光熱費の基礎知識!エネルギーの種類とそれぞれの長短所を知る!
私たちの生活を支える要素は沢山ありますが、その中でも無意識に毎日使用していて当たり前に存在するものに光熱費があります。私たちは毎日様々なエネルギーを使って生きているのです。そしてこれらのランニングコストや経済性を考えて、エネルギーの種類について考えていきます。
毎日の生活で欠かせないランニングコスト、光熱費!
毎日の生活の中で、必ず使わなければいけないコストに光熱費があります。光熱費は生活の中で必要なエネルギーで、これらを他社から購入することではじめて、私たちの生活が成り立っています。
たとえば、電気が使えなかったらどうでしょうか?携帯電話の充電もできませんし、夜は真っ暗ですし、一切の家電製品が使えません。筆者は、学生時代にビンボー生活の中で、何度が電気が止まったことがあります。いきなり止められて、もの凄く生活に困ったのを覚えています。
料理をするガスの火も、水をお湯に変えるにも、冷房や暖房を回すにも、全てエネルギーが必要なのです。つまり、これらのランニングコストはもはやなくてはならない存在で、人間が他の動物とは違う確固たる理由です。
動物は火を怖がりますし、電気もガスも使いません。ところが、同じ動物でも人間はこれらがないと生きていけないまでになっているのです。原始人は身体に多くの毛が生えていましたが、ツルツルな今の現代人がもしこうしたものをなくした原始的な生活に戻ったら、確実に生きていけないでしょう。
一番大きな出費の原因、ガス!
光熱費を考えていった時に、もっとも大きな出費となっているものはガスです。冬になればよりガスは必需品となり、ガスの需要にあわせて料金も値上がりしていきますし、使用量に合わせて高額になってしまうランニングコストです。
ガスはコンロの火であったり給湯器で水をお湯に変える、暖房をつけたりと、一気に高熱でモノを熱するのにとても特化しているエネルギーです。ガスがあることによって、料理をしたり、お湯を沸かして風呂に入ったり、部屋を暖かく保つことができているわけなのです。
そして、ガスはとても単価が高く使用量が多くなるにつれて値段も高額になります。ガスには大きくわけてプロパンガスと都市ガスが存在します。プロパンは家の脇にタンクが設置されており、タンクを交換することで使用できます。
都市ガスは、電気や水道と同じく地下から敷かれています。圧倒的に高いのがプロパンガスの方で、都市ガスの倍から3倍程度にもなる場合があります。筆者は真冬の賃貸生活で都市ガスの家では6,000円強で済んでいましたが、同じ使いかたをしてプロパンの家では15,000円以上もかかってしまって驚いた経験があります。
より経済的な生活をするには、まずはガスから見直すべきです。とはいえ、プロパンの家に住んでいて都市ガスに変更するということはまずできませんから、賃貸選びの段階から考えていくべき部分です。
これからの冬の暖房に灯油!
また、真冬の暖房に特化して考えれば、多くの暖房はガス暖房となっていますが、ホームセンターなどで灯油ストーブを購入することができます。一般家庭で暖房は灯油式という家庭もありますし、ガスよりも灯油の方が安上がりであることは事実です。
というのも、ガスは気体ですからそれを直接燃やすのに大量に消費しますが、灯油は液体ですからそれを気化させて燃焼するのであまり多くは消費しないのです。灯油自体の原価は高いですが、長持ちしますしガスよりも経済的です。
欠点といえば、別買いの灯油ストーブではいちいち灯油タンクに灯油を補充しなければいけませんから手がそれなりに汚れますし、寒い寒冷地の外ではかなり厳しい作業になります。
こぼしたり服に染み付いたりすれば臭いの原因になるだけでなく、静電気で火がついたりと危険ですし、いちいち別買いで灯油をガソリンスタンドなどで購入するか、灯油業者に補充しにきてもらわなければいけません。灯油の保存も灯油タンクで保存するかたちになり、間違いなく家の中では悪臭で保管できませんから、バルコニーやガレージなどで保管することになります。
電気は最も安定したエネルギー
もっとも安全なエネルギーとしては電気があります。電気は、ガスと併せて当たり前に一般家庭で利用されているエネルギーですし、ガスのように爆発やガス漏れの心配がなく、灯油のようにこぼしたり手が汚れる心配もありません。電気は極めて安定していて安全なエネルギーとして利用できています。
そして電気は、家電製品や照明を機能させるためには欠かせないエネルギーです。私たちが毎日利用しているパソコンやスマートフォンであっても電気で駆動していますから、電気の大切さがよくわかるかと思います。
電気は安定したエネルギーで、ランニングコストもガスや灯油から比べれば非常に経済的です。使用量自体がガスほど膨大ではないというのもありますが、それでも立派に家電製品は動いていますし、基本料金や単価もガスと比べて安いです。
そして、近年では電気を有効に使ったオール電化の物件も多くなってきており、ガスを使わずに全てのエネルギーを電気でまかなうことで、電気代という一部分で言えば、非常に高額になりますが、ガスが一切なくてトータルで考えた時に、ガスと電気を使う家よりも経済的に運用できることが多いのです。
そもそもこれらのエネルギーには基本料金がありますから、2つ分の基本料金がかかるのか、1つで済むのかの違いも大きいです。現在では電力会社やガス会社からエネルギーを購入することでしか生活ができていませんが、オール電化の試みや太陽光発電の普及に伴って、将来的には自給自足のエネルギーライフも夢ではありません。
用途にあわせて最適なエネルギーを使う
オール電化の話が出ましたが、それぞれのエネルギーには得意分野と不得意分野があり、長短所が存在します。たとえば、電気は安定して家電製品などを動かすのには向いていますが、パワーがないため一気に水を暖めたり、部屋を暖めることにはあまり向いていません。
オール電化の物件でもっとも電気を多く消費するのは、こうした本来はガスを使用するエネルギーの補助です。また、電気を利用した暖房では、寒い寒冷地の真冬に対応できる暖かさを得るのにも高額な電気代を使いますし、暖房の方式も工夫しなければ部屋を暖かく保てません。
それぞれのエネルギーにはメリットとデメリットがあり、苦手な部分をそのエネルギーでまかなおうとすると、それだけ効率が悪くなって料金が高額になることもあります。一番いい方法は、面倒ではありますが複数のエネルギーを利用して経済的に生活をすることです。
たとえば、冬場の暖房であっても、ガスストーブオンリーではなく、あまり動かない時や寝る前などは極めて小規模を暖めればいいわけですから、電気ヒーターを使うなどして、それぞれのエネルギーのメリットを生かしていけば良いと思います。