話すときに間を空けることによって伝わり度が変わる?
用件が伝わりにくいのは話し方にも原因がある?
これだけ力説しているにも関わらず、相手への伝わり度が低いな~と思った経験は無いでしょうか?
饒舌に話して、理解しやすいように例え話や資料を提示しているにも関わらず、相手はいまいちピンとこないとか不機嫌な顔をしていたりとか・・・
饒舌すぎて伝わらないという場合は感情に訴えてみましょう
流れるような饒舌さが、却って要点を聞き逃しやすくなってしまうという場合もありますので、時には話しの途中に間を入れるという事も重要なポイントといえます。
例えば、ゴルフクラブを買い替えたいと思っているが、なかなか奥様の許可が下りないとします。
接待もあるし、どうしても新しいゴルフクラブが必用なんだといくら力説しても、奥様は首を縦にしません。
そういった場合には、一旦引いてみましょう。そして、諦めたかな?と相手が思った頃やテレビや広告でゴルフクラブが出た時に、「ゴルフクラブか~・・・欲しいなぁ」と言って見ましょう。
この・・・の間がポイントで、100%の確立ではありませんが可能性は高くなるでしょう。なぜ?と思うかもしれませんが、自分が女性に言われた場合になって考えてみましょう。
「新しいバッグ欲しいな~」と言われた場合と、「新しいバッグ・・・欲しいなぁ」と言われた場合には、どちらが買ってあげたいと思うでしょうか?
なぜ話に間が必要なのか?
話やセリフに間を空ける事によって、相手の感情面に訴えられる可能性がグンと上がるのと、欲しいという目的の部分がクローズアップされますので、相手に伝わりやすくなるという訳です。
スマートにスイスイ話すというのも技術が必要ですが、場合によっては目的の部分が霞んでしまうという欠点もあります。
本当に話し方の上手い人というのは、饒舌に話しながらも間というものを非常に大切にしています。
一見すると、噛まずにスマートにスイスイ話すから上手いんだろうなと思いがちですが、絶妙な部分で絶妙な間を入れているという事が多々あります。
話の中に間を上手く取り入れる訓練方法とは?
しかし、間と文字で言われても、いまいちピンとこないという人もいるでしょう。そのような場合には、実際に間を会話に上手く取り入れている人を参考にするとよいでしょう。
そんな人が周りにいないという人もいるかもしれませんが、俳優でも上手い人が沢山います。
例えば、お亡くなりになられた三國連太郎さんは、非常に間を取り入れた会話の演技が独特で上手い俳優さんだったと思います。
ひかりごけという実際にあった事件を基に作った映画があったんですが、船が難破して食料が無くなってしまい亡くなった船員の人肉を食べて生き残るという話の映画です。
その中で、三國連太郎さんは船長役です。最後に生き残っている船員が、死んで船長に食べられるのは嫌なので海に飛び込んで死ぬと言い出します。
それを聞いた船長役の三國連太郎さんは、「なんで、そんなもったいない事を言うんだ?」という内容のセリフを方言と絶妙な間を使って言います。
セリフの怖さと、何を真剣に言っているんだ?という奇妙な面白さにも似た不気味な気分になってしまいますが、あれは間というものがあって初めて生きてくるセリフかもしれません。
このように、映画やドラマからでも話しの間の研究はできますので、話の伝わり度をもっと上げたいな~と考えている人は、いろんな俳優の会話の演技を観察してみるのもよいでしょう。