近未来の乗り物を考える!この先の将来に最適な乗り物は?
これから先の時代は、どのような乗り物が生まれていくのでしょうか?現在最も主要な乗り物は自動車ですが、この自動車が空を飛ぶ日はくるのでしょうか?そんな近未来にあったらいいのではないかと思う自動車や道路交通のあり方を考えていきます。
将来自動車は空を飛ぶ!?
近未来の乗り物を考えていった時に、私たちの最も身近な乗り物である自動車はどうなっていくのでしょうか?かなり前から自動車が空を飛ぶ時代がそのうちにくるのではないかと言われていますが、これはどうなのでしょう。
SF映画などでは当たり前に車が空を飛んでいますし、タイヤがなくてほんの少し浮きながら道路を走っている車なども、とっくの昔からSFの世界では描かれていることです。しかし、現実的な実用性から言って、車が空を飛ぶ時代は近い将来には来ないのではないかと思います。
現代の科学と乗り物のニーズを考えた時に、空を飛ばすのはあまりにナンセンスです。現代の科学でいえば、車サイズの乗り物を宙に浮かせることもできるでしょう。しかし、ジェットエンジンを積んで自動車を空に飛ばしたところでエネルギー消費が著しく、それであれば道路をタイヤで転がした方がよっぽど低燃費です。
現代では自動車の環境性能が重視される時代です。より低排出ガス化や低燃費化を目指している中で、空を飛ばす必要性はどこにもないのです。宙に浮く画期的な機構が新たに開発されて、たとえば反重力装置のようなジェット噴射ではない別の方法が生み出されれば、自動車が宙に浮く時代もくるかもしれません。
空には道路も信号もない!
第一、もし車を宙に浮かせたとしても、空には道路もありませんし信号もありません。空に浮かせた車の交通整理や飛行機などの乗り物との安全性をどうしていくかの課題が山積みです。
現在舗装されている多くの道路は無駄になってしまうことになりますし、新たなガソリンスタンドも整備し直さなければいけないでしょう。現在のヘリコプターや旅客機は各空港でレーダーと無線で管理されていますが、これを全ての車に応用するわけにはいきませんし、そうなれば管制塔や管制官が何百人いても追いつきません。
もし車が空を飛ぶ時代になれば、もちろん道路などはありませんから、おそらくその車ごとにルートを表示させるか、ほとんどが自動操縦という形にはじめはなるでしょう。新たに空を飛ぶ車用の免許も交付しなければいけなくなりますし、空を飛ぶ車用の自動車教習所も作らなくてはいけません。
非常に多くの面において課題が山積みで、現時点でまったくそういう分野に自動車が進行して入っていないところをみると、ここ数十年では到底実現しないでしょう。もしそういった案が自動車業界で生まれたとしても、新たな法整備や交通整備などで、完全に普及するまでに100年近くはかかるのではないかと思います。
信号や標識がフロントガラスに表示される時代に!?
もし、車が宙を浮く時代になると、空中に道路や標識、信号を取り付けるわけにはいきませんので、おそらく車ごとにそれらが確認できるシステムを導入することになるかと思いますが、これはなにも車を宙に浮かせなくてもとても画期的で便利なシステムとして十分に近い未来実現していけるのではないかと思います。自動車のフロントガラスにナビゲーションや信号、道路の標識や状況が表示されるようになっていくのではないかと思います。
フロントガラスにディスプレイを映し出す技術は、戦闘機などの軍事分野ではもう数十年前から実用化されていますから一般の自動車でも不可能ではありませんし、フロントガラスにインフォメーションをディスプレイすることで、目線をそらす必要がなく多くの情報を確認できます。信号や標識がなくなって全て車のガラスに表示されるようになれば、信号の設置やメンテナンスにかかっていた多くの予算が削減できると思います。
ネットワークと連携した自動車の双方向通信
そして、これらはGPSの現在位置情報やインターネット、IT技術などを駆使して現在でも実現できないものではありません。その道の情報を読み取って法定速度や次の信号を表示したり、道路脇にITチップを埋め込んでその近くに来たらインフォメーションとして情報が表示されるようにすれば、標識や看板なども立てずに済みます。
これらのネットワークを駆使した情報システムは自動車側に一方的に送信されるのではなく、自動車側からも送信できるようになるといいでしょう。もし車に閉じ込められたり、助けが必要になったりした時に、ネットワークを利用して素早く助けを呼ぶことができます。
さらに、自動車の走行記録を基地局にリアルタイムで送信することによって、信号無視やスピード違反をリアルタイムで取り締まることが可能になります。警察もねずみ取りをしなくても、車体から送られてくる違反情報に従って検挙すれば良くなり、交通ルールと安全が徹底されていきます。地震速報などの災害情報や緊急車両の接近情報などもリアルタイムで表示されるようになれば、なおいいです。
これからの問題はエネルギー問題にも!
また、これから先の乗り物の問題は、交通ルールや安全面の問題ももちろんですが、やはり自動車をいかに低燃費にし、環境への負担も少なくしていくかというエネルギーの問題になってくるでしょう。
現在もだいぶ進歩してきてはいますが、やはりガソリンで動いている以上はどうしてもモノを燃やさなければいけないので排気ガスも出ますし良くありません。そこで、これから先のエネルギーとして考えられるものは電気でしょう。あとはいかに電気で効率よく走るかが課題となってきます。
現在のように充電して電気を供給するのではなく、自給自足で電力を作り出すことのできる自動車が開発されれば、半永久的に走っていくことができてとても画期的なのではないでしょうか?現在自給自足の発電で最も実用的なのは太陽光発電でしょうが、まだまだ発電効率が悪いのも事実です。
もっと効率的で画期的な発電方法が生み出されれば、自動車業界だけでなく、エネルギーを利用する全ての業界が大きく変化します。一つの妄想ですが、雷は空気中で発生します。空気中の静電気やプラズマ粒子を効果的に取り入れて発電できる仕組みのようなものを開発すれば、世界のエネルギー事情は大きく革命が起きるのではないかと思います。