悩んでいるときは客観的な立ち位置を。もう一人の自分を持とう
悩んでいる=視界が狭まっている状態
悩みには色々な種類がありますよね。人間関係、女性関係、お金の話や身体の話……まったく悩みがないという方はあまりいないとは思います。
悩みがあるということは仕方のないことではありますが、その悩みに日常生活まで浸食されてしまっているとしたらちょっと問題です。
たとえば女性関係で悩んでいて「あの子は果たして自分のこととどう思っているんだろう」なんてことをずーっと考え続けていてもラチが空きません。
相手の一挙一動からその心情を想像し、悩み苦しみ、それでも答えなんかわからない、なんてことはありませんか?
これはあくまで一例ではありますが、何もせずに手をこまねいて悩み続けることは、こう言ってはなんですが時間の無駄です。
ですから必要なことは、その悩みの解決に向けていかに自分を動かすことができるか、ということになります。そのとっかかりとしておすすめなのが「客観的な自分を持つ」ということなんですね。
客観的な自分の持ち方とは
客観的な自分とは、つまり第三者視点にある自分のことです。これだけ言ってもちょっとイメージがつきにくいでしょうから、説明しましょう。
まず、あなたが今見ている風景は当然あなたの目を通して映し出された光景です。悩んでいなくても通常それは当たり前ですよね。
しかし、自分が宙に浮かんでいるような気持ちで、 まるで幽体離脱をしているような想像をしましょう。そうして、今の自分を斜め上から見下ろすようなイメージを持ってみるのです。
あなたはどんな姿をしていますか?悩んでいるのならば背中が丸まっているのかもしれませんし、ワタワタと落ち着きのない様子かもしれません。
もちろん、実際にそうすることはできません。ですが、悩んでいる状態とは視界が狭まっている状態。
解決策が提示できず、停滞し、ただオロオロと頭を抱えている状態です。ですから、こうすることで少なくとも狭まった視界は解放される効果があるのです。
この状態は、「第三者の視線を獲得した」ということになります。もしくは、「誰かの目を借りてあなた自身を見ている」と言い替えてもも構いません。
人の悩みというものは、どことなく「そこまで悩むほどのことかなあ」と少し現実味がないように思いますよね。そのやや冷めた視線をあなた自身に適用することがまずは第一歩です。
悩めば悩むほど悪化する
悩むことはどんどんストレスが溜まっていくもの。極端な例ですが、頭皮が薄い場合や肌が荒れている場合、それを気にしすぎると余計に悪化するなんてこともあります。
気にする→ストレス→悪化というスパイラルに陥ってしまうことはなんとしても避けたいところですよね。
しかし、客観的な自分を持つことで、悩みスパイラルにまずは一旦ストップをかけることができます。
鏡で自分をみるのではなく、他人の視点から自分を見ると、意外とその悩みは自分が思っているよりは大変なものではない、という気分になったらしめたものです。
見ているだけではなくアドバイスを
客観的な自分はストッパーとしてだけではなく、批評家としての役割も持っています。
見ているだけで意外と自分の悩みが思っているよりは小さなものだと感じることができたら、次はそれをどうやって改善していくかを分析してみましょう。
イメージとしては友人にアドバイスするような気持ちでいきましょう。こういったときは往々にして、自分には実現できないことでもついつい「ああすればいいんじゃない?」なんてことを気楽に言えてしまいますよね。
第三者たるあなたから、今悩んでいるあなたに対してアドバイスをすると、目の前のことしか見れていないときより遥かに柔軟性のある意見が出てくることでしょう。
思いもよらない意見、思っていてもどうせ無理だと思っていたようなものが結構浮かんでくると思います。
あとはそれを実行するだけです。客観的な視点とは、つまりフラットな視点です。
たとえば友人と仲たがいしたとしても「意地張らないで大人しく謝ればいいじゃないか」といったような、「解決に邪魔となる感情を欠いた解決策」を自身に提示することができるのです。
客観的な自分を持つクセをつける
ふとしたときにでも、客観的な自分の視点を持つクセをつけることは日常生活でも多いに役に立つことです。
ついカっとなってしまいそうなときでも、視界を狭めずに「今ここで自分が怒ってしまったら、端から見ればどう思うか」という視点を出現させることでぐっとこらえることもできるでしょう。
人は他人に対しては偉そうなことを言うことができますが、自分自身にはなかそうはいかないものですよね。
ですが、その「偉そうな意見」とは基本的には間違ったものではなく、実行さえすれば問題は解決できるものだったりもします。是非、客観的な視点を得ることを習慣化することをおすすめします。