り式は姿を消す。つまり、東京などを手始めに全国で上下水道の整備が劇的に進んだということ。紙も新聞紙からトイレ専用のちり紙、そしてロールペーパーへと進化していった。
③ 昭和40年後半
戦後から一部採り入れられてきた洋式便器が徐々に家庭向けにも浸透し、昭和52年に洋式便器と和式便器の販売数が逆転した。
④ 昭和55年
画期的なシャワートイレ「ウォシュレット」がTOTOから発売。その後、続々と各トイレメーカーが同様の「温水洗浄便座付トイレ」を開発発売するようになった。実はシャワートイレは日本発祥ではなくアメリカで開発されていたが、日本で超進化普及したのです。
温水洗浄便座は、海外からの観光客の人気お土産品に
ウォシュレットの開発裏話などを聞くと、理想的な水量、水圧、そしてシャワーの角度などを、開発者のみならず全社的に皆でモニターしてサンプリングをしていくなど、やはり日本人らしい緻密さとくそまじめさを感じさせるエピソードが山のようにあります。今でも大手のサニタリーメーカーなどでは製品の改良を重ね、ますますトイレは進化していくでしょう。
海外の観光客も、まずホテルのシャワートイレとかで感激し、家電量販店でこの「温水洗浄便座」を買い求めて帰国するケースがますます増えているとか。
トイレの清潔さ、ハイテク化は、その国の民度の表れ。トイレがきれいで便利な国は、やはり、いい国、なんじゃないでしょうか?この際、国策として全世界に向けて「トイレ先進国日本」をアピールし、輸出強化産品として官民挙げてプッシュしてみたらいかがでしょう?世界の平和と日本の繁栄はトイレから。なんてね。