心の癒し方:無視するのではなく直視して安らぎを得る方法
心を癒すこと、それは自分の心の安らぎにつながります。ありのままの自分でいられる場所は、今の自分にとってどれだけあるでしょうか。ほとんどの人はありのままの自分を受け入れてもらえないために、好かれる自分を作りその姿で接しているのではないかと思います。
ですが、それを続けていたとしても心が安らぐことにはつながらず、人間関係で疲れている人は特に安らぎが感じられない自分が判断される危険な場所と感じているかもしれません。
ですが、頑張っているように見える人も、頑張ることで愛されるからそうしているのであって、心の底ではありのままの自分を愛してほしい自分が眠っていることでしょう。本当の癒しを得て安心感を得ることが、これからの不況を照らす1つの明かりになると思います。
癒しは、見えない心を照らすこと
癒しのプロセスには、全く心を見ずにすぐに相手を変えてしまう魔法のような方法を使っている人がいます。それが効いて、もうそのトラウマが出てこないなら良いですが、落ち込んでいた人が別人のように元気ある人に変わったとしても、それは心を癒したことにはなりません。
人間の脳は痛みを避けて快楽を得るという特性を持っていて、たとえば落ち込んでいる自分が嫌で嫌で仕方なくなったら、今度はイキイキとした自分に快楽を感じていれば、その自分へと変わります。
ですが、これは脳が起こしたことで、心にある気持ちは癒されたことにはなりません。なぜ、そのことを嫌に感じているのか、なぜそんなにイキイキした自分に変わらないといけないのか、その根本にある原因に感じている気持ちを癒さないと、その行動はなくなりません。
このように、普段は見たくないフタをしている自分の気持ちを光で照らしてあげることで、その気持ちを癒すプロセスが始まります。
なぜそこまで頑張らないといけないのか、なぜそこまでコントロールしないといけないのか、なぜそこまで現実逃避しないといけないのか、なぜそこまで必要ない悪い気持ちを感じないといけないのか。その行動の裏にある気持ちは何でしょうか。
人によっては何十年もその行動を続けてきたので、それを照らしてしまうと今までの自分が崩れるような気持ちに襲われるのが怖くて向き合えない人もいるかもしれません。
ですが、そうした普段では見ることがない自分の弱い部分を照らしてあげることで、弱い自分でいてもいいんだというありのままの自分でいられる許可を自分に出すことになります。
癒した後はどうなるのか?
心を癒すといっても、大した効果が見込めないんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、人によっては人生が180度変わる体験になると思います。
なぜなら、今までやっていた行動が変わることになるので、頑張りすぎていた人は頑張らなくても良くなり、コントロールして疲れ切っていた人はコントロールしなくてもよくなります。
現実逃避をして自分の力を出せなかった人は足に力が入り始め本当にやりたい人生をスタートすることができ、余計なネガティブな感情から抜け出せなかった人もそういった感情から抜け出すことができるようになります。
特に、不況と呼ばれる時代は頑張る人と頑張れない人が極端に増えてくるかもしれません。ですが、そのどちらも正しいのか?ということを考えてみるといいでしょう。なぜなら、経済システムに頼らなくても自給自足をしてお金が全然なくても楽しく暮らすことができるからです。
お金がからむと頑張ったり自己卑下するようであれば、思い切ってお金から離れてみるのも良いかもしれません。お金がなくても幸せに暮らすことが出来るのに、お金のために自分の命を絶つ人もいるのはおかしな話です。
それだけお金は人間の生活に浸透しているように見えますが、それも癒されるとお金との関係を見直すことができるかもしれません。
お金だけではなく、どんなことでもいえることですが、自分がそうしないと愛されないという理由で無理して行動している人は、そうしなくても愛されるということが分かることで、人生がガラっと変わるかもしれません。本当にやりたいことに目が行くようになるでしょう。
他人を軸にした人生から抜け出す
凄く成功している起業家の方でも、それは金銭的な量を増やすことによって、地位を築くことによって他人から良く見られるという理由で頑張っている人は少なくないようです。
その根底にあるのは「他の人から愛されたい」という気持ちです。こう考えると、どんな人でも小さい頃に親や周りから本当にありのままの自分を愛されていたのであれば、こうしたやらないといけないことに人生の時間を費やすことは減るのではないでしょうか。
他人の意見や判断を軸とした人生は、自分が本当にやりたい気持ちを濁らせることになります。自分が本当にやりたいことは何でしょうか。自分が今やっていることは心からやりたいと思ってやっていることでしょうか。そうした疑問を投げかけて自分の気持ちに正直になると、本当に行きたい人生への道が開かれるかもしれません。